8LOOMからNewJeans、IVE、JO1、TOMORROW X TOGETHERまで集結 『KCON』に見るシーンの“今”
いよいよ、日本国内でもZ世代を中心に多くのファンを獲得しているIVEがパフォーマンスへ。ステージ下から白い衣装のメンバーが登場すると会場はさらなる盛り上がりを見せた。まずは「After LIKE」から。グロリア・ゲイナーの名曲「I Will Survive」をサンプリングしているこの楽曲は、ウォニョンやユジンを中心にメンバーのカリスマ性あふれる表情とダンスも相まって、IVEの世界に観客をあっという間に引き込んでいく。続いて神秘的なメロディとサビのダンスが印象に残る「ELEVEN」を披露し、IVEのステージを終えた。
“Z世代POPスペシャル”でDKZ、ATBO、KQ Fellaz 2によるNCT127「英雄;Kick It」のカバーをはさんだ後、黒い衣装に身を包んだJO1が登場。6枚目シングル『MIDNIGHT SUN』から、ミステリアスなメロディが印象的な「SuperCali」の韓国語Ver.と「Rose」をパフォーマンスした後、「With Us」では歌でファンを魅了した。近年のK-POPシーンでは大人数のボーイズグループはそこまで多くない印象だが、JO1は人数を活かしたダイナミックさと歌の豊かな表現力、各メンバーの個性で観客の心をつかんでいく。10月22日、23日には同会場でツアー追加公演も控えている彼らは、世界を見据えて着実に歩みを進めていることが感じられた。
続いてはfromis_9のステージ。黒をベースにピンクがアクセントになった衣装で登場した彼女たちは、まずクールナンバーの「Rewind」を披露した。会場の中央ビジョンに映し出されるメンバーのセクシーでミステリアスな表情がとても魅力的。セロムによる、楽曲終盤の力強さがありながら華やかなダンスも圧巻だ。そして、全くテイストの異なる「Airplane Mode」「LOVE BOMB (Japanese ver.)」をパフォーマンス。クールな表現だけでなく、しっとりと流れるような楽曲とアイドルらしく可愛らしい雰囲気の楽曲も披露したことで、改めて彼女たちの圧倒的な歌唱力と表現力を実感したステージとなった。
そして、オーディションを勝ち抜いた「ドリーマー」が憧れのK-POPアーティストと同じステージに立てる「ドリームステージ」の時間へ。IVEが登場し「LOVE DIVE」をドリーマーとともに披露した。
本編ラストに登場したのは、「MTV Europe Music Awards」や「アメリカン・ミュージック・アワード」にノミネートされ、世界から注目と評価を集めているTOMORROW X TOGETHERだ。彼らの登場が会場中央の大ビジョンで予告されると、盛り上がりは最高潮に。ステージ中央に熱い視線が注がれる中、「Opening Sequence」と「Ito」を披露。響く歌声はこの日のラストを飾るのにふさわしい、K-POP第4世代のリーダーと言っても過言ではないほどの風格さえ感じる。続いて「君じゃない誰かの愛し方(Ring)」、最後は「0X1=LOVESONG (I Know I Love You)」へ。力強くありながらも、しなやかで優雅な歌とダンスが魅力的な彼らは全4曲をパフォーマンスした。ステージ上に完璧につくりあげられた世界観は、BTSに続いて世界を席巻する可能性のあるグループであることを感じさせた。
プレパフォーマンスも含めると全9組が出演した『KCON』2日目。まず、ATBOやNewJeans、IVEなどデビュー1年以内のグループがそれぞれ際立ったコンセプトをもとに、第4世代を牽引しつつある姿が印象的だった。そして、JO1やTOMORROW X TOGETHER、fromis_9など、すでに厚いファン層のいるグループについても、より世界市場を意識した楽曲とパフォーマンスへの取り組みが進んでいるように感じた。BTSやBLACKPINKがつくり上げた世界的なK-POP人気のベースを彼らがどのように発展させ、新たな風を巻き起こすのかが、今後のポイントになりそうだ。
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