BE:FIRST、「誰よりも」は幅広い世代に愛される1曲に 7人の歌声で届ける日本語の美しさ

 2月11日、BE:FIRSTが公式YouTubeチャンネルにて「誰よりも」のリリックビデオを公開した。同曲はRYOKIが三山凌輝として主演を務める映画『誰よりもつよく抱きしめて』の主題歌で、映画のために書き下ろされた楽曲。心に染みる珠玉のバラードで、幅広い世代に聴かれていきそうな1曲だ。その理由を考えてみたい。

BE:FIRST / 誰よりも -Lyric Video- (映画「誰よりもつよく抱きしめて」主題歌)

 まずは、グッとくる歌詞。作詞はSKY-HIとともにRYOKIが手掛けており、映画のストーリーに寄り添った内容になっている。『誰よりもつよく抱きしめて』は、RYOKI演じる絵本作家の水島良城が強迫性障害による潔癖症を患い、恋人の桐本月菜(久保史緒里)にも触れることができないというストーリーから始まる。そこから良城が治療を進めていくのだが、同じ症状の女性・村山千春(穂志もえか)や恋人と触れ合っても心が動かないというイ・ジェンホン(ファン・チャンソン)が登場し、すれ違いやぶつかり合いが生じ、関係が交錯していく物語である。「誰よりも」は、サビの〈抱きしめたい/君だけ/触れられない/痛みすらも〉など、そのストーリーとリンクしている歌詞が多いのが特徴だろう。主人公の良城を演じ、向き合ってきたRYOKIだからこそ書けるリリックだ。

 しかし、心が離れつつある恋人への思い、自分の不甲斐なさ、それを乗り越えてまた手を取り合って歩んでいきたいという決意が紡がれている歌詞は、映画のストーリーをまったく知らない人であっても、映画と切り離された物語として十分に楽しめる。しかも、BE:FIRST楽曲としては初めてのタイトルと歌詞のすべてが日本語。英語に馴染みがない人だとしても受け入れやすく、逆に海外リスナーには日本語の美しさが伝わるはずだ。

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