King Gnu、幾田りら、LiSA、DISH//……2022年、FIFAワールドカップカタール関連楽曲から生まれる新たなアンセム
ABEMA・テレビ朝日の番組公式ソングとなったのはLiSAの「一斉ノ喝采」。ハードでアッパーなロックチューンであり沸々と湧き起こるような闘志に溢れた1曲だ。時にダンスミュージック的な展開やジャジーなアレンジも交えられ、その予測不可能な曲調は実にスリリングで、熱戦の行方を示唆しているかのよう。
掛け声のようなパワフルなコーラスパートもあり、ライブの場所でも大きな盛り上がりを予感させる。オーディエンスとの一体感や巨大なスケール感に満ちたワールドカップテーマソングはアーティスト側にとっても重要な楽曲になり得る可能性が高い。
DISH//は、日本サッカー協会(JFA)のサッカー日本代表の応援プロジェクト「SAMURAI BLUE 新しい景色を2022」公式テーマソングとして「DAWN(in 2022)」を提供。「DAWN」は019年にリリースしたアルバム「Junkfood Junction」の収録曲であり、バンド結成10周年のリテイクプロジェクト『再青プロジェクト』の一環として「DAWN(in 2022)」が生まれた。
「DAWN」は北村匠海(Vo)「新しい景色を沢山見せてくれた曲」(※1)とコメントしており、ファンとDISH//が約束を交わし合うような歌詞が印象的だ。信頼を託し合うような歌詞が選手とサポーターの関係性のようにも聞こえるということもあり、応援歌として抜擢されたのだろう。アーティストが自身のホームで育てたアンセムが逆輸入のような形で起用されるという、稀有なケースとなった。
スポーツ大会のテーマソングはやはり試合結果や見どころの多さによってその印象が大きく変わっていく。この大会の行方はゆず「栄光の架橋」やSuperfly「タマシイレボリューション」のような”国民が知る1曲”を生むかどうか、という未来の分かれ目でもあるのだ。その点にも注目しながら試合を観るというのも面白いかもしれない。
※1:https://times.abema.tv/fifaworldcup/articles/-/10036843
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