YUTORI-SEDAIは“夢のつづき”へ向かって進み続ける 満員の渋谷WWWワンマンで伝えたメッセージ

YUTORI-SEDAI、満員の渋谷WWWワンマンレポ

 イオントップバリュ50周年のCMソングに決定した新曲「ずっとそばに」をワンコーラス披露したり、4月3日に配信リリースされる新作バラード「メープル」を披露したり、最初にも書いたが、今まさに前に進みまくっているバンドの現在地を強く体感できるワンマンライブだった。バンドは“生きもの”だということ、そして今この瞬間はもう二度と帰ってこないから大切なんだということを、強く思い出させてくれるライブでもあった。まだ名前が発表されていない新曲たちもよかった。それぞれのロックなソロプレイからなだれ込むように始まった新曲はバンドの力強さを感じさせるダンサブルな一曲で、その新曲から「サマートリガー」を挟んで披露された新曲は、雨上がりに光が差し込んでくるような情景を想起させる、爽やかで叙情的な一曲だった。

YUTORI-SEDAI(撮影=堤 瑛史)

 MCで金原は「普段言えないことだから」と言って、ステージ上で上原と櫻井に、そして集まった観客に向けて感謝を伝えた。金原は優しげな歌声が魅力的なボーカリストだが、溢れ出す人間味はとても大胆で、いろんな枠組みからはみ出していきそうなパワフルさを持った人で、そんな人間味もYUTORI-SEDAIの大きな魅力だ。

 ライブはバンドを結成して最初期に作られた楽曲だという「陽炎」、現時点でのバンドの代表曲と言える「すき。」、そして、まるで世界を全力で肯定するような清々しい響きに満ちた「アイラブユーベイビー」で幕を下ろした。アンコールはなく、その簡潔さもよかった。「アイラブユーベイビー」の演奏中に、金原と上原が背中合わせで楽器を弾く瞬間があったが、その時、金原は上原の頭をポンポンと撫でて、上原は「マジか!」という感じで笑っていた。思い出しただけで楽しくなって、ぐっすり眠れそうな、そんなライブだった。

YUTORI-SEDAI(撮影=堤 瑛史)

YUTORI-SEDAI、新曲「メープル」配信リリース 名阪初ワンマン&東京で3rdワンマンライブ開催も

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