aiko、優里、Tani Yuuki、クリープハイプ、円神……3月29日リリースの新譜5作をレビュー
クリープハイプ『だからそれは真実』
幕張メッセ、大阪城ホールでのアリーナツアーを成功させるなど、新たなピークに向かいつつあるクリープハイプ。新作EP『だからそれは真実』からも、現在の彼らの充実ぶりが伝わってくる。何者にもなれないという葛藤を鋭利かつポップなバンドサウンドとともに描いた「凛と」、ファンクと歌謡を融合させたアレンジ、そして、恋人との切なくて愛らしいやりとりを映し出す「本当なんてぶっ飛ばしてよ」など、このバンドの個性をさらに更新した楽曲を収録。ここ数年、明らかにクリープハイプの影響を受けたであろう若いバンドが続々と登場しているが、“切実なリアルを詩情豊かに映し出す歌×骨太なロックサウンド”というスタイルはやはり唯一無二だ。(森)
円神『MERRY GO ROUND』
昨年9月にリリースした1stアルバム『O』によって、それまでの活動を鮮やかに総括した円神。今回のシングルは、まさに第2章の幕開けを告げる会心の作品となっている。表題曲「MERRY GO ROUND」は、クールに洗練されたトラックと、その上に重なる9人の爽やかで清廉なボーカルワークが魅力的なダンスチューン。春の訪れのみならず、初夏の気分すらも先取りして感じさせてくれるような開放感が溢れる楽曲に仕上がっていて、今まさに始まったばかりの第2章の物語が明るいものになることを予感させる。また、「歌×ダンス×芝居」を融合させたハイブリッドパフォーマンスを強みとする円陣の楽曲たちは、ライブにおける9人のパフォーマンスを通して、さらに大きな魅力を発揮する。今作に収録されている三者三様のダンスナンバーが、今後の彼らのライブにおけるキーとなるのは間違いないだろう。(松本)
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ラジオ番組『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)の放送開始55周年を記念し、2023年2月17日から3日間オンエアされた『オー…
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