Kroi、NHKホールに刻んだ“生きている証” 興奮と祝祭感が渦巻いた『Magnetic』ツアーファイナル




「踊り足りてない人、いるでしょ? ブチブチに踊って帰りましょう!」(内田)という煽りからはじまったラスト3曲は、Kroi Official YouTube Channelでも生配信された。まずはKroiのブレイクのきっかけとなった「Balmy Life」。ファンク、フュージョン、ヒップホップが肉体的に融合したサウンドは、Kroiの真骨頂。数年前からライブの定番曲として定着しているが、ツアーを重ねるたびに進化を続けている。千葉のトークボックスによる演奏もカッコいい。そしてメロウ&ジャジーなギターに導かれた「HORN」では観客の手拍子とシンガロングが自然発生。誰にも強制されない、ナチュラルな一体感がめちゃくちゃ気持ちいい。
ラストは「Fire Brain」。原曲よりもテンポが速めで、メンバー自身のテンションも明らかに上がりまくっている。アグレッシブなグルーヴが渦巻くなか、内田はオーディエンスに向かって語り掛けた。

「我々Kroi、日々、生きている証を残すために音楽をやっていると思っております。また今日も、みなさんの記憶のなかに我々が生きた証が残ったんじゃないかと」「そして、我々は新たな証を残すために2024年1月20日、日本武道館でライブを行います!」
凄まじい歓声が巻き起こるなか、Kroiの演奏はさらにヒートアップ。興奮と祝祭感が渦巻いたままライブは終演を迎えた。
これまでのキャリアを総括するようなセットリストとともに、強度と自由度を増したステージを見せつけたKroi。来年1月の日本武道館公演に向け、このバンドの存在感は飛躍的に強まっていくはずだ。
■セットリスト
1.Juden
2.shift command
3.夜明け
4.Page
5.Monster Play
6.Drippin' Desert
7.Astral Sonar
8.cranberry
9.Funky GUNSLINGER
10.sanso
11.PULSE
12.Hard Pool
13.Pith
14.Cosmic Pillow
15.selva
16.風来
17.risk
18.Balmy Life
19.HORN
20.Fire Brain

























