モナキの快進撃はなぜ起きた? 酒井一圭、純烈で学んだ愛されるグループの条件「おヨネをセンターにすることをすぐ決めた」

リアルサウンドが、音楽家・クリエイターをサポートする一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)とコラボレーションし、アーティストのインタビューをお届けする「Spot “Rights” powered by JASRAC」。今回は、純烈の酒井一圭が登場。
デビュー早々に大ブレイクを果たした4人組グループ モナキ。そのプロデューサーを務めるのが酒井だ。モナキの快進撃はなぜ起きたのかーーオーディションでのメンバー選定の背景から、純烈としての活動経験を活かしたプロデュース術、デビュー曲「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」の制作秘話まで、モナキ誕生のバックストーリーを語ってもらった。(編集部)
モナキ快進撃の理由は隙の多さ?ーー「おヨネをセンターにすることをすぐ決めた」

ーーモナキの快進撃が止まらないですね。
酒井一圭(以下、酒井):これが本当にすごいのよ。マジで。もう純烈が何だったんだろうってくらい、本当にすごいスピードで認知が広がってますね。
ーーモナキの今の状況を、プロデューサーとしてどう感じていますか?
酒井:自分の知っている状況で例えれば、かつての光GENJIのような感じがあるかなあ。ただ、モナキがすごいのは何もかもがオーガニックでやって、今のこの状況になっていることなんですよ。つまり宣伝費をめちゃくちゃかけたとか、いろんなことを仕込んでいたとか、そういうことじゃないんですよね。もちろんTikTokを使った戦略は取りましたけど、あそこまでみんなが楽しんで踊ってくれて、ものすごいスピ―ドで広がっていくとは想像していなかった。そういう状況は夢として思い描いてはいたけど、今やその夢を現実が上回っているというか。
ーーモナキのことをおもしろがっているのが、一般のリスナーだけにとどまっていないのもおもしろいですよね。
酒井:そうそう。インフルエンサーのみなさんだったり、例えばあのちゃんとかね、純烈として共演したことのある方々が「酒井さん、またおもしろいグループ作ったね」みたいな感じで、モナキの曲で踊ってくれたりしてますから。あいみょんさんが「オールナイトニッポンGOLD」でモナキを呼んでくれたこともそう。みんなが寄ってたかって面白がりながら、火に油をどんどん注いでくれている。そんな中、マクドナルドさんのWEB動画なんかはほんと予期せぬ出来事でしたよね。「ウソやろ⁉」「純烈のときにそんな話なかったやん!」みたいな(笑)。本当に世の中のみんながモナキをイジって遊び倒してくれている感じですよ。
ーーなぜモナキがそういったある種の社会現象とも言える状況を巻き起こせているんだと思いますか?
酒井:モナキはやっぱり隙だらけなんですよ。ペットショップのワンちゃんで例えると、噛まれそうな怖さがないっていうかね。噛まれたとしても絶対、甘噛みだし。痛くない、怖くない、とにかくかわいいっていう。プロデュースするにあたっては、そういうかわいいグループを作ろうとしたことは確かなんで、それがちゃんと伝わってくれたことに感動する日々ですね。プレイヤーとしては純烈でも感動的な日々を経験してきましたけど、それとはまた違った感動があるかなあ。自分が産んだ子供たちみたいな気持ちだから、ちょっと変な感じがしますね。
ーー“かわいさ”という部分以外にも、プロデュースする上で狙ったところってありますか?
酒井:メンバーたちの取り扱いに関して、「おヨネー」みたいな感じで呼んでもらいたいっていう思いはありましたね。フルネームってなるとね、「いやいや長い長い!」ってなるじゃないですか。「おヨネやん、どう見ても」っていう(笑)。
ーー愛称を正式なメンバーネームにしたわけですね。
酒井:そう。イチローさんだってそうじゃないですか。“鈴木一朗”よりも絶対に呼びやすいでしょ? 松井秀喜さんの“ゴジラ”もそうですよね。モナキのケンケンなんかは、パンダの“ランラン”や“ファンファン”のように子供にも呼びやすいイメージで決めたし。言ったらちょっとたけし軍団のイメージが入ってるんですよ。玉袋筋太郎まではいかないですけど(笑)、覚えやすい名前をつけて、みんなにボーンと呼んでもらうのが一番いいよねってことは思ってました。
ーー親しみやすい名前を入口にしつつ、その内面もまた愛される方々ばかりですしね。
酒井:そうそう。本当に本人たちがすごく真面目なんですよ。「俺が! 俺が!」みたいな感じの人が誰もいなくて。おヨネなんかはほんとあのまんま。しかも、おヨネは個性的な雰囲気もあるでしょ。グループのセンターにおヨネみたいなメンバーがいることって、今までの芸能史を見てもなかったことなんですよ。そういう今までにない、パッと一瞬で人目を引くキャラを見たときに、「みんなはどう思う?」って問いかけたかったからおヨネをセンターにすることをすぐ決めたんですよね。で、そこからグループとしてのバランスを見ながら他の3人を決めていったっていう。
ーーそういったお話を伺うと、他のメンバーが選ばれた決め手も知りたくなりますね。
酒井:これはもう簡単な話ですね。要は純烈なんですよ。筋肉美を持っていて、いわゆる正統派の男前であるじんは、純烈で言えば白川(裕二郎)なんです。で、ちょっとやんちゃそうで、何かやらかしてくれそうなケンケンは辞めた友井(雄亮)くん。高学歴でシュっとした見た目のサカイJr.は後上(翔太)と小田井(涼平)さんを足して2で割った感じ。
ーーなるほど! となるとおヨネさんは酒井さんのポジションになるんですかね?
酒井:純烈の中で明らかに変人っていうのは僕なんですよ。そうは見えないように偽装してるから、ニコニコしてる太ったおっちゃんやなって思われがちですけど、「モナキみたいな変なグループ作るやん」みたいな(笑)。そういう意味での変人。モナキでのそのポジションはやっぱりおヨネになりますよね。ヨネと自分は、ドラクエの呪文で言えばパルプンテ的な立ち位置です。



















