Ayumu Imazu、自身最大キャパで繰り広げたダイナミックなステージ 初の全国ツアーへと繋げる恵比寿LIQUIDROOMワンマン

Ayumu Imazu、史上最大ワンマンを観て

 解放的なポップネスを打ち鳴らす「ACCHI KOCCHI」では、観客に向けて「ジャンプ!」と呼びかけ、強烈なハンドクラップとともにナチュラルな一体感を演出。バウンシーなビートを軸にした「PARADISE」でスポーティーな盛り上がりを生み出す。さらに〈Hey!Ho!〉というコール&レスポンスからはじまったダンストラック「Light Up」でフロアの熱気はピークに達した。

Ayumu Imazu

 ライブ初披露となった新曲「Don't Mind Me (feat. 花村想太 from Da-iCE)」も鮮烈だった。もともとSNS上でつながりがあり、ダンス動画の撮影、対バンなどで交流を深めてきたAyumu Imazuと花村想太。現在のグローバルポップの潮流を意識しつつ、ポジティブなパワーと2人のボーカルの個性が交差するこの楽曲は、Ayumu Imazuをさらなるブレイクへと導くことになりそうだ。本編ラストは、トランペットの華やかな音色からはじまる「Tangerine」。きらびやかなサウンド、起伏に富んだメロディライン、キャッチ—なダンスパフォーマンスが一つになったアクトには、彼のアーティストとしての魅力が凝縮されていたと思う。

 “Ayumuコール”に導かれ、再びステージに登場したAyumu Imazu。「“次のステージに進む”直前の段階」という意味を込めたライブタイトル“knock. knock.”の由来を説明した後、この日リリースされたばかりの新曲「HONEYCOMB」を観客の動画撮影を許可した上で披露。軽やかなファンクネスをたたえたこの曲もまた、彼の新機軸と言えるだろう。

 ダンサーを代表してTakara Amanoの挨拶を挟み(「LIQUIDROOMでワンマンをやれるAyumuを心から尊敬してます」と男泣き)、Ayumuが観客に向けて語り掛ける。「この世界に完璧とか正解とか、“こうじゃないといけない”というものはなくて。ありのままの自分を忘れちゃいけないなと思います。このステージにも、ありのままの自分で立っていて。その環境を作ってくれているのは、ダンサー、スタッフ、何よりもここに来てくれたみんなのおかげです。ホンマにありがとう」

Ayumu Imazu

 ラストは「Colors」。心地よいメロディと歌が会場をカラフルに彩り、ライブはエンディングを迎えた。

 終演後、9月から初の全国ツアー『AYUMU IMAZU TOUR 2023 “RUN4U”』を開催することを発表。“応援してくれるファンのために走り続ける”という思いを込めたツアータイトル“RUN4U”を即興で板の上に黒のスプレーで描くと、会場は祝福の声と拍手で包み込まれた。

 ダンサーとのリレーション、観客とのコミュニケーション、彼自身のパフォーマンスの向上。この日のライブで彼は、エンターテイナーとしての着実な進化を証明してみせた。“いつも自分であること”を貫きながら、世界標準のアーティストへ突き進むAyumu Imazu。2023年の春以降、彼はまちがいなく、さらなる飛躍を果たすことになるはずだ。

■ライブ情報
『AYUMU IMAZU TOUR 2023 "RUN4U"』
9月15日(金)福岡 BEAT STATION
9月16日(土)大阪 サンケイホールブリーゼ
9月22日(金)名古屋 THE BOTTOM LINE
9月23日(土)東京 Zepp Shinjuku(TOKYO)
出演:Ayumu Imazu
チケット:¥4,800-(税込・ドリンク代別 / All Standing※大阪公演は指定席)

■オフィシャルHP先行(抽選)
2023/4/14(金) 21:00〜 4/23(日) 23:59
URL:https://ayumuimazu.com/news/596/

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