SixTONESやTHE RAMPAGEなど男性グループを数多く手掛けるプロデューサー、TOMOKO IDAが語るコライトと行動する大切さ

TOMOKO IDAが語るコライトの魅力

 2008年にニューヨークへ渡り、その経験をいかして2011年に2人組ユニットのビートメイカーとしてメジャーデビューしたTOMOKO IDA。2016年から本格的に音楽プロデューサーとして活動を開始し、SixTONES、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、CrazyBoy、SWAY、EXILE、GENERATIONS from EXILE TRIBE、FANTASTICS from EXILE TRIBE、EXILE THE SECONDなどの国内アーティストから、K-POPのアーティストはSUNMIに楽曲を提供してきた。TOMOKO IDAが、ときには自費で現地に赴いてまで海外作家としてきたコライトの魅力を語ってくれた。(宗像明将)

コライトは新しい発見しかない

――TOMOKOさんの音楽的なバックグラウンドはどんなものでしたか?

TOMOKO IDA(以下、TOMOKO):若い頃からクラブに行っていて、ヒップホップやR&Bにすごく影響を受けて。さらに遡ると、小学校1年生からダンスを習っていて、ヒップホップカルチャーの影響がすごく強いグループが好きだったので、聴いていたのはヒップホップやダンスミュージックがほとんどでした。

――影響を受けたアーティストは誰でしたか?

TOMOKO:ビートを作るきっかけとなった曲で初めて「耳コピでサンプリングしてみよう」と思ったのが、Dr. Dreの「The Next Episode」だったんです。すごくクラブでもかかってたし、「なんだこのかっこいい曲は?」みたいな感じで真似をして、サンプリングの仕方がわからなかったんで弾いてみて。家に6トラックだけシーケンスを組めるキーボードがあって、それで録音してました。ビートを作るようになってからはニューヨークのアーティストに影響を受けていて、当時は今のようにネットでクレジット情報をすぐに調べられなかったけど、スウィズ・ビーツは聴けば「スウィズだ」ってわかってお気に入りのプロデューサーでした。挙げきれないほど好きなアーティストがニューヨークにいたので一回引っ越しました。

――それからアーティスト活動をしていたものの、作家になったのはどういうきっかけだったんでしょうか?

TOMOKO:私は、ずっとプロデューサーになりたかったんです。私がメジャーデビューしたときは、女性ビートメイカーやプロデューサーもあまりいなかったし、自分を知ってもらえるチャンスだと思いました。

――TOMOKOさんの理想のプロデューサー像ってどんなものですか?

TOMOKO:「この人の名前、よくクレジットで見るよね」とか、「この楽曲ってTOMOKO IDAのじゃない?」みたいに、名前が独り歩きするぐらいのプロデューサーになりたいです。

――そして、コライトという作業ならではの面白さ、大変さはあるでしょうか?

TOMOKO:ソニー・ミュージックパブリッシング(以下、SMP)と作家契約してから、クオリティの高いデモを作ることが大事だということを知ったんです。アーティストに提案をする場合、そのアーティストが歌っているのが想像できる、またはそれ以上のクオリティの楽曲を作るように心がけています。そのためには、素晴らしい歌声とメロディセンスを持つトップライナーとのコライトは大事だなと思いました。コロナ前までは、ほとんどコライトは海外の方と作ってたんですよ。新しい発見しかなくて、やっていて楽しい。やはり異国の地に行って、そこで流行ってることを作家から直接聞けるから、情報がすごく早かったし、リアルだし。私は本当に直接対面のコライトがすごく好きです。コロナ禍に入ってからは、日本人の作家と対面でコライトしていて、海外コライトとは違う楽しさがあるんです。

――海外の作家の方とはどういうスタイルでやっていたんでしょうか?

TOMOKO:LAならLA、韓国なら韓国、ヨーロッパならヨーロッパ、という感じで直接行ってました。

――フットワークが軽いですね。

TOMOKO:そのためにお金も貯めてたりとか(笑)。SMP主催のコライトキャンプの他に、自費で海外に行くこともあります。「この期間にどこの国に行くから、一緒にコライトができる作家がいたら紹介して」ってSMPスタッフに伝えて、作家を紹介してもらいます。

――いきなり初対面の人と曲を作りに行くわけですね。プロデューサーとして活動するなかで、コライトで意外なトップラインが付くこともあるでしょうか?

TOMOKO:海外のトップライナーとコライトしていて、私が「それは日本人には難しいリズムの取り方です」っていうことは伝えられるから、そういうやり方をしてます。

――ご自身のTOMOKO IDA名義の作品にはオリエンタルな要素もありますが、そうした楽曲と提供楽曲では、制作に違いはあるでしょうか?

TOMOKO:提供楽曲のほうが「こういう楽曲が欲しい」という、ゴールが見えているから、すぐ制作に取り掛かりやすいんです。でも、自分名義の楽曲の場合、何でもありなので、やりたいことがありすぎて全然進まないです(笑)。オリエンタルな要素を入れるのは、日本人として海外のビートメイカーと差を出すのに一番のスパイスになるということを海外でMPCのライブパフォーマンスした時に体感したからです。

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