RADWIMPS、back number、関ジャニ∞、Ayumu Imazu、ヤングスキニー、iri……注目新譜6作をレビュー

Ayumu Imazu「Obsessed」

Ayumu Imazu「Obsessed」

 数多くのダンス動画をバズらせている“タイガの振り付け”のダンス投稿をきっかけにSEVENTEEN、&TEAMのメンバーなどが踊ったことでも話題になり、TikTokなどのSNSで大きな注目を集めている楽曲「Obsessed」のフルバージョンがついにリリースされた。アコースティックギターのリフからはじまるこの曲は、ゆったりとしたグルーヴをたたえたトラック、リラックスした雰囲気の歌を軸にした英語詞のチルソング。“めっちゃハマってる”“大好き”という意味を持つ曲名通り、恋に落ちがち、惚れっぽい主人公を描いたリリックも超キュートだ。気持ちよく体を揺らし、口ずさみたくなるキャッチーさもこの曲の魅力。既にアジア圏を中心に多くのリスナーにシェアされていて、グローバルヒットの兆しを見せている。(森)

ヤングスキニー「恋は盲目」

ヤングスキニー「恋は盲目」

 ドラマ『瓜を破る〜一線を超えた、その先には』(TBS系)オープニングテーマとなる新曲。ドカドカ、ではなく、パタパタ、と形容したいドラムを筆頭に、全体的に軽さが際立つバンドサウンド。ロックたるものガツンと構えるべき、とか、世界標準の重低音に負けない音を、といった概念に囚われていないのだろう。かやゆー(Vo/Gt)はもともとシンガーソングライターとして活動を始めたメンバーだが、彼が風に乗せるように紡ぐメロディと、よくある物語の中に言いにくい本音を託した歌詞が、やはりヤングスキニー最大の魅力。さりげないポップソングのようだが、実は後悔と自虐の失恋歌。この軽やかさで聴けてしまうのはすごいことかも。(石井)

iri「hug」

iri「hug」

 これまで以上に赤裸々な表現が話題を集めたアルバム『PRIVATE』(2023年5月)以来となる新曲「hug」は、「JR SKISKI 2023-2024」キャンペーンのために書き下ろされたピアノバラード。穏やかで切ない情感をたたえたメロディとともに綴られるのは、時間が経つにつれて途切れてしまいそうになる記憶。それはまるで降り積もる雪のように心のなかに折り重なっていて、ふとした瞬間に蘇っては、自分自身をハグするような気持ちにさせてくれるーー「hug」にはそんな温かさがたっぷりと込められている。ESME MORIによるオーガニックな手触りのアレンジ、ふくよかな中音域を活かしたボーカルも絶品。数々のヒット曲を送り出してきた「JR SKISKI」とのコラボをきっかけにさらなるブレイクを期待したい。(森)

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