原因は自分にある。、星街すいせい、MISIA、OKAMOTO’S、浜崎あゆみ……1月25日リリースの新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は1月25日リリースの原因は自分にある。『無限の終わり』、星街すいせい『Specter』、MISIA『MISIA THE GREAT HOPE BEST』、OKAMOTO’S『Flowers』、浜崎あゆみ『Remember you』の5作品をピックアップした。(編集部)

原因は自分にある。『無限の終わり』

 今年、活動開始から6年目を迎える7人組ボーカルダンスグループが、3rdアルバムをリリース。前作『虚像と実像』以来約1年ぶりのオリジナルアルバムとなる今作には、2022年に配信リリースした、ファンへのアンセムソング「原因は君にもある。」などを含む全14曲を収録する。新曲では、あふれる情報にさらされる現代で、冷静さを失わずにいたいと歌う情熱的なナンバー「無限シニシズム」や、メルヘンチックな歌詞と爽やかなアレンジで聴かせる「魔法をかけて」、シンフォニックなイントロから一転、ハードなロックサウンドが炸裂する「Lion」など、ジャンルの壁を飛び越えた多彩な楽曲が目白押し。タイトルには、終わりから始まりへと向かう決意が込められているとのことで、新たなフェーズに向けた展開にも期待が高まる。(渡部)

原因は自分にある。3rd ALBUM「無限の終わり」全曲試聴 TEASER

星街すいせい『Specter』

 先日、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にVTuberとして初めて出演したことでも話題となった星街すいせいが、約1年半ぶりとなる2ndアルバムをリリースする。収録曲は、疾走感あふれる激しいロックナンバー「灼熱にて純情(wii-wii-woo)」、重厚感たっぷりのバンドサウンドがクールな「TEMPLATE」など先行配信4曲を含む全11曲。全体的なロックな印象が強めながら、ミドルテンポのバラード「デビュタントボール」やストリングスを絡めた「7days」などバラエティに富んだ楽曲と、持ち前の伸びやかで力強いボーカルでシンガーとしての力量を改めて見せつけた。制作陣にはAyase(YOASOBI)、キタニタツヤ、ケンカイヨシ、郡陽介、じん、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)、ナナホシ管弦楽団といったキラ星のごときクリエイターが集結。バーチャルアイドルの枠を超え、本格派のロックシンガーとしてシーンを席巻する日も近そうだ。(渡部)

灼熱にて純情(wii-wii-woo) / 星街すいせい(official)

MISIA『MISIA THE GREAT HOPE BEST』

 デビュー曲「つつみ込むように…」(1998年)から「Everything」(2000年)、「アイノカタチ」(2018年)、「希望のうた」(2022年)まで、25年のキャリアのなかで生み出された代表曲、ヒット曲を網羅したベストアルバム。ファン投票をもとに構成され、タイトル通り“HOPE”に貫かれた作品となっている。R&B、ソウルミュージック、ヒップホップなどを背景にした音楽性、圧倒的な音域と声量、表現力を兼ね備えたボーカルによって日本の音楽シーンの潮流を変えたMISIAだが、その本質は“みんなで希望を持ち寄り、より良い未来を目指そう”という姿勢。さまざまな社会貢献を行っていることもそうだが、MISIAの音楽と歌は、彼女自身の生き方、価値観、リスナーへの思いと直結しているのだ。(森)

MISIA - MISIA THE GREAT HOPE BEST(SPOT)

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