七海ひろき、初主演ドラマ主題歌で見せる“胸キュン”の瞬間 さまざまな出会いの中で見つける新しい自分

座長だからと気負いすぎないように

——今作では、藤役の瀬戸かずやさん、琥珀役の如月蓮さんという宝塚出身のお二人と共演していることも話題です。お二人に対してはどんな印象ですか?

七海:瀬戸さんは、在団時に組が違っていて、一緒に芝居をしたりするということがほとんどなかったんです。いつもクールで格好いいというイメージだったのですが、今回の撮影を通していろいろな話をしてみて、すごく可愛らしい部分が見えてきて。イメージとのギャップに、とてもキュンとしました(笑)。お互いゆっくりのんびりなタイプなので、とても波長が合うし、一緒にいて落ち着く人です。

——如月さんに対してはいかがですか?

七海:如月さんは、とにかくムードメーカーです。その場の雰囲気をいつも盛り上げてくれて、「一緒に頑張りましょう!」と明るく言ってくれて、すごく元気をくれる、笑顔になれる存在だなって思います。如月さんとは在団時も同じ組だったので、プライベートで旅行に行ったこともありますし、とても気心の知れた間柄です。ドラマ出演に不安を感じていた私にとって、この二人がいてくれたことは本当に心強かったです。

——井上想良さん、小西詠斗さん、増子敦貴さんという、男性陣3人はいかがでしたか?

七海:最初はお互いに緊張していたので、空き時間にたくさん話をするように意識しました。どんな食べ物が好きなのかとか、出身地の話とか、初対面同士が最初に話すような話題に始まり、仕事についてのことや、将来はどういうことをやりたいなど、ちょっと深い話もできるようになっていきました。

——ドラマという初めての現場をまとめる、座長の立場も大変でしたよね。

七海:少し緊張もしていましたが、座長だからと気負いすぎないようにしました。なにより、共演者の皆さんが本当に心強くて、初めから“みんなで一緒に作っていく”という感覚がありました。だから、私がまとめていかないとという意識はなく、みんなが居やすい現場になるようにはどうしたら良いかなということを心がけていました。例えば、共演者のLINEグループを作ってコミュニケーションを取ったりとか。とても優しい方ばかりだったので、打ち解けるのは早かったです。

——そういう雰囲気だったんですね。

七海:すごく温かい現場でした。皆さんが盛り上げてくれて、撮影中ずっと楽しかったです。

——瀬戸さんや如月さんとのシーンの見どころは?

七海:男装バーで、お客さんに接する時の演技は、かなり“イケメン”を意識しています。とてもキラキラした場面になったと思うので、見どころの一つです。「格好いい!」と思ってもらえたらうれしいです。

正直にありのままで、と歌っているところが素敵

「HEART BEAT」MUSIC VIDEO Short ver.

——主題歌「HEART BEAT」は、七海さんを始めメインキャストの6名で歌われています。最初に楽曲を聴いた時の印象はいかがでしたか?

七海:最初に聴いた時、とても耳に残って、口ずさみたくなるようなメロディだと思いました。初めて聴いたのが本読みの時で、瀬戸さんと如月さんと一緒だったんですけど、帰る頃には3人で〈Na-na-na-na-na〉と歌っていました(笑)。

——6人の声が入った完成形を聴いてどうでしたか?

七海:この曲を収録したのは、ドラマの撮影を終えてからだったので、6人の絆がとても感じられるものになっていて、聴き終えた時には、ハッピーな気持ちになる仕上がりだなと思いました。一人で歌う時とは違う感慨深さがあって、すごく嬉しくなりました。レコーディング自体はバラバラだったのですが、他の5人がどんな風に歌っているのか想像しやすかったですし、ドラマ収録中の場面を想像しながら歌うことができました。

——ちなみにMVは、どのような感じに仕上がっていますか?

七海:ドラマの雰囲気がそのまま映像に落とし込まれています。6人でダンスを踊っているシーンがあったり、明るくポップな印象で、サビでは一緒に踊りたくなるような手振りもあるので、ぜひマネして踊ってもらえたらうれしいです。

——ダンスは得意ですよね?

七海:いえいえ(笑)。MV撮影の時は、瀬戸さんや如月さんに教わりました。みんなで、撮影現場で練習したりもして、それもいいコミュニケーションになりました。

——歌詞は、“こんなことを言われたい!”と思うようなキュンとさせるフレーズもいっぱいです。

七海:はい。〈カッコつけないでハグしよう 心が踊るよ〉は個人的にも好きなフレーズです。どうしても格好つけて背伸びしてしまう瞬間ってあるじゃないですか。私自身、本当はそうじゃないのに、素直になれなくて格好つけてしまう瞬間があるんですけど、ありのままでいいんだよって言ってくれている気がします。

——ちなみに最近、七海さんがキュンとしたことは何かありますか?

七海:9月から10月にかけて大阪、愛知、神奈川でツアー『HIROKI NANAMI ZEPP LIVE TOUR “COLORS”』を開催したのですが、お客様に直接自分の歌を届けることができるライブという空間は、すごく心が動いてキュンとする場所だなと思いました。会場の雰囲気やみんなとの一体感に、心が動いてドキドキして。それこそ「HEART BEAT」だなと思って、キュンキュンしました。

今後も声のお仕事には挑戦したい

——そして挿入歌の「2人の物語」は、七海さんが作詞を担当されています。どんなイメージで作詞をされましたか?

七海:ドラマのイメージを大切にしながら、台本を振り返ったり、撮影の時の様子を思い出したりして書いていきました。テーマにしたことは、誰かを思うことのうれしさや優しさなど、“人を思う気持ち”です。

——歌う時の気持ちという面では、普段の楽曲との違いはありましたか?

七海:「HEART BEAT」は6人で歌っているので、私が演じている蘇芳というキャラクターとして歌っている部分があって。なのでキラキラした王子様感を意識して歌っています。でも「2人の物語」は挿入歌ではあるけど、蘇芳としてではなく七海ひろきとして歌っている意識が強いです。歌詞の言葉も、ドラマとリンクしつつも、七海ひろきらしさを入れたいと思いました。

——歌声はすごく優しい雰囲気を感じました。何か意識したことはありましたか?

七海:曲調的にはすごく明るいんですけど、歌詞としては、人を思うからこその、楽しいだけではない切ない部分も書いています。だからこそ、より優しくというか、響き的に柔らかくなることを意識しながら歌いました。私の場合は意識せずに歌うと、つい圧が強くなったり力強くなったりしてしまうので、それとは逆にできるだけ優しくて柔らかくて明るい響きをイメージして歌いました。

——先ほどキュンとしたとおっしゃっていた、ライブツアーでも歌われたそうですね。

七海:はい。新曲をライブで初披露するということで、皆さんすごく盛り上がってくださいました。歌い出した瞬間、「わぁ〜!」って声が聞こえたように感じて、皆さんが喜んでくださっているのが伝わってきて、私もすごくうれしかったです。

——新曲をライブで初披露する時は、ドキドキしますよね。

七海:ドキドキしましたけど、ライブという特別な空間で新曲を披露できたことはとても嬉しかったです。

——声優、舞台、そして今回は、ドラマ初主演。いろいろやってきていますが、今後やってみたいことはありますか?

七海:今後も声のお仕事には挑戦したいと思っています。たくさんの出会いによってチャンスをいただき、舞台、ドラマ、アーティスト活動など、いろいろなことをやらせていただいていますが、振り返って今思うのは、どのお仕事もそのお仕事だからこその奥深さがありつつ、特に声のお仕事からはそれまで経験したことのない奥深さを感じます。声優の現場でいろいろな声の響きを培ったことで、それが舞台や歌にも役立っていると日々実感しています。そういう意味では、これからもいろいろなことに挑戦しつつ、声のお仕事にもいっそう力を入れていけたらと思っています。

——表現することがお好きなんですね。

七海:そうですね。おしゃべりが上手ではないので、言葉では表現しきれないもどかしさが常にあって。でも表現したい気持ちはすごくあるので、それを歌やお芝居、声優などを通して表現していけたらうれしいです。

『HEART BEAT』
『HEART BEAT』

■楽曲情報
『HEART BEAT』
発売日:11月24日(木)
発売元:キングレコード
価格:¥2,420(税抜価格¥2,200)
形態:CD+Blu-ray

■CD収録内容
M1. HEART BEAT
アーティスト:七海ひろき, 瀬戸かずや, 如月蓮, 井上想良, 小西詠斗, 増子敦貴
作詞:MORISHIN, 3rd Productions 作曲:3rd Productions 編曲:REO
◆関西テレビドラマ「合コンに行ったら女がいなかった話」主題歌
M2. 2人の物語
アーティスト:七海ひろき
作詞:七海ひろき, 3rd Productions 作曲:3rd Productions 編曲:REO
◆関西テレビドラマ「合コンに行ったら女がいなかった話」挿入歌

M3. HEART BEAT Piano inst ver
作曲:3rd Productions 編曲:REO
M4. HEART BEAT inst
M5. 2人の物語 inst

■Blu-ray収録内容
「HEART BEAT」 MUSIC VIDEO
■先着特典
MV撮影時オフショットブロマイド

ドラマ詳細
『合コンに行ったら女がいなかった話』
放送時間:10月20日(木)スタート 全10話 
関西テレビ :毎週木曜 深夜0時25分(※関西ローカル)
TOKYO MX  :毎週木曜 深夜1時00分(※関東ローカル)
見逃し配信:カンテレドーガ・TVer
出演:七海ひろき 井上想良 瀬戸かずや 小西詠斗 如月蓮 増子敦貴(GENIC) 他
原作:蒼川なな(掲載 「ガンガンONLINE」スクウェア・エニックス刊)
脚本:赤尾でこ 保木本真也
制作・著作:カンテレ

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