三月のパンタシア みあが織りなす物語 ワンマンライブで見届けた、愛と感謝にあふれた景色を綴る
「『愛してる』という言葉って、映画や小説なんかでは聞き馴染みのある響きなのかなって思うんだけど、実際に私自身は一度も使ったことがないよなと思って。だって、照れくさいじゃん」と今作について触れると、一方で、歌詞や自身の小説では使ってきたことを付け足し、心の内をこう語った。「そんな照れくさい言葉をこの現実世界で使う時って、一体どんな時なんだろうと思って。じゃあたった今、私の人生という物語において、私自身が愛を伝えたい人ってどういう人なんだろうとか、そもそも自分の中に愛は存在するのだろうかとか、愛というものが自分をどういう風に形作っているんだろうかとか、改めて自分と向き合って考えてみたいと思ったことが、この『愛の不可思議』というアルバムを制作したきっかけでした」
「ここからは、私の物語について歌ってみてもいいですか?」と声を投げ、シンガロングを呼び起こした「ノンフィクション」「ランデヴー」「March」で、三月のパンタシアを通して生まれた愛がステージ上に立ち上っていく。
本編ラストは、〈「君のことを、愛しています」〉という現実では口にするのは難しいリリックを綴った「愛の不可思議」。“言いたいけど、言えない”、そんなもどかしい気持ちを作品で昇華してきた三月のパンタシア。言いたいことが言える。その環境が作品の中にはあり、実はそこに本当の愛が存在する。新たな発見だった。そして、その愛に気付けた人たちが三月のパンタシアのハートの一部になる。
アンコールは、1stワンマンライブ以来の披露となる「シークレットハート」と、みあによる手書きの歌詞がスクリーンに映し出され、感情がダイレクトに伝わった「幸せのありか」。本当の愛を受け入れてくれるファンへの感謝状だ。終わりと始まりの物語を空想する、三月のパンタシア。その存在の大きさに気付かされた演出だった。
『三月のパンタシア SUMMER LIVE 2024 -愛の不可思議-』ライブ写真をすべて見る
三月のパンタシア・みあが紡ぐ唯一無二の物語ーー多角的な“愛の形”を描いた『愛の不可思議』を紐解く
4thアルバム『邂逅少女』から約2年半ぶりの2024年8月21日、三月のパンタシアが最新アルバム『愛の不可思議』リリースした。本…
『三月のパンタシア SUMMER LIVE 2024 -愛の不可思議-』
2024年8月24日(土)@Zepp Shinjuku
<セットリスト>
01. たべてあげる
02. 幸福なわがまま
03. あのね。
04. 僕らの幸福論
05. サイレン
06. いつか天使になって あるいは青い鳥になって アダムとイブになって ありえないなら
07. 四角運命
08. 青春なんていらないわ
09. 薄明
10. 春嵐
11. 醒めないで、青春
12. ゴールデンレイ
13. スノーノワール
14. あいらぶゆー
15. 完璧彼女
16. ビタースイート
17. ノンフィクション
18. ランデヴー
19. March
20. 愛の不可思議
Encore:
21. シークレットハート
22. 幸せのありか
■ライブ情報
『三月春のパン(タシア)祭り 2025 -リベンジの春-』
日時:2025年3月29日(土)16:30開場/17:30開演
会場:Spotify O-EAST
出演アーティスト:Sou/ナナヲアカリ/三月のパンタシア
チケット料金:¥7,700(税込)※ドリンク代は別途必要
■関連リンク
三月のパンタシア オフィシャルサイト:https://www.phantasia.jp
三月のパンタシア(みあ)X(旧Twitter):@3_phantasia
三月のパンタシア 公式スタッフX(旧Twitter):@3pasi_official
Official YouTube Channel:https://www.youtube.com/channel/UC4lk0Ob-F3ptOQUUq8s0pzQ