新浜レオン、西城秀樹から受け継ぐDNA 木梨憲武&所ジョージ制作曲に込められた歌謡ロックへの愛

新浜レオン、西城秀樹へのリスペクト

 前作「捕まえて、今夜。」の“窓ふきダンス”が、中高生を中心に大バズり&ロングセールスを続けている他、昨年は日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)で俳優デビューを果たし、その演技にも注目が集まる新浜レオンが、ニューシングル『全てあげよう』を3月27日にリリース。木梨憲武のプロデュース、所ジョージの作詞・作曲であることが話題を集めている表題曲が、2月6日放送の『DayDay.』(日本テレビ系)で初披露された。

 同曲は、木梨憲武のラジオ番組『土曜朝6時 木梨の会。』(TBSラジオ)に、昨年12月に新浜がゲスト出演したことがきっかけで生まれたもの。新浜は西城秀樹を敬愛しており、自身の5周年記念コンサートに西城の楽曲カバーコーナーを設けたほど。また昭和歌謡を同世代にもっと広めたいとの思いから、野口五郎などの楽曲をカバーしている。番組ではそんな昭和歌謡への熱い思いを伝えたそう。一方、木梨は若手時代に西城秀樹から可愛がってもらっていた経緯もあり、両者は意気投合。番組中で楽曲制作を依頼したところ木梨が快諾し、木梨憲武プロデュース、所ジョージ作詞・作曲で楽曲制作が行われた。

 『DayDay.』出演者のヒロミに呼び込まれて登場した木梨と所は、「新潟レオンくんです」とボケて紹介。木梨は「この年齢なのに我々でもわかる西城秀樹さんとかが好きで」と紹介、ヒロミも「レオンは歌がうまいし、所さんは曲をたくさん作ってるから」とフォロー。同曲の他にもすでに10曲レコーディングしていることや、「Bメロが納得いかないって、変えちゃってるから」と木梨のアイデアも盛り込まれたこと、生放送に緊張する新浜に、木梨が熱心に振り付けの指導をしていたことなどが明かされた。

 披露された楽曲「全てあげよう」は、ブラスセクションによる迫力あるイントロと〈この命燃やそう 君だけにあげよう〉と歌うサビメロで始まる、西城秀樹や昭和のロック歌謡をオマージュしたアップテンポでリズミカルな楽曲。所ジョージと言えば、アコースティックギターを奏でながら歌うフォーク調のイメージがあるだけに、そこに意外性を感じる人も多いだろう。

 軽快に跳ねたビートに乗せて畳みかけるAメロは、西城の名曲「情熱の嵐」を彷彿とさせ、思わず「レオン!」と合いの手を入れたくなるノリの良さ。一転Bメロでは、重厚なコーラスをバックに壮大な歌声を繰り出す。西城の楽曲の歌詞にたびたび登場する〈天使〉や〈悪魔〉という言葉が、歌詞に織り込まれているところからも、西城へのリスペクトとオマージュが伝わってくる。

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