山田涼介、東京ドームで示した”アイドル”としての誇り 事務所初の功績、歩みが結実した至高のステージに

2007年11月14日にCDデビューを果たしたHey! Say! JUMPは、その約1カ月後の12月22日には東京ドームでデビューコンサートを行なったグループとして知られているーーそこから20年弱経った今、同グループを圧倒的センターとして先導してきた山田涼介が、6月から7月にかけて事務所初となるソロでのドームツアー『Ryosuke Yamada DOME TOUR 2026 Are You Red.Y?』を開催した。本稿では、その7月25日公演の模様を囲み会見のレポートと合わせて紹介する。
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事務所初のソロドーム公演に込めた真摯な想い
7月25日の東京ドーム公演の前に行なった囲み取材で山田は、“東京ドームのステージに立つこと”への気持ちを問われ「本番はこれからなので、まだちょっとわからないのが正直なところです」と前置き。
その上で「今までに立ってきたドームというのはHey! Say! JUMPというグループとしてだったので、それぞれのメンバーに視線が分散していました。でも、今回は皆が僕のことを観ているので、ちょっと独特な空気感というか……いつも見えている景色とはまったく違うなということを先月の京セラドーム大阪公演の時に感じました」と答えた。

また、自分に視線が集中している景色については「シンプルに感動しました。自分でもびっくりしたんですけど、お客さんの近くに行って笑顔とか踊ってる姿を見て、急に涙するみたいな瞬間があって。どんな演出よりも輝いて見えているものだなって……これ、なんかアイドルっぽく言ってますけど、本当にそうなんですよ! 自分でも、このタイミングでグッとくるんだなと思いましたから」と照れた笑顔を浮かべる。
実際、この日、約5万5000人が集まった東京ドームという広大な会場には山田のうちわを持つ人、山田のメンバーカラーであり、彼を象徴するカラー“RED”にまつわるものを身につけたファンの人々で溢れていた。性別、年齢問わず幅広い層の人たちが声を出し、時には山田を支えるように歌う空間はたしかにグループと違うものを秘めていたように感じた。

細部まで宿るスキルの高さ、東京ドームで蘇る「パフューム」
そんな超満員のドームを揺らした最初の楽曲は「VELVET」。メインステージの上部から、赤の煌びやかな衣装に身を包んだ山田が球体に乗って登場すると客席は大盛り上がり。途中、センターステージに移動する演出は、さすがの覇王感を放っていた。
華やかな顔立ちや、オーラのある存在感が評価されがちな山田だが、スキルフルな点にも改めて注目したい。続く「SWITCH」ではアクセントダンスとLEDが連動して光る様子が寸分の狂いもなく圧巻だった。ここで「騒げ、ドーム!」と大きな声で会場を煽ると、ドームの規模感に合わせた特大の花火が上がる。これには会場のボルテージが、もう1ステップ上がった印象。そんな会場に向けて山田は「俺が全部受け止めるから!」と5万5000人の熱気に応える宣言をした。

4曲を披露したところで、ベッドの上でシャツを羽織る色っぽい山田を映し出した映像が。その姿は、まるでRed.Y(山田涼介のファンネーム)とのデートを楽しんでいるかのような様子。ファンにはたまらない時間となった。
オールホワイトのスーツ姿で、バラを担ぐようにした山田が登場したのはバックステージよりもさらに後ろ、スタンド寄りの位置。できるだけ多くのファンに近くにいることを感じてもらいたい、そんな山田ならではのこだわりを感じさせた。
続けて披露したのは、先述したHey! Say! JUMPのデビューコンサート『Hey! Say! JUMP デビュー&ファーストコンサート いきなり!in 東京ドーム』でも歌った「パフューム」だ。約20年越し、再び東京ドームという場所で見られるだなんて、誰が想像しただろう。あの頃よりも、ぐっと大人の魅力を増した山田が歌うことで、曲に深みを増している印象も受けた。
本編の映像では、昨年のツアーに引き続きHey! Say! JUMPのメンバーをモチーフにしたグループの公式キャラクター・じゃんぷぅとRyosuke Yamadaの公式キャラクター・りょすかるが交流するというなんともハートフルな場面も。「Please! Please! Please!」からの3曲は、そんなりょすかる、さらにはサンリオのキャラクター・ハローキティとポムポムプリンとともにフロートで歌唱し、会場を温かな気持ちで包み込んだ。
YOASOBI「アイドル」の圧巻カバー、知念侑李のサプライズ
MC明け一発目にパフォーマンスしたのは、YOASOBIの「アイドル」。20年以上、スーパースターとして、そして誰もが認める完全無欠のアイドルとして走り続けてきた山田が歌う〈天才的なアイドル様〉という歌詞は、重みがある。パフォーマンス中に見せる、くしゃっとしたイタズラっぽい表情も相まって、会場は興奮の渦に巻き込まれた。
花道を歩く山田のアカペラ歌唱から始まるHey! Say! 7の「ただ前へ」では、メンバーの知念侑李がサプライズで登場。ここまでの道、決してずっと順風満帆ではなかったものの、2人、そして7人で肩を組み進んできたことを思わせる歌詞が心に響いた。

そんなエモーショナルな演出のあと、今回のアルバム曲「Dive」からラストの楽曲「RED」までは、怒涛のパフォーマンス。会場内を駆け巡るライティングの効果もあって、ファンは、この日一番の盛り上がりを見せる。そうして、本編は終了した。
その後のアンコールでは、巨大なりょすかるモチーフのバルーンに乗って登場。その高さはドームの最上階にも目が届くくらい上へと上がる。実は会見で「なるべくどの席に来たお客さんにも楽しんでいただけるような演出を組んだつもりではいる」と語っていた理由に納得した瞬間だった。そして、Hey! Say! JUMPメドレーと題し、計12曲を一気に歌い上げた。
そして、最後の楽曲に選んだのは山田が初めてソロ楽曲として2013年にリリースした「ミステリー ヴァージン」。ダンサー、そしてジュニアを引き連れた大所帯での華やかなパフォーマンスで、圧巻のステージは幕を下ろした。


























