ATEEZ、『THE WORLD EP.2 : OUTLAW』で首位獲得 韓国でミリオンセラー&米ビルボード2位と好スタートに
なかでもタイトル曲の「BOUNCY (K-HOT CHILLI PEPPERS)」は甲高いチップマンクボイスも登場するユーモラスなフィーリングを持ちつつも、サウンドはひときわアグレッシブ。フックの「一味違う Spicy / 青唐辛子 Vibe」(MV公式字幕より)というフレーズも食文化をリファレンスしつつキャッチーで少しだけ笑いも誘う(ちなみに、曲名に掲げていることはもちろん、青唐辛子はミニアルバムのティーザーやMVにも印象的な小道具として登場する)。青唐辛子を韓国文化と重ねつつ、MVでは白人男性を打ち負かしてメイクマネーし……という構図はやや安直にも見えてしまうが、チージーな演出の醸すユーモアと、いまだとどまるところを知らないかのように拡張を続けるK-POPシーンの活況でねじ伏せられてしまいそうだ。
個人的なお気に入りを上げるとするなら、ミニアルバムのクライマックスとでもいうべき5曲目の「Wake Up」。忙しないシンセのシーケンスを背景とした力強いビートに、ボーカルの見せ場に満ちた展開。全曲に言えることではあるけれども、特にこの曲では8人のラップ&歌唱も緊密に絡み合い、歌詞のキメとビートのシンクロもばっちり。この1曲だけでもお腹いっぱいになりそうな充実度だが、今作に欠かせない盛り上がりどころだろう。


























