新浜レオン、西城秀樹から学んだ老若男女から愛される方法 木梨憲武&所ジョージとの新曲制作秘話も
昨年は「窓拭きダンス」、今年は「膝スラ」で話題に
ーーやっぱり一番しびれるのはセリフのパートですか?
新浜:〈君の目には何が映っている。俺だけだろ、さあこっちへ来い!〉と。まず「俺」っていうのは、僕の曲では初めてなんです。私生活でも一人称が“僕”とか“自分”で、俺って言ったことがないから、感覚が分からなくて。木梨さんに「この『俺』は、どういう気持ちで言ったらいいですかね?」って聞いたら、「そんなの知らねーよ!」って(笑)。レコーディングは終始なごやかで、木梨さも所さんも「こうしなさい」みたいなことを言わないんです。そもそも木梨さんが、先に秀樹さんのマネをしながら歌っちゃうし(笑)。どうやったらいいか、聞けば説明はしてくれるけど、最終的には「レオンの歌なんだから好きに歌えばいいから」と言ってくださって。最初はもちろん緊張しましたけど、最後はすごく伸び伸びと歌わせていただきました。
ーーセリフはやっぱり照れくさいですか?
新浜:照れくさいです(笑)。でもセリフは、秀樹さんの「ちぎれた愛」という曲にも出てきて、その〈僕の気持ちを信じて 離すもんか 好きだ好きだ好きなんだよ~〉というセリフで、秀樹さんのウワ~っと魂を叫ぶような感じが好きだったので、最初はそういうイメージで熱くセリフをしゃべったんです。そうしたら木梨さんから、「それもいいけど、我慢して抑えてやってみて」と言われ、そのパターンもやってみたところ、木梨さんが「こっちがいい」と、抑えたバージョンが採用になりました。木梨さん的には、僕らしさはこっちのほうだったみたいで。今まで丸5年、野球少年丸出しでやってきたけど、年齢的にはもう大人であるわけで、その部分を汲んでくださったのではないかと思っています。
ーーがむしゃらにやる年齢は終わったと。
新浜:はい。木梨さんのアドバイスはすごく面白くて、「これでもかってくらい行っちゃへよ!」と言う時があるかと思えば、「あまり主張し過ぎず、ちょっと余裕感を持つことがテーマだ」と言うこともあって。まだ僕も100%理解して実践できているわけじゃないけど、僕はつい「これからも頑張ります! 目標を必ず達成して売れてみせます!」といった姿勢になってしまうので。そういう押し引きも大事なのだと思います。
ーー『DayDay.』(日本テレビ系)で歌ったのが初披露だったそうですけど、反響は大きかったようで。あの時の振り付けも木梨さんが考えたんですよね。
新浜:そうなんです。でも『DayDay.』出演の一週間前に「振り付けはどうなりましたか?」と連絡したらまだできてなくて、「どうにかなるから」って。結局『DayDay.』のカメリハ後の20分で考えるからって。当日スタジオに行ったら、木梨さんがドレッドヘアでコーラスをするって言うし、女性コーラスが入ることも僕は聞いていなかったし、所さんがギターで参加してくださって。光栄ではある反面、ドタバタで本当に大変でした。おかげさまで、すごく反響が大きかったです。
ーー衣装も木梨さんの?
新浜:木梨さんプロデュースで、パンツはパンタロンで、「全てあげよう」はやっぱり赤だよねって。少し前にBSで秀樹さんの特番の再放送があったのですが、それを観ると意外と、白いフリルのシャツで胸元を開けて着ていて、カマーベルトに黒のパンタロンというスタイルが多くて。それをそのままというわけにはいかないけれど、いつかそういう雰囲気も、上手く織り交ぜられたらなって思っています。楽しみにしていて欲しいです。
ーー膝スライディングも話題になりました。
新浜:『DayDay.』で僕はやってなくて、代わりに木梨さんがやったんですけど、終わってから「あそこで行かないと!」って注意を受けまして(笑)、後日『うたコン』(NHK総合)で膝スライディングをやったところ、スポーツ紙さんが「膝スラ」と名付けて取り上げてくださいました(笑)。MVでも膝スラをやったんですけど、膝に穴が空いて衣装さんを慌てさせてしまいました。社長に連絡したら、「また買うから、どんどんやれ!」って。木梨さんも「レオンと言えば○○」みたいなものが欲しいとおっしゃっていたし、社長のお墨付きも得たので各地で滑ってます(笑)!
ーーもともと野球部なのでスライディングは得意ですしね。
新浜:慣れたものです(笑)。昨年は「窓拭きダンス」、今年は「膝スラ」で話題になろうと。それで今考えているのは、「膝スラ甲子園」の開催です(笑)!
ーー滑った距離とか(笑)?
新浜:距離と格好良さで採点するという(笑)。
ーーMVは全体にどんな感じですか?
新浜:とにかくギラついています。
ーーキラキラではなく?
新浜:ギラギラですね。そこが秀樹さんっぽくもあり、昭和っぽくもあって。最後にヘリコプターが出てくるんですけど、秀樹さんが後楽園球場で行ったヘリコプターで登場するというパフォーマンスをオマージュしています。
ーーあと今回はシングルが〈アモーレオン盤〉〈コングラッチュレオン盤〉など5パターンあり、カップリングには「Love Story」「結婚式に歌う唄」など、所ジョージさん作詞・作曲の異なる曲が収録されています。
新浜:「恋人になる3日前のお話し」に始まって、「好きって何度も言う」とか、「結婚式で歌う唄」まであって、全部で1つのストーリーのように聴くこともできる5曲です。この5曲はバラードとかミディアムの感じで、「全てあげよう」とは反対の曲調でバランスもいいんじゃないかなって。フォークソングとか普段の所さんの曲に近い感じで、所さんが歌っているデモを聴いて練習したんですけど、所さんってまるでしゃべってるみたいに歌うので、符割りがすごく難しくて大変でした。でも思ったのは、どの曲もすごくロマンチックなんです。奥様愛がすごくて、レコーディングの時は出前を取ったりしてスタジオで食べることが普通ですけど、所さんはわざわざ家まで帰って奥様の手料理を食べて戻ってくるんです。所さんは、1日の楽しみは奥様の作る料理でそれが1日のピークなのだそうです。本当に奥様を大切にされていて、そういう優しさや愛情が、カップリングの曲にも表れているなって感じました。
ーー所さんと言えば、世田谷ベースには行きましたか?
新浜:行きました! 『木梨の会』の流れで、所さんの運転する車に乗せていただいて、夢のような時間でした。僕がすごく感動したのは野球のグローブなんですけど、普通は指が五本ですけど、指が三本しかない昔のグローブがあって。とても古い時代のものだと思うんですけど、それをいただきました。そういううれしい交流もありつつで、奥様のお話なんかも聞いた上で、このカップリングの歌詞を読んだのですが、「奥様にこういう歌詞のような言葉をかけるんですか?」って聞いたら「絶対言わないよ」って(笑)。でも気持ちがあるから、歌詞に書けるんでしょうね。今回この5曲と「全てあげよう」のほかにもまだたくさん録ったので、おいおい何かしらの形で発表していこうと。楽しみにしていてほしいです。
ーーこれを聴いて新たにレオンさんのファンになったり、西城秀樹さんのことを知ったり広がりが生まれそうですね。
新浜:はい。それに当時西城秀樹さんのファンだった方が、たくさんイベントに足を運んでくださっています。「秀樹のファンです」って。それはすごく感謝しています。
ーーあと「帰ってきた!スター系歌謡ロック」と、木梨さんにキャッチコピーを付けていただいたんですよね。
新浜:木梨さんも所さんも、今の時代にこういう曲を歌う人がいないと、ことあるごとにおっしゃっていて。「そこにレオンくんが来た」と。僕はここしかないと思って歌ってきて、それが木梨さんや所さんの目にとまって、こういう形で一緒にやらせていただけることになった。もう最高です!演歌もコンサートや番組では引き続き歌いながら、しばらくはこの路線で、新浜レオンと言えばコレだというものを作っていきたいです。
■リリース情報
『全てあげよう』
2024年3月27日(水)発売
価格(全5種共通):¥1,350(税込)
〈アモーレオン盤〉品番:JBCK-6003
〈コングラッチユレオン盤〉品番:JBCK-6004
〈繋がレオン盤〉品番:JBCK-6005
〈惚れ惚レオン盤〉品番:JBCK-6006
〈ゆらレオン盤〉品番:JBCK-6007
■出演情報
4月2日(火)に『うたコン』(NHK総合)へ生出演
4月14日(日)に『のど自慢』(NHK総合)へ生出演
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