Ayumu Imazu、メジャーデビュー以降に模索する理想のアーティスト像 yonkeyから刺激受けた「ACCHI KOCCHI」制作秘話も

Ayumu Imazuが模索する理想像

 Ayumu Imazuが、新シングル「ACCHI KOCCHI」をリリースした。今年8月に「Juice」でメジャーデビューし、9月30日配信の「Stranger」では初のアニメタイアップとして『SCARLET NEXUS』第2クールエンディングソングを担当するなど、コンスタントに話題を提供している。

ACCHI KOCCHI - Ayumu Imazu 【Music Video】

 現在もアメリカと日本を行き来しながら活動を行うグローバルな側面を見せつつ、新曲では“あっちこっち”というチャーミングな日本語をタイトルに考案、yonkeyと共に楽曲を制作した。さらにMVで披露しているキャッチーな振り付けまで自身で考えるなど、セルフプロデュース&クリエイティブ面での才能も目覚ましい。本インタビューでは、デビューして約3カ月の日々を振り返りながら、「ACCHI KOCCHI」「Stranger」からAyumu Imazuのクリエイティブやパーソナルな部分にまでトークを展開。まだ知られざる彼の一面を知ってもらいたい。(編集部)

Ayumu Imazuのアーティスト像をもっと明確にしたい

Ayumu Imazu

ーー今年8月にシングル「Juice」でメジャーデビューして3カ月。何か意識の変化はありましたか?

Ayumu Imazu(以下、Ayumu):自分の音楽の方向性やアーティスト性について、さらに考えるようになりましたね。さらに絞っていくことだったり、極めていくこともそうですけど、“Ayumu Imazuはどういうアーティストなのか?”をもっと明確にしたいと思っていて。たとえばアルバムを出すにしても、ある程度のまとまりやコンセプトがあったほうがいいと思うので。そこがいちばん難しい部分でもあり、楽しい部分でもあるんですけど、あまり焦らず、時間をかけて正確にやっていきたいです。

ーー楽曲の方向性に関しては、リスナーの反応なども参考にしてますか?

Ayumu:そうですね。お客さんの意見が一番リアルだと思うので。反応がいいのは「Light Up」、あとは「浮遊夢」も好きって言ってくれる人が多いですね。この先は自分がカッコいいなと思うものだけじゃなくて、1曲1曲「どういうアプローチがいいか」を考えながら作っていきたいです。ある程度、知名度や影響力があれば自分中心に考えてもいいだろうけど、今はまだそうじゃないので。もっと視野を広げたいですね。

ーーなるほど。メジャーデビュー後も日本とアメリカを行き来してるんですか?

Ayumu:はい。7月のライブ(7月22日に東京・Shibuya WWW Xで行われた『AYUMU IMAZU LIVE 2021“Prologue”』)の後、1カ月くらい日本にいて、9月からボストン、ニューヨーク、ロサンゼルスを回って。その後11月にまた東京に戻りました。

ーーアメリカは制作のため?

Ayumu:制作もですが、それよりもダンスレッスンが中心でしたね。コロナもだいぶ落ち着いていたので、今までお世話になった人たちに会いながらレッスンを受けて。ダンスは自分のなかで大きいアイデンティティだし、スキルを下げたくないという気持ちが強いんですよ。レッスンのなかで刺激を受けることもあるし、やっぱり必要なことだなと。日本では、自分で作った振り付けを友達と踊ることや振り入れが多いです。ライブのリハーサルの残り30分くらいで、バッと作って踊ったりもありました。

ーーそれが出来るのも、Ayumuさんの強みですよね。そして9月には「Stranger」をリリース。今井了介さんとの共作によるミディアムチューンですが、どんなイメージで制作されたんですか?

Ayumu:「暗いイメージがありながら、光や希望を感じられる曲にしたい」というところから作りはじめました。まずビートとシンセなどの音色を決めて、メロディを作って。RECはロサンゼルスで行い、エモーショナルに聴かせながらも、リズムや音の雰囲気を出すことも意識してましたね。

Stranger - Ayumu Imazu 【Music Video】

ーーエレクトリックギターの音色もポイントですよね。

Ayumu:それは今井さんのアイデアですね。2番のサビの部分なんですけど、普通にサビに入るのはつまらないねと話していて。さすが! という感じです(笑)。

ーー〈There’s a stranger in me〉〈Tomorrow’s in your hands〉というリリックも印象的でした。まだ見ぬ人が自分のなかにいる、そして、明日は自分の手にあるという。

Ayumu:“未知の自分”が歌詞のテーマで。“自分も知らない自分、本当の自分をさらけ出す”というイメージですね。実際、いつも100%の自分を出したいと思っても、怖さから隠してしまうこともあるだろうし。

ーー〈恐れることは何も無いだろう/さあ行こう〉というラインは、自分を鼓舞しているのかもしれませんね。ライブを観てると、すごく自然に自分を表現できているイメージもありますが。

Ayumu:そうですね。そこまで意識しているわけではないですけど、自然と等身大の自分でパフォーマンスできているのかも。お客さんとライブでつながりたいという気持ちもあります。

ーーでも、ステージに上がった瞬間に強いリアクションがあると嬉しいのでは?

Ayumu:はい、それはもちろん(笑)。こっちもテンション上がりますね。

ーー「Stranger」をパフォーマンスもイメージできてますか?

Ayumu:それはこれからですね。制作のときは音源を良くすることしか考えてなくて。なので、パフォーマンスするときに「これは難しいな」ということもあるんですよ(笑)。ハードルはどんどん上がってます。

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