中居正広、Kis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔に寄せる信頼 デビュー当時から見守ってきた後輩に“提案”したラジオの代打

 対して藤ヶ谷から見た中居はどうなのかというと、『藤ヶ谷太輔 Peaceful Days』では2020年10月24日には特別企画“中居さんのことをちゃんと話すスペシャル”をオンエア。Kis-My-Ft2がデビューした2011年に、『ビストロSMAP』の収録に呼ばれたとき、初めてちゃんと認識してもらったのだと振り返る。さらに、そこで話を振られてもうまく話せなかったKis-My-Ft2に、この話ならできるというときは「手を挙げて喋れ」とアドバイス。中居が当てたら2秒後に話し始めれば、オンエアではスムーズに話しているように編集してもらえるから、と具体的なアドバイスをしてくれたという。藤ヶ谷にとって中居は、今もうまく話すことができないくらい怖い存在。だが、その緊張感こそが「理想の先輩、上司像なんですよね」とも。

 かと思えば「中居さん、俺のお気に入りのダウン返してもらってもいいですか(笑)?」と茶目っ気も見せる場面も。なんでも中居とご飯に行った際、藤ヶ谷のダウンに興味を示した中居がそのまま袖を通し「お前、俺が着てたやつ着ていけ」と言われてライダースジャケットを着て帰ったのだそう。思わぬ形でアウター交換をした藤ヶ谷は、中居の事務所退所もあったことでライダースを眺めながら思い出にじんわりしたそうなのだが、後にそのライダースは後に同じグループのメンバーである千賀健永のものだと判明する。その後もご飯に行った際、玉森裕太の洋服を中居が着ていったところも目撃し、いつ自分のもとにお気に入りのダウンが返ってくるのかと待ち続けている話をしていた。加えて中居から「こういう話、後に面白くできるだろ。いろんなところでネタとして話せるだろ。どこでどのタイミングで話してもいい。そのかわり、面白く喋れよ」と言われたという。

 芸能人に必須なエピソードトークに不可欠なのは観察眼と記憶力。そして何があったのかを面白く物事を伝えるトークスキル。さらに番組ホストとしてゲストを迎えたときにも生かされる相手のペースを待つ優しいまなざし。いずれも、今の藤ヶ谷にはしっかり備わっている。もう中居に「手を挙げて喋れ」と言われたころとは全く違う。今回の「代打の提案」は、そんな藤ヶ谷の目覚ましい成長を中居が認めたことにほかならないのではないか。

 ただ、今回のオンエアではまだ「提案」なので、藤ヶ谷が断るなんてことも「ない」とは言いきれない。「これで藤ヶ谷じゃなかったら、僕は“断った”って認識します。これはあれですよ、圧力じゃないですよ。“あ、断ったんだな〜”って。“あいつ断ったな(怒)”とは思わない。“ああ、忙しかったのかな〜”っていう優しい思いで。どなたになるか、楽しみにしていただきたいと思います!」と締めくくった中居。そして、11月9日に行われたニッポン放送檜原麻希社長の定例会見にて藤ヶ谷が中居不在中の代役を務めることが正式に発表された。次回11月12日の放送から1カ月間、藤ヶ谷はどのように中居の留守を守るのか。中居と共に番組を楽しみたい。

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