andymori、TikTokアカウント開設で新たな層に届くか 奥田民生「さすらい」など意外な形でのヒット例も
andymoriが、2023年12月25日にInstagramおよびTikTok公式アカウントを開設した。
2008年にEP『アンディとロックとベンガルトラとウィスキー』でデビューしたロックバンド・andymori。アカウントは“レーベルスタッフ期間限定アカウント”となっており、彼らのCDデビュー15周年を記念して開設されたものだという。開設後は1日1本ずつ、『アンディとロックとベンガルトラとウィスキー』収録曲のライブ映像やMV映像がアップされ、年が明けた1月1日以降は、「Life Is Party」や「すごい速さ」「ハッピーエンド」といった、1stアルバム『andymori』収録曲に関する動画の投稿も見られる。
@andymoriofficial CDデビュー15周年記念 official TikTok開設! #andymori #andyとrock ♬ andyとrock - andymori
@andymoriofficial #andymori #LifeIsParty ♬ Life Is Party - andymori
TikTokと音楽シーンは、今や深く結びついた関係だ。これまでにも、TikTokでの動画コンテンツが話題となり、楽曲やアーティストが一躍知名度を上げる例が多数あった。andymoriのTikTokアカウント開設も、新しいファン層を獲得するための施策の1つと考えられる。TikTokをメインに利用する世代は10代~20代。andymoriが解散したのは2014年のため、これを機に初めて彼らの楽曲に触れる人も多いかもしれない。
TikTokは動画コンテンツを投稿するプラットフォームゆえに、楽曲やアーティストの魅力を視覚的にも伝えられるメリットがある。一方で、短い動画内でどれだけ視聴者にインパクトを与えられるかは重要なポイントだ。その点で言えば、andymoriの特徴とも言えるキャッチーなメロディラインや、早口でまくし立てるようなボーカル、明るく疾走感のあるサウンドは、短い時間でも十分に興味を抱かせられるように思う。
また、近年はTikTokがきっかけで、リリースから年月が経っている楽曲が本来の文脈や意味とは異なる形で再び日の目を見ることも珍しくない。発表から10年以上経っているとはいえ、andymoriの楽曲たちも新たな形で注目を集める可能性を秘めていると言えるだろう。
こうしたヒットの例では、奥田民生が1998年にリリースした「さすらい」が直近で挙げられる。旅をテーマにした楽曲だが、TikTokでは歌詞とは特に関連性のないゆるいダンス動画が流行。奥田はTikTokとSpotifyが共同でアーティストを応援するプログラム「Buzz Tracker」のMonthly Artist 第21弾に選ばれた。年明けに放映された「サッポロ生ビール黒ラベル」のテレビCM「大人エレベーター」特別編でも、同曲の弾き語りを披露している。
@rcmr_official #奥田民生 #さすらい #THEFIRSTTAKE #バズトラ #BuzzTracker #さすらいまみれ @THE FIRST TAKE ♬ Sasurai - Tamio Okuda