櫻坂46 守屋麗奈、藤吉夏鈴ら俳優業での活躍 演技仕事がグループにもたらすものは?
そしてもうひとり、藤吉夏鈴の存在も忘れてはならない。藤吉はバラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)内のドラマ企画第5弾「東京であざとく頑張って何が悪いの?〜上京ガールの成長日記〜」に次いで、第6弾「あざといを知り尽くした私〜I like you? like you~」では主演の片寄葵役で出演。本来の藤吉のキャラクターとは異なるあざとい女子を好演したかと思えば、今年に入ってからは『アオハライド Season2』(WOWOW)、『作りたい女と食べたい女』シーズン2(NHK総合)と演じる役の幅も広げている。インタビューでは「櫻坂46にも昨年、3期生の子たちが加入して、ここからさらに飛躍していけたらと思っているので、お芝居やグループ外での活動で吸収したものを持ち帰ってみんなを引っ張っていきたいです」と今後さらに俳優業に挑戦したいという旨の発言をしており(※1)、8月9日に公開される映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』に映画初出演にして初主演が決定。今後はグループのみならず俳優としても活躍していくはずだ。
今年3月で高校を卒業した山﨑天も早い段階から俳優としてのキャリアをスタートさせている。2021年に『こころのフフフ』(WOWOW)を皮切りに2022年にはマカロニえんぴつの結成10周年を記念したショートムービー『あこがれ』に出演。ドラマや映画への出演こそまだ少ないものの、imaseが2月5日にリリースした「恋衣」のMVでは学生役を演じており、山﨑が同作で見せた等身大で自然体な演技は役者としての可能性を見出すことができる。もとより山﨑の表現力の高さは楽曲におけるパフォーマンスで証明済みであり、これまでも世界観に合わせて柔軟な表情を見せてくれていた。高校を卒業し、これから大人の階段を登っていく山﨑だが、これからは今まで以上に俳優として幅広い役柄に挑戦していく中で、新たな一面を見せてくれるはずだ。
かつて平手が『響 -HIBIKI-』で『第42回日本アカデミー賞』新人俳優賞を受賞し、役者として評価されたように、アイドル活動を超えた俳優業は個人としての価値を高めるだけではなく、結果的にグループの知名度向上に寄与していることは忘れてはならない。さらに、俳優としてのキャリアを歩んでいるメンバーが演技の現場で新たな知見を得ることにより、そこで培われた表現力がグループでのパフォーマンスに影響を与えることもあるだろう。今後のグループ総体としての発展を考えた時に、世間からの注目を集め、個人としての演技力が評価される俳優業はグループにとってもプラスになるはずだ。
今回紹介したメンバーはほんの一例に過ぎない。たとえば、まだまだポテンシャルが未知数な三期生も、『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京)の企画「目指せ!アカデミー女優!櫻坂46演技力チェック!」で演技のポテンシャルを見せていた。今後は三期生からも俳優の仕事の幅を広げていくメンバーが出てくるだろう。
※1:https://realsound.jp/movie/2024/02/post-1584179.html
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