日向坂46 正源司陽子&藤嶌果歩、互いに支え合う特別な関係性 四期生の活動で培われてきた“挑戦したい”という想い

日向坂46 正源司&藤嶌、特別な関係性

 日向坂46が10thシングル『Am I ready?』を7月26日にリリースした。ポップかつユニークな世界観の表題曲は、センター・上村ひなのの雰囲気にフィットしており、メンバーの魅力が余すところなく詰まったMVも話題となっている。そして、共通カップリングには四期生曲「見たことない魔物」が収録されており、昨年の加入から急成長を遂げている彼女たち12名の爽やかなパフォーマンスを楽しめるはずだ。

 今回は、そんな四期生から正源司陽子と藤嶌果歩がリアルサウンドに初登場。この1年間を振り返りつつ、「見たことない魔物」制作秘話や、表題曲センター・上村とのエピソード、新たな全国ツアー『Happy Train Tour 2023』への意気込みまで、たっぷり語ってもらった。(編集部)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

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「『ひな誕祭』で見たかった世界を目にすることができた」(正源司)

――1年前の今頃、お二人は日向坂46の四期生オーディションの最中でしょうか。

藤嶌果歩(以下、藤嶌):レッスンが始まった頃かな?

正源司陽子(以下、正源司):6月からレッスンが始まったので、人生で一番頑張って、がむしゃらになって打ち込んでいた時期ではないかなと思います。

藤嶌:1年前は、まだ地元の北海道と東京を行ったり来たりしていた時期なので、北海道に帰ると現実に戻ったような気がして。でも、東京に行くと、日向坂46というアイドルグループが目の前にあるような、もしかしたらそれが閉ざされてしまうかもしれないような……という夢と現実の間にいたような頃です。

正源司:私も当時は地元(兵庫県)と東京を行き来していて。学校終わりに母に迎えに来てもらって、新大阪まで送ってもらい、そこからすぐに新幹線に乗って東京まで行っていました。そう考えると、1年前は激動の時期でしたね。

――この1年間を振り返ってみると、何もかもが初めての経験だったと思います。その中で、特に強く印象に残った活動や出来事となると、どんなものが思い浮かびますか?

藤嶌:やっぱり、一番はライブでの景色です。人前に立って何かをすること自体初めてでしたし、ずっとステージで踊る自分を想像して、夢見て、その思いだけを頼りに頑張っていたので、いざ初めてあの景色を見たときは、すごく感動した記憶があります。

――お二人が初めてライブのステージに立ったのは、昨年11月の『Happy Smile Tour 2022』東京公演でしたよね(※1)。

藤嶌:そうですね。代々木でのパフォーマンスは本当に楽しくて、あっという間でした。

正源司:私も果歩と一緒でライブ、特に今年4月の『4回目のひな誕祭』がとても印象に残っています(※2)。よくダンスレッスンの先生が、まだステージに立ったことがない身だったときに「目の前にお客さんがいるんだよ! 想像して!」っておっしゃっていたんですけど、経験がないからなかなか想像ができなくて、ただ暗闇の中で踊っているような感覚でした。代々木のときは初めてファンの方々とお会いして、とても嬉しかったと同時にすごく震えたことをよく覚えています。でも、おひさま(ファンの総称)の皆様が私たち12人を温かく受け入れてくださった、その事実がすごく嬉しくて。そのあとの『ひなくり2022』(※3)ももちろん楽しかったんですけど、『4回目のひな誕祭』では四期生がようやく本加入してライブに参加させていただけたこともあってか、ずっと見たかった世界を目にすることができた嬉しさで、とても幸せな瞬間でした。

――何度かライブを重ねてきたこともあり、『4回目のひな誕祭』の頃にはお客さんを見る余裕も、少しずつ生まれていたのではないでしょうか。

正源司:そうかもしれないです。『ひな誕祭』では初めて緊張より楽しさが勝ちましたし、花道を走ったりお客さんを煽ったりと、すごくはっちゃけて我を忘れて楽しむことができました。

正源司陽子

「ひなのさんのふとした表情や考え方が大人っぽい」(藤嶌)

――お二人は同学年ですが、この1年間一緒に活動してきた中で改めて発見したお互いの魅力や尊敬できるところはありますか?

藤嶌:私は、陽子のオン/オフの切り替え具合を見習いたいなと思っていて。普段はわちゃわちゃとしているのに、グループで活動しているときや撮影のときになったら急にキリッと世界に入り込む姿勢は、いつ見てもすごいなと思いますし尊敬できます。

正源司:嬉しい。でも、それは果歩も一緒なんです。楽屋ではふわっとした優しい雰囲気を身に纏っていて、フレンドリーで包容力があって。そういう一面が私は大好きなんですけど、ライブでのパフォーマンスや今回「見たことない魔物」でセンターを務めるにあたって、一生懸命練習している姿を見て、すごく努力家で真面目な子なんだなっていうことがひしひしと伝わってきまして。そこが素敵だなと思いました。

藤嶌:実は、四期生楽曲の3作品、「ブルーベリー&ラズベリー」「シーラカンス」「見たことない魔物」ではずっと陽子が隣のポジションなんですよ。

正源司:本当だ! 確かに!

藤嶌:気づけばずっと隣だってことに、さっき気がついて(笑)。だから、隣に陽子がいると安心します。

正源司:私もです。隣が果歩だと嬉しくなるし。

藤嶌:レッスンのときも本番前も「大丈夫?」って声をかけてくれたりと、常に私のことを気にかけてくれていて。そういう陽子の温かさに触れながら、一生懸命パフォーマンスすることができています。

正源司:嬉しい(笑)。ちょっと特別な関係です。

藤嶌果歩

――ここからは、10thシングル『Am I ready?』のお話を伺います。お二人が加入してからのシングルとしては3作目になりますが、今回の表題曲は過去2作とだいぶ雰囲気の異なる楽曲です。初めて「Am I ready?」を聴いたとき、MVを観たときはどう感じましたか?

藤嶌:可愛いな、と率直に感じました。MVを初めて観たときは、ずっとスクリーンショット祭りで(笑)。

正源司:わかる(笑)!

藤嶌:コンマ数秒ごとに可愛いが更新されていくので、女の子の憧れを詰め込んだようなコンセプトが、私はすごく素敵で大好きだなと思いました。

正源司:私は加入前から、センターの(上村)ひなのさんが推しだったので、ひなのさんの独特でふわっとしたポップな要素に、すごく不思議な世界が入り混じったテイストが素敵だなと思っていて。ひなのさん、そして先輩方の魅力がMVに凝縮されていて、ただひたすら「可愛い……」と見惚れたり、「わあ、素敵!」と興奮する場面がたくさんあって、何度も見返しています。

日向坂46『Am I ready?』

――本当に上村さんの世界観にぴったりですよね。お二人にとって、上村さんはどんな先輩ですか?

藤嶌:私は最近、ひなのさんとお話しさせていただく機会がだんだん増えてきたんですけど、ふわふわしているようでたまに先の読めない行動をするところに、すごく惹きつけられます。

正源司:確かに。あと、ミステリアスな雰囲気を纏ってらっしゃったり、たまにすごく大人っぽい瞬間もあります。

藤嶌:そうだね。日向坂46のファンだった頃は、ひなのさんのかわいい一面だけしか見えていなかったんですけど、加入してからふとした表情や考え方が大人っぽいなと感じるようになりました。

正源司:あと、私が「ずっと好きだったんです!」とお伝えしたときは「(数トーン高い声で)嬉しい〜」と言って、一緒に写真を撮ってくださって。そういう優しさに直面して、「この方とこれから一緒に活動できる」っていうその事実がただただ嬉しくなりました。

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