白風珈琲×Sou、コラボ曲の制作は“新しい物語のはじまり”に 改めて感じたお互いの魅力、意外な共通点も

今回の制作は“新しい物語のはじまり”

――今回楽曲を制作してみて、お互いのアーティストとしての魅力をより実感した部分もあったんじゃないでしょうか?

Sou:そうですね。もちろん、これまで白風さんの曲は好きで聴いていましたけど、自分が歌うにあたっていつも以上に詞を読み解いたり、より深く楽曲に向き合うことができたので、また一歩白風さんの音楽をリスナーとして深く聴けたのかな、と思っています。

白風:僕の方も、どんどん純度の高いSouさんリスナーになってきた気がしています。実は僕、ときどきツイキャスも聞かせてもらっていますからね。

Sou:えっ、それは恥ずかしいです……(笑)!

――お2人がそれぞれに影響を受けたり、刺激を受けたりするものも聞いてみたいです。 音楽に限らず、何かありますか?

Sou:色んなところにインスパイアされるものがあるので、ひとつのジャンルに絞れないとは思うんですけど……何でしょうね?

白風:僕の場合は、シンプルに人間っぽさのようなものに惹かれるタイプで、そのベースになっているのは「日常」なのかな、と思います。日常をどれだけ真面目に、真摯に、自分自身に向き合って生きているか、ということなのかな、と。たぶん僕は、世の中に対してすごくわがままな人間だと思うんです。みんな日々やらなければいけないことやしがらみがある中で、それぞれに自分を抑えたりして上手く社会に馴染んでいると思うんですけど、僕の場合、メンタルがやられてしまうので、それをしないようにしていて。そんな自分の日常を、作品として全部書き残していっているような感覚があります。

Sou:なるほど。僕の場合は、たとえば絵がすごく好きだったりします。Twitterでイラストレーターさんが投稿している絵も見たりしますし、美術館やアートの展示会に行ったりもしていて。白風さんも、きっとそういうのが好きなんじゃないですか?

白風:僕は印象派の画家たちが大好きです。あと、一番好きなのはパウル・クレーなんですよ。

Sou:ああ! 実は僕も、パウル・クレーは好きなんですよ。ただ好きなだけでそれほど詳しくはないですけど、展示を見に行ったり、家に飾ったりもしています。

白風:僕も詳しいわけではないので、専門の方が聞いたら怒るかもしれないですけど、パウル・クレーって物事をすごく抽象化して描くじゃないですか。本来は高解像度で見えていたものを、低解像度に落とし込んでいるということは、そこに描かれているものって、全部に意味があると思うんです。それぞれのドットが役割をもっていて、何かしら描こうとしたものを落とし込んでいる。モザイクやドットって、一般的には無機物的な印象を受けるものだと思うんですけど、あの人が描くものはとても有機的で、生命や自然のようなものに近い印象を受けます。それがたまらないというか。この間も展示会に行ったんですけど、メインになっているゴッホやモネ、マネのような人たちの作品が見やすいところに展示されている中で、柱のちょっと陰ったところにクレーの絵が展示されていて。僕はそれを小一時間ずっと見ていました。抽象画であればあるほど、「どんなことを考えて描いたんだろう?」と考えるのが楽しいので。

Sou:その展示、僕も行きました(笑)。絵画にそれほど詳しくなくても、その絵をパッと見て色々な見方ができるのが楽しいな、と思います。

――今回の制作は、お2人にとってどんな期間になりましたか?

白風:僕にとっては、本当に曲名の通り、「新しい物語のはじまり」という感覚でした。活動に対する向き合い方もかなり変わってきましたし、今回は特に新しい試みになりました。これはMVのポエトリーの中にも書いているんですけど、僕が今いる場所は、本当に何でもしていい場所だと感じているんです。たとえるなら、広い海にぽつんと浮かぶ小舟の上で、イーゼル(画家がキャンバスを立て掛ける際に使う道具)を立てかけながら、ときには昼寝でもしながら、ちょっとずつ航海をしているような感覚といいますか。

――なるほど。これから何でもできるし、ここからはじまるぞ、という気持ちなんですね。

白風:その通りです。

Sou:僕にとっても、また新しい創作のはじまりになるような経験でした。僕の場合、普段から「歌ってみた」も含めて、自分が好きなものと、みんなが好きそうなものとのバランスを取りながら活動しているんですけど、今回のように100%自分に委ねてもらえるというのは、結構新鮮で。僕自身もすごく刺激を受けた経験になったと思います。

――またコラボレーションできるなら、やってみたいことはありますか?

白風;ゆくゆくはライブをしたいんですけど、僕の場合、自分自身がステージに上がりたいとは思っていなかったりするんです。それに、僕の曲は「小説みたい」と言ってもらうことが多いですが、僕が書きたいのってまさにその「物語」で、すべての曲がシームレスに繋がっていたりしていて。なので、いつか音楽だけではない形で、物語を表現できるようなライブをしてみたいな、と。そしてその際、僕の理想としては、Souさんに舞台に立ってもらえたら嬉しいな、と思っています。僕はその様子を、会場の特等席で観たい(笑)。

――白風さんは観客席にいるんですね(笑)。

白風:はい。そっちに……。

Sou:(笑)。

白風:またコラボレーションができて、音楽やボーカロイド、「歌ってみた」のような界隈が盛り上がることにも一役買えたら、すごく嬉しいことだな、とも思っています。

――Souさんは何かありますか?

Sou:今回はボーカロイドとのデュエットでしたけど、次は自分ひとりで歌うような楽曲でもコラボできたら嬉しいです。タイミングがあれば、ぜひやってみたいな、と。

白風:ぜひやりましょう!

Sou:実は以前から、僕はちょくちょく白風さんに言っていたんですよ。「僕にも曲を書いてほしいなぁ。チラッ、チラッ」って(笑)。ずっとタイミングをうかがっていました。

白風:そうでしたね。僕は去年の年末頃までは二足のわらじの状態で、大学にいて研究をしていたので、なかなか時間を取ることができなかったんです。でも、またぜひやってみたいです。Souさんになら、いくらでも曲を書きますよ!

「プロローグの終わりと、これから。 feat.Sou, 雨歌エル」
「プロローグの終わりと、これから。 feat.Sou, 雨歌エル」

■リリース情報
8th SINGLE「プロローグの終わりと、これから。 feat.Sou, 雨歌エル」
2023年7月12日(水)配信RELEASE 
<収録曲>
1. プロローグの終わりと、これから。 feat.Sou, 雨歌エル
(作詞・作曲:白風珈琲)
配信リンク:https://big-up.style/ToMjfVCANs 
 
■イベント情報
『THE VOC@LOiD M@STER52』
東京・大田区産業プラザPiO1階大展示ホール
2023年7月23日(日)E19, E20にてサークル参加(グッズ等販売予定)
 
白風珈琲公式HP:https://www.shirakaze.jp/
白風珈琲公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC0qy5P833v8gcj45jB0Jmcg
白風珈琲公式Twitter:https://twitter.com/shirakaze
白風珈琲スタッフTwitter:https://twitter.com/shirakaze_staff
白風珈琲公式TikTok:https://www.tiktok.com/@shirakaze_coffee

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる