Devil ANTHEM.、メジャーデビュー以降の進化 上田剛士提供曲で呼び起こされた“泥臭さ”とは

Devil ANTHEM.、メジャー以降の進化

「かわいさよりも、汗水たらして一生懸命なところが私たちの良さ」

――今回の「GOD BLESS YOU!!」ではいろんな葛藤や困難も抱えながらも、壁を乗り越えて進んでいく勢いが描かれます。歌ってみて、この言葉に射抜かれたなとか、改めて気づかされたことはありましたか。

竹本:〈答えが出ないなんて、なんで?〉っていう歌詞があるんですけど、私は以前、答えが出ないことに対してすごくモヤモヤしていたことがあって。今はその壁を乗り越えたんですけど、当時は何に対してどうモヤモヤしてるのかさえ、自分でわからなくて。それで父に相談した時に、「答えが出ないことを受け入れることも大事なんだよ」「白黒だけじゃなく、グレーという選択肢を持つことも大事だよ」って言われたんです。私は白黒はっきりつけたい性格で、イエスかノーかすぐ決めたいタイプなんですけど、その時に父が「答えが出ないのはなんでって思うだろうけど、いろいろな経験を重ねて、この時はこうだったんだろうなっていうのが後でわかってくるから」っていう話をしてくれたんです。この歌詞が届いた時に、まさに私が悩んでいた時の「ねえ神さま、なんで!」っていう感情と同じだったので、ものすごく刺さりました。

安藤:私は〈神さま どうして険しい道ばっか/用意しちゃっているの?/逆転の合図、もういいよ〉っていう歌詞ですね。悩んだ時に「なんでこんなにつらいところばかり通らなきゃいけないの?」って思うことがあるから、ここはすごく共感できるなって思ったんです。でも最後には〈みんなで、進むから〉という言葉もあるので。この曲はつらい時や苦しい時に聴いたら、すごく共感できると思うし、ちょっと進んでみようかなって思える曲なのかなって思ってます。

――そういう乗り越えて進んでいくっていう歌だからこそ、強さばかりじゃなく、かわいく歌うっていうへっちゃらな感じがまた合っているのかもしれないですね。

橋本:そうですね。私は落ちサビの〈この手で掴み取る日、夢見て〉っていう歌詞が今の私たちに合ってるなって思います。個人的にもすごく好きなところで。この手で夢や未来を掴み取るっていう表現がすごく好きです。

水野:その直前のフレーズ〈答えのない希望を探して走った〉も含めて、私も一番好きなパートですね。他のアイドルは、例えば「武道館を目指そう」とか、頑張るための大きな目標があると思うんですけど、Devil ANTHEM.はそういうのをあまりしたことがなくて。「次のワンマンの会場がここです」っていうくらいなんです。メジャーデビュー前も、「メジャーデビューできたらいいなぁ」くらいの感じで、目指すところもなく真っ暗闇の中をがむしゃらに走り続けていましたし。目標が“希望”だとしたら、それに向かって走りたいけど、その答えがないから走れないし、でも走らなきゃいけない。それで途方に暮れることもあったけど、それぞれが夢を抱いて掴み取るんだっていう想いが、この2行の歌詞に詰まってるなって思えたから大好きですね。そのあとにくる、〈まだまだだって ここじゃ終われないよ〉から〈夜明けを待って祈ったんだ〉っていうところも、今までの私たちとこれからの私たちだなと思って歌っています。

――今の話に出たような“グループの目標”っていうのは結成当時からなかったんですか。

竹越:そうですね。当初から、あまり大きな目標を持ってこなかったと思いますね。一応プロデューサーさんの中では、「〇〇年にはここでワンマンをして、最終的にはここに行こう」という計画はあったと思うんですけど。集まった時は、まだメンバーが小学生と中学生だったので。受験とかいろんなことがあって、うまいこと進まなかったというのもあったし、他のアイドルさんに比べて、アイドルらしい夢を叶えるのが少し周りよりも遅かったんです。結成して間もないグループが、どんどん大きな会場でワンマンを成功させている姿を見たりとか、結成1年目でフェスのメインステージに立ったりする姿を見て、泣きながらみんなは何がしたいのか、お互いに腹を割って話し合った時期もあったんです。

 そのために、例えば「〇〇年後に武道館に立つぞ!」とかも言ったりしてたんですけど、やっぱりうまく進まないことが実体験としても強かったので、私たちのやり方としては大きな目標をドンと決めるよりも、目の前にあるワンマンライブや、日々出演させていただけるイベントを大事にしていきたいよねという話になった気がします。それも、ある意味私たちなりのやり方かなって思うし。武道館とかも、軽々しく言うものではないなって私は思うので(笑)。周りのスタッフの方やプロデューサーさんに、「君たちが武道館って言ったら、もう武道館に向けて動くんだよ」って言われたことがあったんです。だったらまだ、そんな準備はできてないかもしれないとも思ったので、年末の周年のワンマンを完売させたいとか、もっとたくさんの人に知ってもらいたいとか、そういったものを大事にしていこうということになったんだと思います。

――いきなり大舞台を目指すのでなく、着実に大きくしていこう、地に足をつけて歩いて行こうという感じなんですね。

竹越:そうですね。私たちは奇跡が起きたタイプのグループじゃないので。メジャーデビューも結成8周年でやっと決まりましたし、Zeppのステージにも9年目でやっと立てたし、今年の年末のTDCホールも9周年でやっと立てる。コツコツと進んで行くのが私たちの強みだし、そういうやり方なのかなって。結構キラキラというよりは泥臭いアイドルかなって思います(笑)。

――では現時点の大きな目標でもある年末の9周年のTDCホールワンマンは、どんなライブにしたいですか。

水野:理想は2階席、3階席も埋まっていることですね。以前TDCホールでのライブを観に行ったことがあったんですけど、関係者席だけ埋まっていて、同じフロアの席がまばらで寂しいなって思ったことがあって。どんな形であれ自分たちが楽しかったらいいんですけど、やっぱり来てくださるファンの中にもきっと同じ気持ちになる人もいると思うので。少しも寂しいなって思ってもらいたくないTDCホールにしたくて。あとは、今までSpotify O-WESTやO-EASTでも武道館規模のレーザーや照明の機材を持ち込んでやっていたので、「TDCになったらどうなっちゃうんだろう?」っていう。もはや私たち、見えなくなるんじゃないかみたいな(笑)。

橋本:レーザーでね。

水野:そのくらいすごいことになると思うので。それも含めて、どこから観ても楽しいと思えるライブをDevil ANTHEM.で作りたいなって。自分たちができることは全部やりたいなと思います。

――今回の「GOD BLESS YOU!!」が上田さんプロデュースということもあって、ロックファンからの注目度も高くなったり、ファンの裾野が広がる曲でもあると思うので、ライブで魅せるのは力が入りますね。

竹越:以前、Devil ANTHEM.のライブ制作をしてくれていた方が、ロックバンドのライブのステージ監督をしていた方だったんです。その方にスパルタ教育をされていた時期があって、特にはじめの頃は「君たちは、曲も作ってもらって衣装も準備されて、移動もマネージャーが全部やってくれるんだぞ」って言われながらずっと鍛えられてきたので、Devil ANTHEM.にもロックバンドらしい泥臭さがあるかなって。魂でライブをしている姿が、誰かに響いたらいいなって思います。ライブ中はかわいさよりも、汗水たらして大声で歌って、一生懸命なところが私たちのいいところだと思っているので。そういったところがロックバンド好きな方にもはまったらいいなって。

――スタッフの方にそういうことを言われた時は、反抗するような気持ちにもなりましたか?

竹越:その時みんな年齢的に反抗期だったから、より思いました(笑)。けど、「今日のライブは地に足がついてなかった」とか「どこ見て歌ってるの?」とか、そういう初歩的なところから、ライブに対する姿勢や精神性を叩き込まれたのがよかったなと思います。「なにくそ!」って思ったことがみんなの成長につながったし、その方に出会えたからこそ今のDevil ANTHEM.のライブの土台が作られたんだと思っていますね。

Devil ANTHEM./「モンブラン TO GO」MV
『GOD BLESS YOU!! / モンブラン TO GO』
『GOD BLESS YOU!! / モンブラン TO GO』

■リリース情報
Devil ANTHEM.
『GOD BLESS YOU!! / モンブラン TO GO』
10月10日(火)発売
価格:1,200円(税込)
配信:https://jvcmusic.lnk.to/devilanthem_godblessyou

<収録曲>
M1「GOD BLESS YOU!!」
Produced by Takeshi Ueda (AA=)
Lyrics / Tomoki Yamashita (VONOBA Inc.)
Music / TAKESHI UEDA (AA=)
Guitar, Bass, Synthesizer, Programming / TAKESHI UEDA (AA=)
Drums / YOUTH-K!!! Guitar / Ryo Kamizuru
Recorded by Tomoki Yamashita (VONOBA Inc.) @VONOBA STUDIO
Mixed by Satoshi Hosoi (kurid) @KajigayaMixCenter , TAKESHI UEDA (AA=) @SWEEP-ZWEEP STUDIO

M2「モンブラン TO GO」
Lyrics / ハシバタカナリ
Music / RYO-P

■ライブ情報
『Devil ANTHEM. 9th Anniversary ONE MAN LIVE 陽花歌歌』
日付:2023年12月29日(金)
時間:OPEN18:00 START19:00
会場:TOKYO DOME CITY HALL

オフィシャルHP

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