サザンオールスターズ、あいみょん、Awich、[Alexandros]、北山宏光、JO1……注目新譜6作をレビュー

[Alexandros]「Boy Fearless」

[Alexandros]「Boy Fearless」

 ニューシングル『SINGLE 2』に収録された新曲「Boy Fearless」は、不穏な雰囲気のベースライン、〈I don’t know/how long it’s gonna take〉という挑発的なフレーズから始まる。さらにパーカッシブなドラムが加わり楽曲は疾走し始めるのだが、こちらの予測を超えるような展開が続き、「どこに連れていかれるんだろう?」という快楽と不安が同時に押し寄せてくる。この楽曲は映画『Cloud クラウド』のインスパイアソングとして書き下ろされた楽曲だが、日常と隣り合わせの恐怖を描いた映画のストーリーとも完璧にリンクしていて、大の映画好きとしても知られる川上洋平(Vo/Gt)のセンスが活かされていることが窺える。奔放すぎるバンドの創造性も、この曲のポイントだろう。(森)

北山宏光「Just Like That」

北山宏光「Just Like That」

 1stアルバム『ZOO』を携えた全国9カ所でのライブ『HIROMITSU KITAYAMA LIVE 2024』をスタートさせたばかりの北山宏光から、早くも新たな楽曲が届けられた。新曲「Just Like That」は、北山と同世代で、以前から親交のあるバンドI Don't Like Mondays.の提供曲。音の手触りは穏やかでオーガニック。耳心地がよい4つ打ちのビート、ゆったりとしたグルーヴを生み出すベースラインを軸にした、おしゃれで洗練されたサウンドメイクにまず惹きつけられる。〈教えてよ A B C/絡み合う世界は Fantasy〉など、ほのかな官能を軽やかに描き出すリリック、そして、トラックのなかに自然に溶け込むボーカルもきわめて魅力的。まだまだ暑い9月の夜を彩る、大人のためのポップソングと言えるだろう。(森)

JO1「WHERE DO WE GO」

JO1「WHERE DO WE GO」

 10月2日発売予定のシングル『WHERE DO WE GO』からの先行配信。アフロビートが心地よく体を刺激し、リフレインする口笛が爽やかな風を呼び込むダンスミュージック。あまりヒップホップに寄せず、あくまでファンクやソウルミュージックをベースとした楽曲でダンスを魅せていく、JO1の王道に連なる一曲がまたひとつ誕生した。作詞に名を並べるのはシンガーソングライターの奈良ひより。ゆったり歌ってこそ気持ちのいいメロディと、ビートに乗って言葉を転がしていくリズム遊びのバランスは、おそらくこの人にしか書けないものだ。それがJO1メンバーのファルセットにもよく似合っている。(石井)

ØMI×SKY-HI、今市隆二×北山宏光……三代目JSBと親交深いアーティストによる相次ぐコラボ

三代目 J SOUL BROTHERSのØMIと今市隆二がそれぞれ事務所の垣根を越えて、自身と親交の深いSKY-HI、北山宏光と…

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