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【チャンネル登録者数1760万人】韓国出身YouTuberアーティスト J.Fla、クリエイターURUと語る活動の転機
「J.Flaはシンガーソングライターであり、トラックメイカーでもある」
ーーカバーと並行して、オリジナル曲の配信も続いています。2月3日にはニューシングル「Before I Met You」をリリース。
J.Fla:「Before I Met You」は私にとって特別な曲です。この曲を作ったきっかけは、ファンの方からの真剣なメッセージでした。私はこれまで、あまり愛の歌を書いていなかったんです。書いたとしたも、さみしげな曲、片思いの曲ばかり。でも、ファンの方に「私たちはこんなにもJ.Flaさんを愛している。この温かい感情を曲にして聴かせてほしいです」とリクエストしてもらって。そのことに勇気を得て、すぐにギターを手にして曲を書き始めました。メロディ、歌詞、アレンジまで1日で作ったんですよ。
URU:ファンのパワーが曲につながったんですね。アーティストだからこそできた曲だと思います。アレンジを一人で作れるのもすごいですよね。以前はメロディメイク、トップラインが主だったんですが、今は作詞、作曲、編曲からトラックメイクまでこなしているので。
ーートラックメイクは独学なんですか?
J.Fla:DAWの基本的な使い方などは習いました。今のスタイルとしては、Splice Sounds(クラウド型の音源サンプル配信サービス)で音源をダウンロードしたり、ARCADEなどのソフトを使うことが多いですね。あとはひたすら手作業で構築しています。独学と言いますか、自分ならではのやり方もあると思いますね。
URU:膨大なサンプルから音を選ぶときも、すごく早くて、迷わないらしいんですよ。自分のイメージをしっかりキープしてトラックやサウンドメイクをやっているんだと思います。
J.Fla:楽曲制作のプロセスとしては、歌詞を書くところからはじまることが多いですね。歌詞にメロディをつけるんですが、その時点で自分のなかで曲の世界観が出来上がっていて。アレンジはすごく楽しい作業です。躍動感を加えたり、美しい音をつけたり。デザイナーになった気分で、曲に最高の服を着せたいと思いながらやってます。
URU:最近はトラックやビートを先に作るケースが増えていますが、彼女の楽曲は歌詞とメロディで原型がしっかり出来上がっている。シンガーソングライターであり、トラックメイカーでもあるというスタイルですね。
ーーそして6月にはアルバム『Burn The Flower』がリリースされます。収録曲はすべて、J.Flaさん自身のストーリーがもとになっているとか。
J.Fla:自分の物語、自分の感情、自分の考えや想像を盛り込んだアルバムになっています。さきほどお話した「Before I Met You」はファンの方の言葉がもとになったんですけど、自分の考える愛の形が表現されているし、やっぱり私の経験の一部なんですよね。
ーー先行配信されている「Bedroom Singer」はまさにJ.Flaさんそのものですよね。ウサギをモチーフにした「The Hare」もご自身の体験が反映されているんですか?
J.Fla はい。“ウサギとカメ”がテーマなんです。ウサギには足が速いというイメージがありますけど、そのぶん、勝たなくちゃいけないというプレッシャーもあるような気がして。そういうところは私とちょっと似てるのかな、と。あと、ウサギは途中で休憩しちゃうじゃないですか。そのせいでカメに追い越されるんですけど、ウサギは決して怠けているわけではなく、リフレッシュというか、その一瞬を楽しんでいたんじゃないかって。私自身もその瞬間を楽しむことを優先しているんですよね。
URU:なるほど(笑)。
J.Fla:「The Hare」には、いつゴールするかは私が決めるというメッセージも込めてますね。誰かに追い立てられるのではなく、勝ち負けは自分で決めるといいますか。
ーー素晴らしい。URUさんが今後のJ.Flaさんに期待することは?
URU:やはりライブですね。弾き語りで歌ってるのは聴いたことがありますが、コンサート会場でぜひ聴いてみたい。
J.Fla:私も観たいです(笑)。コンサートはまだ1回もやったことがないんですよ。アルバムをリリースする前にステージに立つのは違うかなという気持ちもあったので。以前、Live Nationからワールドツアーのオファーをいただいたことがあるんですが、それもコロナで中止になってしまって……。ただ、ライブをやりたいという気持ちはどんどん強くなってます。これまでの私の活動は、すべてオンライン。「人気がありますね」と言われても実感がないし、リアルでファンのみなさんとコミュニケーションを取ってみたくて。「本当に好かれてるんだな」と感じたいです(笑)。あと、「実は歌が上手くないんじゃないか」「プラグインなどで修正しているんじゃないか」みたいなことを言われることもあるんですよ。だからこそ、余計に最初のライブが楽しみで。そういうことを言う人たちも大歓迎。ライブを見れば、J.Flaは本当に上手いんだとわかってもらえるはずなので。
Sony Music Publishing JapanでのJ.Fla×URUインタビュー動画はこちら
https://youtu.be/VZP8NFpCvW0
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・J.Fla
リリース情報
アルバム『Burn The Flower』
2023年6月8日リリース
https://orcd.co/jfla_burntheflower
JFlaMusic https://www.youtube.com/@JFlaMusic/videos
Instagram https://www.instagram.com/jfla/
・URU
URU Sony Music Publishing オフィシャルサイト
https://smpj.jp/songwriters/uru/
https://www.instagram.com/urujapan/