THE ALFEE、L'Arc-en-Ciel、Mr.Children、GLAY…...アリーナクラスのライブを続けられる理由 2026年下半期公演から考える

 THE ALFEEが4月17日、東京ガーデンシアターでの公演で単独公演回数通算3000回という大記録を打ち立てた。そして7月29日には、それを記念した特別番組『THE ALFEEのオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)も放送された。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

THE ALFEE【公式】(@the_alfee_official)がシェアした投稿

THE ALFEE、3000回公演までの道のりとその先も止めない歩み

 結成から53年、その道のりは決して平坦ではなかった。前身バンドでの活動を経て1973年に結成して以降、オリジナルメンバーの脱退、1度目のメジャーデビュー(1974年)とその後のレコード会社からの離脱を経て、1979年に再デビュー。音楽面でもさまざまなジャンルに取り組むなど、試行錯誤を繰り返しながら、徐々にTHE ALFEEとしての地盤を固めていった。つまり“3000回”という偉業は、挫けそうになっても何度も立ち上がってきた数のようにも感じられる。

 THE ALFEEは8月15日、16日にKアリーナ横浜で『THE ALFEE Summer Celebration 2026 Mr. Moonlight』を開催する。THE ALFEEにとって恒例となっている夏イベントで、2025年の横浜アリーナでの公演は2日間で約2万2000人を動員。今回の会場となるKアリーナ横浜は、世界最大級の音楽特化型アリーナとして知られ、2万席を超える座席数を保有する。こうした規模感の拡大は、なおバンドの創作意欲が進化を続けている証にほかならない。

 2024年には41年ぶり2度目の『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)へ出演し、翌年にはシングル『HEART OF RAINBOW』をリリース、そして今年は映画『免許返納!?』の主題歌「Crossroad -愛の免許返納-」のリリースが控えるなど、精力的に楽曲を発表。加えて、この7月にはクレハの家庭用ラップ「NEWクレラップ」の新CMキャラクターにも就任。そうした多岐にわたる活動が、幅広い世代が親しみを覚える理由にもなり、大規模な公演が叶う背景の一つになっているのではないだろうか。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

THE ALFEE【公式】(@the_alfee_official)がシェアした投稿


 2026年下半期は、こうした長い間第一線で活躍しているバンドがアリーナクラスで大規模な単独公演を開催する機会が目立つ。キャリアを重ねたバンドは本来、長年のファンが定着している一方、新しいリスナーを呼び込むのが難しい面もあるかもしれない。だが、ここに挙げるバンドは、THE ALFEEのようにキャリアを積み重ねながらも、幅広い世代に興味を抱かせるような発信によってファンの裾野を広げ、アリーナ/ドームクラスでの公演実現につながっていると考えられる。

新たな接点を積み重ねるL'Arc-en-Ciel、GLAY、Mr.Children

 L'Arc-en-Cielは10月より『L'Arc-en-Ciel 35th L'Anniversary TOUR』を開催。2021年にはテレビアニメ『EDENS ZERO』(日本テレビ系)の第2期オープニングテーマ「FOREVER (Anime Edit)」、2024年にはテレビアニメ『BEYBLADE X』(テレビ東京系)のオープニングテーマ「YOU GOTTA RUN」を担当し、またこれまで『鋼の錬金術師』シリーズの楽曲も手がけるなど、アニメ作品との親和性の高さが、異なるエンタメジャンルのファンを“バンド側”へと引き付けてきたのだろう。さらに8月には『SUMMER SONIC 2026』にヘッドライナーとして初出演する。そうした新たな接点の積み重ねが、35周年を迎えてもなおアリーナクラスのライブを実現できる理由の一端になっていると言えそうだ。

L’Arc-en-Ciel 35th L'Anniversary

 11月から『GLAY ARENA TOUR 2026-2027 “EXOFIRE”』を開催するGLAYも、アニメと接点を持ち続けていること。2025年には『終末のワルキューレⅢ』(Netflix)のオープニング主題歌「Dead Or Alive」、2026年10月からは『ダイヤのA actⅡ -Second Season-』(テレビ東京系)の第2クールオープニングテーマを担当することも決定している。またHISASHI(Gt)は、アニメ音楽の世界をアーティス目線で紐解く番組『STUDIO HISASHI with Anime』(AT-X)にも出演。そうした活動に加え、オフィシャルのTikTokアカウントなどで、長年のファンだけではなく若い世代を積極的に取り込む試みもなされている。世代を超えたアプローチが、大規模ツアーを成立させる確かな土台になっているのではないだろうか。

LUNA SEA | GLAY / The Millennium Eve 2025 in Tokyo Dome Teaser 02

 一方、12月まで『Mr.Children Tour 2026 “Saturday in the park”』を行っているMr.Childrenは、2026年1月期のドラマ『リブート』(TBS系)の主題歌「Again」で改めて大きな存在感を示した。Mr.Childrenの楽曲は、何度も聴くことで解釈が膨らむ構成も特徴で、それが長年にわたって楽曲が聴き継がれる理由にもなっている。3月にリリースされた22枚目のオリジナルアルバム『産声』もそれに当てはまり、生と死、そして輪廻転生を想起させる作品世界もまた、この先、聴くたびに新たな発見を与えてくれるだろう。時代を超えて楽曲が愛され続けていることが、大規模公演を実現できる根拠の一つと言えそうだ。

Mr.Children「産声」MUSIC VIDEO

 ほかにもLUNA SEAはツアーの追加公演として今年12月にはアリーナ規模の会場を巡る『LUNA SEA TOUR 2026 UNENDING JOURNEY -TO RISE-』を予定。2025年には、7年ぶりに主催イベント『LUNATIC FEST.』を復活させ、同じシーンで切磋琢磨してきたバンドはもちろん、THE YELLOW MONKEYやBRAHMAN、UVERworld、MY FIRST STORY、Novelbrightなども出演。それまでの『LUNATIC FEST.』で見せてきた、ジャンルや世代に偏らないブッキングは好評を博した。こうした場でLUNA SEAに魅了され、ライブへ足を運ぶきっかけとなったファンも少なくないだろう。

 アリーナクラスで大規模公演を実現し、成功させるバンドは、長年のファンの気持ちをしっかり満たしながら、幅広いリスナーにも強くアプローチしている。そうしたアグレッシブな活動が、大きな成果へと結びついているのではないだろうか。

THE ALFEE、前人未到の3000回公演達成へ メモリアルな記録を叶える50年以上の歩み、3人が目指す“次の景色”

THE ALFEEが4月17日に開催予定の東京ガーデンシアター公演で、彼らは日本のバンドとして前人未到の単独公演回数通算3000…

THE ALFEE、42年立ち続ける日本武道館 信念を貫き続けるバンドの美学に触れて

クリスマスイブイブの12月23日に行われたコンサート『THE ALFEE Winter Celebration 2025 HEA…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる