AKASAKI、冷静に今を見つめる18歳の感性 “SNSの速さ”を武器に時代を変える存在へ
冷静に見つめるSNSのスピード感「なんなら抜かしていくつもり」
ーー数ある楽曲のなかで、最初の大きなブレイクスルーとなった曲が「Bunny Girl」だと思います。この曲を制作したときの思い出や手応えについて、何か覚えていることがあれば教えてください。
AKASAKI:学校の数学の授業中に、この〈Bunny Girl〉っていうフレーズと、メロディが一緒に降ってきたんですけど。すごいヤバいのが降ってきた、と思って。(そのメロディを)1回忘れちゃったんですけど、また思い出して、先生に「トイレに行きたいです」って嘘をついて、忘れないうちにトイレでスマホのボイスメモにメロディを録音しました。
ーー「Bunny Girl」を含め、聴く人の耳に残る、記憶に刻まれる、そういうストロングポイントが非常に明確なものが多いと感じています。ご自身で曲を作るときに、意識してることや、絶対こだわりたいことなどはあったりしますか?
AKASAKI:いや、そういうのも本当になくて。自分自身が聴いて気持ちよくなれるかどうかって感じです。
ーー自分自身が納得するものを突き詰めて作っていけば、きっとほかの誰かも同じように喜んでくれる、好きになってくれるかもしれない、といった予感、もしくは、確信のようなものが。
AKASAKI:ありますね。特に「Bunny Girl」がバイラルしてから、さらにその自信がついて。それまでも、もう本当に自分の感性に任せていたんですけど、その任せる強さは、「Bunny Girl」以降、より強くなりましたね。きっと、僕が好きなものが世間が好きなものなんだと思います。
ーーそれを18歳で断言できるのはめちゃくちゃかっこいいですよ。
AKASAKI:ありがとうございます。
ーー「Bunny Girl」の大ヒットは、きっとご自身のキャリアにとってとても大きなターニングポイントになったと思いますが、この曲がヒットしていく過程をAKASAKIさんご自身はどう見ていましたか?
AKASAKI:SNS速いな、って。
ーー速いというのは、曲が広まったり、流れが変化するスピードということでしょうか。
AKASAKI:そうですね。本当にあっという間だし、このスピード感なんだ、って。「よし、じゃあ俺もこのスピード感で行こう」とも思いましたし。リリースしていくペースも、SNSの更新もそうですけど、スピード感がある分、視聴者、リスナーが飽きるサイクルも速くなっていると思うので、それに追いついて、なんなら抜かしていくつもりで最近はやってますね。
ーーそういう勝負に挑んでいくのって、すごくタフで、とても大変なことだと思いますが、お話を聞いていると、深い自信が伝わってきます。
AKASAKI:時代が変わる、そこについていく、というよりも、このスピード感で突き進んでいけば、逆に時代を変えていけるポジションに立てると思うので。そうですね、自信を持ってやってます。
ワンマンライブを前にMrs. GREEN APPLEから得た刺激
ーー想像していた以上に頼もしい返答でした。高校生最後の日となる3月31日には、WWWで初のワンマンライブ『1st ONE MAN LIVE「REDONANCE -高校卒業式-」』の開催が控えています。弾き語りで人前で歌ったご経験はすでにあると思いますが、ライブ活動に対する想いや意気込みを教えてください。
AKASAKI:まず第一に、ライブではカリスマ性を出していきたいなっていうのがあって。カリスマ性というのは……なんていうんですかね。自分自身が楽しみながら引っ張る、みたいな。結局は自分が楽しむことが大事だと思うので。やっぱり18年間生きてるなかで、人間関係において自分が楽しんでないと相手も楽しくないよねって思うことが多かったんです。あと音楽活動を始めてからいろいろなアーティストのライブに勉強として行くことがあって。「自分自身が楽しむ」ことの大切さは、そのときに感じたことでもあります。
ーー特に大きな刺激や気づきを得たライブがあれば教えてください。
AKASAKI:最近、Mrs. GREEN APPLEのライブを観たんですけど、彼らはライブの回数を重ねている分、絶対的な自信があるんだろうと思うし、楽曲の意図がしっかり伝わるぐらいの迫力で歌ってるし、何より、観客だけでなく自分たち自身を楽しませてるような印象も受けて。僕も、誰よりも自分自身が楽しんでいるところを観てもらいたいと思っています。
ーー高校卒業後、来年4月以降の活動については、いかがでしょうか。
AKASAKI:まだ親が認めてくれていなくて、先のことは決まってないです。続けたいんですけどね。
ーーもし4月以降も音楽を続けられるとなったら、どんなアーティストになりたいですか?
AKASAKI:最終的には、世界中で愛されるアーティスト、ヒットメーカーになりたいなと思っています。直近の目標としては、あと1年で日本のトップアーティストって言われるような存在になりたい。それこそミセスさんとか、Vaundyさんとか、藤井 風さんとか、そこまで上り詰めたいと思っています。
ーー1年で、というのは、大きく勝負に出た見立てですよね。
AKASAKI:はい。でも、それがSNSの速さなんだと思います。
ーーなるほど。ゆくゆくは世界に向けて、海を越えて音楽を届けていきたいと考えたとき、流行のジャンルやリズム、歌のメロディの捉え方、言語など、日本とは異なる点も多いと思いますが、その点については現時点でどのように考えていますか?
AKASAKI:まず、僕は日本人として誇りを持っていて、それは日本に生まれたからこそ、今のAKASAKIの音楽を作れていると思えるからです。だから、歌詞を英語にして勝負しようっていうのは全く考えてなくて。言語は国ごとに違いますが、メロディは国境を越えられるなと思っているので、自分の音楽で世界に勝負していきたいですね。
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