Chevon、もはや“無敵”の活躍ぶり! 最大キャパを即完するバンドの勢いが凝縮されたステージ

Chevon、無敵のステージ

 Chevonが、『Chevon 1st ONE MAN TOUR LIVE 2024 冥冥』追加公演のファイナルを、11月27日にZepp Shinjuku (TOKYO)で開催した。

『Chevon 1st ONE MAN TOUR LIVE 2024 冥冥』ライブ写真

 2021年に結成した彼らは、初ワンマンツアーにして全箇所ソールドアウトという華々しい記録を打ち立てた。さらに7カ所の追加公演が決定したが、バンド史上最大キャパシティへの挑戦となった本公演も含めて定員を大きく上回るエントリーが寄せられ、即完売。とにかくノリに乗っている無敵状態だ。彼らの勢いと、その源となるバンドとしての哲学が如実に表れていたのが、この日のライブだった。

 満員のフロアは、暗転した瞬間に地鳴りのような歓声が響く。期待感が頂点に達したところでメンバーが登場。オオノタツヤ(Ba)の鮮やかなスラップベースの光るイントロで始まる「ですとらくしょん‼」で、勢いよくライブは幕開けへ。Ktjm(Gt)のかき鳴らす軽快なフレーズがスピード感を高め、谷絹茉優(Vo)の骨太な歌声と躍動的なパフォーマンスは、一瞬でこの広い空間を掌握する。背後の巨大スクリーンには、楽曲の世界観を拡張するリリックムービーが流れ、ファイナル公演ならではの特別感を演出していた。

 「No.4」から続いて披露された、ツアータイトルでもある「冥冥」では、両手を広げてフロアからの熱いコールを浴びる谷絹の姿が神々しく、まるで教祖のよう。クセの強いメロディを、高音から低音まで自由自在に操りながら軽々と歌いこなし、群衆を扇動していく。同じ闇の中で寄り添ってくれるような歌詞は、彼らなりの愛に溢れている。続く「革命的ステップの夜」もすさまじい盛り上がりだ。バンドの熱がフロアの熱を呼び、その光景がバンドの熱をさらに高める。この応酬は留まることなく、ライブの最後まで続いた。

 MCでは、お馴染みのサポートドラマー小林令と、今回特別にサポートギター&キーボードとして登場した宮田'レフティ'リョウを紹介。さらに、バンドの歩みを振り返りつつ、今後の道のりを明言する。初ワンマン『山羊ノ肉』は、バンド名を掲げた挨拶代わりのライブ。2ndワンマン『Banquet』では、バンドコンセプトを提示。初の対バンツアー『大行侵』では、バンドの展望を描いた模様。そして本ツアー『冥冥』では、「どのような人と関わって、どのような人を救って、どのような歌詞を書いて、どのような人になりたいかを明確にしたい」という思いを持って臨んだという。また、本公演がChevon第一章の終わりとなり、第二章では「Chevonとしての位置を確立し、一つのジャンルになることを目指す」と頼もしく語る。結成から3年で、すでにバンドのキャリアプランを明確に描いている堅実さも、彼らの勢いの要因の一つなのだろう。

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