JO1、INIからOWV、円神、OCTPATHまで“日プ”発の5組が集結 貴重なコラボやカバーも披露した『KCON』を観て

JO1、INIらが集結した『KCON』を観て

 2022年5月14日、15日、幕張メッセにて世界最大級の韓国カルチャーフェスティバル『KCON 2022 Premiere』日本公演が行なわれた。19時からはコンサートが行なわれ、映像出演のTO1に加え、円神(ENJIN)、INI、JO1、OCTPATH、OWVが登場。『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズ出身の5組が、熱い生パフォーマンスを見せた。本稿では5月15日の公演をレポートしたい。

 開演前、舞台裏から気合い入れの声が漏れ聞こえ、客席の期待が高まるとオープニングVTRがスタート。続けて「Rocketeer」でメインステージにINI、「IT'S A BOP」でサブステージにOCTPATH、「ENJIN」でメインステージに円神、「UBA UBA」でサブステージにOWV、「無限大(INFINITY)」でメインステージにJO1と目まぐるしく姿を現し、イベントの幕を上げた。

 ここで、MCの古家正亨と元IZ*ONEの本田仁美(AKB48)が登場。メインステージに全グループが集結する姿は圧巻だ。古家から意気込みを問われると「最後まで少しでも会場を盛り上げられるように頑張りたいと思います!」(INI・木村柾哉)、「昨日は出演者の皆様と見てくださった皆様からたくさんのパワーをいただきました。今日は僕たちが皆様の心を動かせるパフォーマンスをしたいと思います」(OCTPATH・古瀬直輝)、「今日は円神らしいパフォーマンスで、ここにいる皆さんとエンジン全開で盛り上がっていこうと思います」(円神・瀧澤翼)、「懐かしい空気を感じている方もいらっしゃると思いますが、このイベントを思う存分楽しんで帰ってください」(OWV・本田康祐)、「僕たちも気合いを入れていくので、皆さんもぜひ楽しんでください」(JO1・與那城奨)とそれぞれコメント。「LET'S KCON!」と声を揃えて、笑顔を見せた。

 まず登場したのは、OCTPATH。ライトパープルの衣装という爽やかな装いで「Be with you」を披露する。もちろん、白いマイクスタンドは活動休止中の冬馬の分も置いてある。美しい歌声を会場に響かせた後は、クラップをしながら「Perfect」へ。手を振ったり、観客を煽ったり、ステージを所狭しと移動したり、キレの良いダンスを見せたりと、トップバッターらしく会場を盛り上げる。ここで改めて一人ずつ自己紹介。さらに海外ファンに向けて韓国語で高橋わたる、英語で海帆がメッセージを送った。

 続いて「TREASURE」で円神がサブステージに登場。タオルを振り回しつつ、宮里ソルの「KCON!」というシャウトでさらに盛り上がっていく。自己紹介で一息つくと、「春から新しく始めたことは?」という質問にも回答。「もずくを食べるようになりました」(宮里)、「円神に入ってから太ってしまったのでダイエット」(草地稜之)、「『Apex』始めました」(中本大賀)とメンバーが答える中、A.rikは「いっぱい練習してます!」と和やかなトークを繰り広げた。そんな練習の成果が見えていたのは、続く「Addicted」だ。歌とダンスだけではなく、表情でも観客を魅了していたのではないだろうか。

 ここで、サブステージにOWVが登場。それぞれのキャラクターに合った赤と黒の衣装に身を包み、「Sound the Alarm」をパフォーマンスする。4人という少人数ながらも迫力満点で、一気に会場の空気を変える。自分たちの見せ方をよくわかっている証拠だ。「盛り上がりましょう!」という本田の掛け声で「TALK TALK TALK」へ。ステージを余すところなく回ってファンに手を振ったり、カメラサービスをしたりしながら、サビでは会場全員で手を振る。観客を乗せるのが上手く、一体感がたまらない。

 「信じて見られる(韓国でよく使われる“実力があるので安心、信頼して見られる”といった意味)OWVだね」と古家が登場したMCでは、改めて自己紹介。「今年やっておきたいこと」を問われた中川勝就は「僕ら仲が良いので、みんなで旅行に行きたい」と回答するも、中川は温泉、本田は遊園地、佐野文哉は水族館、浦野秀太はサーフィンと行きたい場所がバラバラ。中川は「あんま仲良くないんかなぁ。まあええけど……」と首を捻り、笑いを取っていた。さらに「OWVかっこよかったって人、ペンラ振って!」と言うと、会場中のペンライトが揺れる。「ありがとんこつラーメン! する、する」とワンマンライブでの“あんまり流行っていないギャグ(浦野談)”でお礼を言い、彼らの魅力の一つでもあるトークパートを締めていた。

 続いてTO1が映像出演し、2曲披露。さらに、Stray Kidsからのメッセージも流れ、華を添えていた。 ここで『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の映像が流れ、INIの出番へ。サブステージでデビュー曲「Rocketeer」を気合いたっぷりにパフォーマンスすると、「DILEMMA」でさらに会場を熱狂させる。クールなラップと透き通るボーカルの対比で、彼らの多面性が表れていた。一息つき、「みんなに片思いしたい、田島将吾です!」という挨拶に西洸人が「みんなを両思いにさせます、西洸人です」と切り返すなど、それぞれの個性あふれる自己紹介を披露。また、「今の気分を色で表すと?」という質問で白やピンク、赤、虹色、オレンジなどの回答が飛び出す中、尾崎匠海は「この会場を熱くするのは赤、そして火がなくなったら灰になるじゃないですか。だから灰色です!」と回答。メンバーから「え〜」という声が上がると、慌てて「燃え尽きるまで頑張りましょうっていうことです」と“らしい”やり取りをしてみせた。

 さらに、『KCON』日本公演のテーマ「DUGEUN DUGEUN(ドキドキ) QUEST」にかけて、「最近仕事でDUGEUN DUGEUNしたことは」と問われた佐野は、「昨日、他のアーティストさんがパフォーマンスをしていたのを聴いていて。めっちゃ盛り上がりながら柾哉くんとトイレに行こうとドアを開けたら、観客席行っちゃって。何してんねんって」とまさかのエピソードトークを披露。その後は許凡豊が財布を無くしかけたエピソードを披露し、松田迅はDUGEUN DUGEUNさせられるメンバーに木村を挙げる。後藤威尊はDUGEUN DUGEUNしやすいメンバーに藤牧京介を挙げ、「お前ならイケるよ」、「お前が世界一上手いよ」といつも声をかけていると告白。古家から「少女漫画みたいなことやってるんだね」とツッコミが入っていた。続けて、カメラに向かってドキドキする言葉を投げかける「DUGEUN DUGEUNチャレンジ」へ。甘い言葉が連発され、会場からは思わず声が漏れ出ていた。ここで「盛り上がる準備できてますか!」と松田が会場を盛り上げ、「CALL 119」と「We Are」を連続で披露。気合十分のパフォーマンスを見せた。

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