中島健人のSexy Zone卒業で“ソロアイドル時代”到来? TOBE所属 三宅健、北山宏光らの活動も

 Sexy Zoneの中島健人が、3月31日をもってグループを卒業し、今後はソロとして活動していくことを発表した。SMILE-UP.所属のアイドルがグループを脱退/卒業する時は、事務所を退所したり、俳優業に専念する場合が多かったが、中島はアイドル活動を継続して行い、事務所にも残留する。これは極めて珍しいパターンであり、現在のアイドルシーンに一石を投じることになるのではないだろうか。

 かつては、近藤真彦や田原俊彦、松田聖子や中森明菜のように、ソロアイドルが主流となっていた時代があった。しかし、現在の音楽シーンを見渡してみると、活躍しているアイドルといえばグループがほとんど。とくに女性アイドルは、乃木坂46やAKB48などメンバーの選抜制度を採用しているグループが多く、とにかく大所帯だ。男性アイドルも、平成はSMAPや嵐など5人以下の比較的少人数のグループが時代を席巻していたように思うが、現在は大人数のグループが人気を博している。

 たとえば、2023年も数々の年間音楽ランキングで1位を獲得したSnow Manは、9人組。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生し、年末の『第74回NHK紅白歌合戦』に出場したJO1と、その後輩グループにあたるINIも、それぞれ11人組である。SKY-HIが開催したオーディション『THE FIRST』から生まれたBE:FIRSTも、7人組と比較的多い。どのグループも画面映えするシンクロダンスが魅力的で、周囲に「見て見て、すごいでしょ!」と推していることを自慢したくなるようなクオリティの高さを誇っている。大画面で見ると迫力がある点も、彼らの強みと言えるだろう。

 そう考えると、やはり今の時代には大人数のグループがマッチしているのだろうか。しかし、裏を返せば、ソロアイドルの枠は大穴ということ。となると、圧倒的な華とアイドル力、そしてSexy Zoneとして培った経験を持つ中島が、この枠を埋める可能性も考えられる。応援していたアイドルがグループを脱退/卒業するというのは、ファンにとってはすぐに受け入れがたいもの。でも、だからこそ、中島にはソロとして成功をおさめて新時代を築き、この決断を前向きなものにしてほしいと願う。

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