JO1、デビュー5年目にしてファンが熱中し続ける秘訣は? 『TMA』受賞を機に考える

 9月7日から8日にかけて京セラドーム大阪にてK-POP音楽授賞式『2024 THE FACT MUSIC AWARDS』が開催された。この授賞式は2019年に初めて開催されて以来韓国で行われてきたが、今年は初の海外開催。NewJeans、aespa、NCT WISHなど今をときめくアーティストが大勢集まった中で、2日目に出席したJO1が日本のアーティストとして初の二冠を達成する快挙を成し遂げた。獲得したのは今年目立つ成果を挙げたアーティストに贈られる「Artist of the Year」とファン投票によって毎年1組だけが選出される「TMA Popularity Award」だ。特に豪華なアーティストが並ぶ中で受賞となった「TMA Popularity Award」は、ファンによる熱心な投票があったから獲得できた賞と言えるだろう。デビューから5年目に差し掛かってもなお、ファンがJO1に夢中になり続けるのはなぜだろうか?

 今回の受賞を受けて白岩瑠姫は「JAM(JO1ファンの呼称)がいる限り、JO1はずっとJAMのそばに居続けます。今日もたくさん愛しています!」とコメント。終了後にはグループの公式X(旧Twitter)で「JAMがくれた賞」というテキストとともにトロフィーとの自撮り写真をアップした。日頃のこのような発言に留まらず、『2024 JO1 “JAM感謝祭” ~SUMMER FESTIVAL~』というファンイベントを開催するなど、感謝の気持ちをしっかり形にして残すところがファンの心を離さない所以のひとつなのだろう。

 2020年3月4日にリリースされたデビューシングルから今年10月2日発売のニューシングルまで、合わせて9枚のシングルと3枚のアルバムを制作してきたJO1。ここに配信シングルを合わせると膨大な曲数となるが、ジャンルにとらわれすぎない様々な楽曲たちもファンを飽きさせない要素のひとつだと考えられる。K-POP色の強いダンサブルなナンバーからノスタルジックで神秘的な雰囲気の漂うもの、自然に体が動いてしまうような聴き心地のよい曲まで、ジャンル分けしきれないほど幅広い作品の数々。その中でボーカルとラップというポジション分けに縛られないパート分担やメンバー自身が作詞に挑戦したりなど、彼らの作り手としての向上心を度々感じ取れるところも目が離せなくなる理由なのかもしれない。

清澄 by Takumi Kawanishi(JO1)「surge <single edit>」_special making movie  映画バジーノイズ主題歌_5/3(金祝)全国公開

 そしてグループの活動もさることながら、個人の活動も充実している。俳優としては白岩が『夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く』、川西拓実が『バジーノイズ』でそれぞれ映画初主演を務めた。最近では『沸騰ワード10』(日本テレビ系)や『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)などの人気バラエティ番組にも出演しており、お茶の間での認知度も上がっているだろう。こうして俳優として身に着けた演技力や表現力、知名度などを持ち帰ることがグループとしてのパワーアップにも繋がっていくのではないだろうか。

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