EXILE NAOTO、ソロ初の日本武道館公演 SWAY・KID PHENOMENONと巡った先人から受け継ぎ伝える“ダンス”の旅

EXILE NAOTO、ソロ初の武道館公演レポ

 今年2月にスタートしたEXILE NAOTO(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS)のソロツアー『NAOTO PRESENTS HONEST TOWN 2026』。そのツアーファイナルが、3月11日、自身初となる日本武道館にて開催された。

 公演前に行われた囲み取材ではSWAY、NAOTO、夫松健介(KID PHENOMENON)が登場。NAOTOは「(日本武道館公演は)人生でなかなか経験できることではないので、思いっきり楽しんで行きたい」ソロツアーに帯同したSWAYは、「武道館とはいえ、ツアーのファイナルでもあるので、後悔のないようにしたいですし、今日が一番良かったと言えるようなステージにしたい」夫松は「自分たち自身の成長した姿を皆さんに見せたい」「感謝の気持ちを持ちつつもぶちかましていきたい」と語った。グループとしては2012年に『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2012 ~ZERO~』でも武道館のステージに立っているNAOTO。「アーティストとして素晴らしいステージに立ち続けることは、望んでいてもできないこと。武道館にソロで帰って来られるというのは、ファンが長い時間をかけて応援してくださった結晶でもあると思う。今日はそれをしっかりと受け止めて、“武道館アーティスト”の名に恥じぬパフォーマンスで締めくくりたいと思います」と武道館への想いを語った。

 『1st TOUR "NAOTO PRESENTS HONEST HOUSE 2024"』以来、約2年ぶりとなる本ツアーは、NAOTOが町長を務める“HONEST TOWN”が舞台。HONEST BOYZ®でNAOTOとユニットを組むSWAYと、NAOTOがオーディション時からクリエイティブ・コーディネーターを務めるKID PHENOMENONが全公演にゲスト出演し、町長と共に町民(観客)を迎え入れてきた。さらに最終日の武道館には、PKCZ®、L(MA55IVE THE RAMPAGE)、砂田将宏(BALLISTIK BOYZ)、松井利樹(BALLISTIK BOYZ)、JIMMY(PSYCHIC FEVER)、小波津志(PSYCHIC FEVER)、NAOTOがディレクターを務めるLDH発のD.LEAGUEチーム・LDH SCREAMが仲間入り。最新アルバム『HONEST AVENUE』でコラボしたclaquepotとTani Yuukiもサプライズゲストとして登場し、記念すべき一夜に花を添えた。

 定刻を少し過ぎた頃、大画面にHONEST TOWNのアニメーションが映し出される。どうやら町民が集う広場に、新町長がやってくるらしい。オープニング映像に期待を煽られていると、ついにNAOTOが登場。真っ赤な衣装とサングラスを身に纏い、額縁の形をしたソファに腰かけた彼は、「『HONEST TOWN』ファイナルin東京!調子どうですか!?」と呼びかけた。その勢いで手拍子を求めると、「HeartBreakerZ feat. CRAZYBOY」でライブスタート。自己紹介を交えた軽快なラップと、KID PHENOMENONを交えたダンスで、冒頭から飛ばしていく。2曲目「Put Your Hearts Up feat. PKCZ®」は、2024年にPKCZ®を客演に迎えて制作したジャンプ曲。「武道館、みなさんの手でハートを作って浴びていきましょう!」という掛け声を合図に、観客は一斉にペンライトを掲げた。

 次の瞬間、ステージライトが赤く染まり、会場の空気が変わった。心地よい緊張感の中、お揃いのキャップを被ったNAOTOとKID PHENOMENONは、一糸乱れぬユニゾンダンスを展開する。HIP HOP文化特有のサイファータイム(即興)では、夫松・岡尾琥珀・鈴木瑠偉などがアクロバティックなソロダンスを披露する場面も。その迫力に圧倒され、息を飲んでステージを見つめる観客を現実に連れ戻すように、最後にはNAOTOのシャウトが鳴り響いた。

 ここで早くも1人目のサプライズゲストが登場する。最新曲のMVを想起させるドリーミーな映像が流れ始め、「Midnight」のカセットが車のデッキにセットされると、Da-iCE 工藤大輝の双子の兄(?)・claquepotが頭サビを歌いながらステージへ。そこにSWAYも加わり、NAOTOと3人で車のセットに乗り込むと、シティーポップナンバーで今年1月にリリースした最新アルバム『HONEST AVENUE』に収録された「Midnight feat. claquepot」に仲良く揺られた。

 最初のMCは、NAOTO曰く「音楽界の牛歩と呼ばれています!」というHONEST BOYZ®の2人で愉快にトーク。結成当初はかなりゆっくりとしたペースで活動していた彼らだが、ここ数年はハイペースで楽曲を発表しており、「ずっと各駅停車だったのに、いきなり急行に切り替わったみたい。どうしたんだ!?(笑)」と笑いを誘う。そんなHONEST BOYZ®のデビュー曲と言えば、NAOTOが本人役として主演を務めたドラマ『【ドラマ24】ナイトヒーローNAOTO』(テレビ東京系)の主題歌、「PART TIME HERO」。NAOTOとSWAYの息の合った歌唱に、大勢の観客との「HONEST!」「BOYZ!」のコール&レスポンスが重なり、武道館に温かく広がった。続く「TOY BOY feat. DEAN FUJIOKA」の導入では、NAOTOがタバコを燻らす演出があったが、あれは2025年、三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2025 “KINGDOM”でのワンシーンを反映したものだろうか。NAOTOが創り出した大人な空間に、KID PHENOMENONの山本光汰と遠藤翼空のクリアなボーカルが舞い込むと、悲鳴に似た歓声が上がる。そのままツインボーカルがリードした「SAKURA feat. KOBUKURO」は途中からRemixバージョンに切り替わり、トラッドファッションに着替えたNAOTOとSWAYがラップパートを担当。春の名バラードに新たな彩りを加えた。

Tani Yuuki

 1人ステージに残ったNAOTOは、おもむろにキーボードを奏で始める。「みなさん、HONEST TOWNへようこそ」と、にこやかに語り掛ける姿は余裕たっぷりだが、実は練習期間3カ月だというから驚きだ。そこにサプライズゲストのTani Yuukiを呼び込み、自らキーボードを弾きながら、最新アルバム『HONEST AVENUE』収録のラブソング「HB2U feat. Tani Yuuki」を歌唱。Tani Yuuki・SWAY・NAOTOという声色の異なる3人の誠実な想いが切なく交差した。

KID PHENOMENON
KID PHENOMENON

 本編中盤には、NAOTOがオーディション時から可愛がっている後輩グループ・KID PHENOMENONのパフォーマンスパートも。アンコールのMCで最年長の夫松が「『iCON Z第一章』の最終審査でグランプリに選ばれなかった時に、NAOTOさんに『負けたわけじゃない』って言っていただいて。そうやって僕達のエンジンに火を点けてくださったNAOTOさんと、今、武道館に一緒に立てていることがエモいですね」と語っていたが、テクニカルかつ華やかなダンスショーケースを経て、7人で「Party Over There」をパフォーマンスする姿もじつに頼もしい。デビュー曲「Wheelie」では、佐藤峻乃介が「僕達と一緒に、みなさんの大きな“Boom Boom”をこの会場に響かせていきましょう!」と呼びかけ、バイクのエンジン音をイメージしたBoom Boomコールで会場をひとつに。ヤンチャなパーティーチューンを連投したブロックの最後には、4月1日にリリース予定のセンチメンタルな最新曲「Mirror」をお披露目し、グループの新たな一面で観客を魅了した。

 また、楽曲パフォーマンスだけでなく、NAOTOのトークコーナーが用意されているのも『HONEST TOWN』ツアーのポイント。ライブ前半を振り返りながら「こんなに最高の晴れ舞台に……こんな大事な日にね、寝坊しました。大寝坊しました!(笑)」と語る町長に、町民一同、大爆笑! しかも、遅刻ギリギリにも関わらず、出がけに昆布出汁をとってきたという。「俺が今、みなさんと楽しく過ごしている間にも、昆布の旨味はゆっくり抽出されてますから!」とドヤ顔で客席を見渡すと、“昆布漫談”に拍手が沸き起こった。その後、抽選に当たった観客からの質問に答えるコーナーでは、「人生終わったなって思った瞬間は?」「朝早く起きるための良い方法は?」といった質問に回答。ユニークな質問者に翻弄される一幕もありつつ、数々のバラエティ番組で鍛えられた巧みな話術で、幾度となく爆笑を生み出していた。

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