櫻坂46、初の選抜制導入でどう変わる? 森田ひかるセンター、三期生の台頭……7thシングル『承認欲求』フォーメーション分析
フォーメーションを細かく見ていくと、三期生の選抜入りに伴い大きな変化が見られる。まず前列で森田の脇を固めるポジションに選ばれたのが三期生楽曲「夏の近道」(5thシングル『桜月』収録曲)でセンターの谷口愛季と同じく三期生楽曲「静寂の暴力」(6thシングル『Start over!』収録曲)でセンターの山下瞳月だ。二人の共通点として挙げられるのが、パフォーマンス力に長けているということ。特に谷口はPerfumeや中元すず香を輩出してきたアクターズスクール広島の卒業生ということもあり、ダイナミックかつ繊細なダンスが持ち味。山下は総合的なダンスの上手さと「静寂の暴力」で見せた曲の世界観を表現する力がずば抜けている。こうしたメンバーが前列に配置されていることからも、今作ではダンスナンバーがくるのではないかと予想される。
また、三期生から3列目に選ばれたのが中嶋優月と村井優である。清楚なイメージとは裏腹にバラエティの才能を発揮する中嶋とダンスパフォーマンスに定評のある村井と正反対のパーソナリティを持つメンバーが揃っており、櫻坂46のパフォーマンスをどこまで底上げしてくれるのか非常に楽しみな存在だ。
選抜制にかじを切った今作。そうである以上、「選抜」メンバーと「BACKS」メンバーに明確な壁が生まれてしまうことは避けられないが、これまで3列目で脚光を浴びていなかったメンバーが「BACKS」メンバーとしてカップリング曲において前列で活躍できる可能性を秘めているという意味では多くのチャンスが舞い込んでくるのが選抜の良さでもある。さらに選抜制度の中で一定の競争が生まれ、グループ全体のレベルアップや新陳代謝が期待できる。「選抜」メンバーと「BACKS」メンバーで切磋琢磨しつつ、今後も櫻坂46の多彩な表現を見せてほしい。

























