新浜レオン、西城秀樹から学んだ老若男女から愛される方法 木梨憲武&所ジョージとの新曲制作秘話も

新浜レオン、西城秀樹から学んだもの

 新浜レオンが、新シングル『全てあげよう』をリリースした。表題曲は木梨憲武がプロデュースし、所ジョージが作詞・作曲を担当。西城秀樹の名曲の数々を想起させるような、情熱的な歌謡曲となっている。

新浜レオン「全てあげよう」ミュージックビデオ(フル Ver.)【公式】

 予てから西城秀樹へのリスペクトを公言し、ライブでもカバーを度々披露してきた新浜レオン。木梨憲武の冠ラジオ『木梨の会。』(TBSラジオ)の出演をきっかけに、急ピッチで楽曲制作は進められたという。

 本インタビューでは、新浜レオンが西城秀樹に対する想いから、木梨憲武&所ジョージの名コンビとの制作秘話などを語ってもらった。(編集部)

“秀樹さん愛”も真正面から受け止めてもらえた

新浜レオンが
新浜レオン

ーー「全てあげよう」は、木梨憲武さんプロデュース、所ジョージさん作詞・作曲。もともと木梨さんのラジオに出たのがきっかけとのこと。

新浜レオン(以下、新浜):僕がジョンソン役で出演させていただいたドラマ『下剋上球児』(TBS系)の担当の方が、TBSラジオの『木梨の会。』、U-NEXT『木梨の貝。』も担当されていて、ドラマのPRのために出演させていただいたんです。木梨さんとお会いするのは初めてだったので、本番前に楽屋挨拶に伺ったら「レオンくんのこと、俺は知ってるよ」と言うわけです。「え!」と思って話しを聞くと、木梨さんが普段家でつけるテレビ番組がBSの演歌/歌謡の番組ばかりらしくて、「よくレオンくんが出ていて、西城秀樹さんの曲を歌っているよね」って。「『ギャランドゥ』は俺のほうが上手いと思うけど」とか(笑)、そんな会話があって迎えた本番には所ジョージさんもいらっしゃって。所さんとは『ポツンと一軒家』で一度お会いしていたので、「お久しぶりです」なんていう感じで。それでトークの流れで、僕が西城秀樹さんが好きなことを紹介してくださり、木梨さんが所さんに「せっかくだから“秀樹風”の曲を作ってあげてよ」と。よくあるその場のノリだと思っていたら、その二日後に「曲ができたから」って。送られてきたデモテープは、なんと木梨さんが仮歌を歌ってくださっていて、その木梨さんの仮歌を聴いて覚えて翌週には、僕は本番のレコーディングを迎えていました。

ーー信じられないほどのスピード感ですね。

新浜:はい(笑)。それがちょうど昨年12月の頭くらいで、その頃の僕は「捕まえて、今夜。」で『NHK紅白歌合戦』出演を狙っていたものの出演には至らず、本当に悔しくて落ち込んでいた時だったんです。その悔しさを晴らすべく、2024年はどうやって行こうかと会議を重ねていたところで、ちょうどそこに舞い込んできたのが「全てあげよう」の制作で、スタッフも満場一致で「これでいこう!」となりました。年が明ける前に次の目標を見つけることができたことは、僕にとってすごく希望になりました。

ーーとんねるずさんはムード歌謡の「雨の西麻布」を歌っていましたし、木梨さんは北島三郎さんなど演歌歌手のものまねも得意でしたからね。

新浜:山本譲二さんとのデュエットで「浪漫-ROMAN-」という曲も出していました。木梨さんとお話をすると、演歌/歌謡の世界がすごくお好きなことが伝わりましたし、西城秀樹さんをはじめとした皆さんに対するリスペクトがすごくて、そういう思いが軸にあるからこそ、僕の“秀樹さん愛”も真正面から受け止めてもらえたのではないかと思います。

ーーとんねるずさんは若手時代に、西城秀樹さんにすごく可愛がってもらっていたそうですし、秀樹さんに対する恩返しのような思いとか、自分たちが好きだった秀樹さんを好きだと言ってくれる若者がいることが、すごくうれしかったんじゃないかと思います。

新浜:そうだったらすごくうれしいです。今回のことで、業界の方からは「どういうルートだったの?」とか、「仕掛け人がいるんじゃないか」と聞かれることもあるのですが、そういうのは全くなくて、僕と木梨さんの秀樹さんや演歌/歌謡に対する思いと思いが重なった結果です。デビューした頃からBSの演歌/歌謡の歌番組にコツコツ出させていただいて、少しずつ積み上げて来た、それを木梨さんが観てくださっていた。ご縁と言うか、観てくださっている人はちゃんといるんだなって。それに僕はずっと野球をやっていたこともあって、先輩・後輩のノリとか体育会系のノリは得意なので、そういうところも気に入っていただけたのかもしれません。

ーーその後、木梨さんたちと交流は続いているのですか?

新浜:これがご縁で、食事に連れていっていただいたり、ゴルフもご一緒させていただきました。ゴルフはやったことがなかったし、クラブも持っていなかったのですが、事務所の社長に相談したら「そういう縁は大事にしなさい」と、ゴルフクラブのセット一式、買ってくださって(笑)。でも、皆さんはすでにベテランですけど、それでもやっぱり先輩へのリスペクトというのはいろんなところで感じます。木梨さんは、所さんがどんなに見送りはいらないからと言っても、必ずエレベーターを開けて待っているし。所さんを茶化したりするのも、先輩へのリスペクトがめちゃくちゃあってこその笑いなんだなって。先輩の皆さんを観ているだけですごく勉強になりますし、自分もそういう人になりたいなって思います。芸能人のはしくれとして、学ぶべきところがたくさんあります。

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