米津玄師×LOEWE、常田大希×SAINT LAURENT、野田洋次郎×Cartier……ハイブランドに起用されるアーティストが持つ影響力

 ハイブランドのキャンペーンモデルやアンバサダーを務めた人物というと、誰が思い浮かぶだろうか? CHANELの小松菜奈やBURBERRYの池田エライザなど、多くは俳優やモデルとして活躍する著名人を連想するかもしれない。一方、近年はミュージシャンが起用される例も見られる。

 直近では、米津玄師がLOEWEの2023年秋冬メンズコレクションキャンペーンに起用された。

 
 
 
 
 
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 本キャンペーンのビジュアルは、米津の“創造空間”を再現したスタジオで撮影。彼が影響を受けてきた小説、漫画、画集、楽器などが並ぶ中で、ブランドの最新ルックを身にまとう姿が映し出されている。米津の起用について、LOEWEのクリエイティブディレクターであるジョナサン・アンダーソンは「アジアで最も影響力のある音楽アーティストの一人である米津玄師とコラボレーションできたことは光栄です」とコメントした。

 米津は以前にも、ハイブランドとのコラボレーションで注目を集めた経験がある。各国の著名人とともに、米津も自身のInstagramにGIVENCHYの2021年春夏コレクションを着用した写真を投稿。188cmの高身長を活かし、レザーのブルゾンとスリムシルエットのパンツをスタイルよく着こなした姿は当時話題になった。米津が楽曲だけでなく、さまざまな形で世間を魅了するアーティストであることが感じられる。

 
 
 
 
 
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 今年2月には、常田大希(King Gnu/millennium parade/PERIMETRON)がSAINT LAURENTのアンバサダーに就任した。同ブランドのアンバサダーを日本人が務めるのは常田と今回共に選ばれた山﨑賢人が初。常田自身がSAINT LAURENTのクリエイティビティやフリースピリットに共感したことが就任に繋がったという。

 常田は2020年にもadidasのオフィシャルアンバサダーに就任したり、後述のCartierの日本オリジナルキャンペーンに参加したりと、以前からファッション業界にも関わりが深い。今年は2023-24年秋冬パリ・コレクションに参加し、洗練されたオールブラックコーデを披露。自身のSNSでは「サンローランのアンバサダーになって初めて参加したショーはとても美しく刺激的で学ぶ事が多かった。」と、ショーを堪能したことを明かしている。

 同じくKing Gnuでは、勢喜遊(Dr/Sampler)もLOEWEのモデルに起用されている。今年1月には『ハウルの動く城』とコラボしたカプセルコレクションを着用し、2023-24年秋冬パリ・メンズコレクションに参加。2月には表参道にオープンしたポップアップストアのプレビューイベントにも登場した。

 勢喜遊といえば個性的な髪型やファッションが印象的で、彼のスタイルに注目しているファッション好きも多いだろう。LOEWEは毎年夏に向けて「パウラズイビザ」コレクションを販売しているが、2023年の新作コレクションにおいても勢喜遊はモデルを務めている。

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