櫻坂46 武元唯衣、随所で発信してきた地元への愛 『そこ曲がったら、櫻坂?』滋賀ロケに至るまでの道
9月3日より『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)では「武元プレゼンツ!滋賀大満喫ツアー!」が前後編にわたって放送されている。常々地元・滋賀愛を語ってきた武元唯衣にとって念願叶っての企画であり、Buddies(櫻坂46ファンの名称)も心待ちにしていたのではないだろうか。そもそも同企画は単なる滋賀ロケではない。そこに至るまでには長い歴史があった。
滋賀ロケの始まりは『そこ曲がったら、櫻坂?』(以下、『そこさく』)の前身番組『欅って、書けない?』(ともにテレビ東京系)で2020年2月に放送された「私の地元にロケに来て!プレゼン大会」までさかのぼる。同企画は地方出身のメンバーがそれぞれの地元の魅力をメンバーにプレゼンし、どこにロケに行きたいかを決めてもらうというもので、滋賀県代表として登場した武元は地元民に愛されるラ コリーナ近江八幡やバームクーヘンなどをアピールした。もともと天真爛漫で愛されキャラでもあった武元へのメンバーからの風当たりは強く、番組では終始イジられつつも、見事メンバーの心を射止めることに成功し滋賀ロケが決定する。
本来であれば早くて数カ月以内に行われるだろうと思われていたが、新型コロナウイルスの蔓延やグループの改名なども重なり、滋賀ロケは実行できないまま1年が過ぎていった。しかし、2020年12月27日に放送された「2020年を振り返ろう!大清算SP」の中で武元が再び滋賀の魅力をプレゼンする流れに。前回はバラエティに寄り過ぎたという反省から武元が真面目に滋賀の魅力を語っていると、今すぐにでも寝落ちしてしまいそうな原田葵の表情がカメラに抜かれスタジオ中が爆笑に包まれた。それ以降、武元が滋賀県について熱く話し始めると、スタジオにいるメンバーたちが眠り始めるという定番の流れが出来上がっていく。
「琵琶湖が生んだパワフルガール」をキャッチフレーズに掲げるほど滋賀愛を公言してきた武元。ファンの前に初めて立ったお見立て会では「大好きな滋賀県のことをたくさんの人に伝えたい!」と宣言し、公式ブログでは滋賀県のおすすめスポットをたびたび紹介するなど、武元の滋賀愛は着実に知られつつあった。その甲斐あってか、2022年には櫻坂46として滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場にて開催される『イナズマロック フェス 2022』や、同フェスを主催する『西川貴教のオールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)に武元単独で出演が決定。さらに夕方ワイド番組『キャッチ!』(エフエム滋賀)内のコーナーとして「武元唯衣の感じてシガリズム」が2022年8月3日から2023年3月8日まで放送された。誰もが知る観光名所からまだ知られていないスポットまで独自の目線で紹介する同コーナーは、櫻坂46と滋賀県の接点を作るきっかけとなったように思う。