今市隆二、極上のソウルショウで届けた愛と感謝 自らファンに“会いに行く”ツアー『CONCEPT LIVE 2022 “RILY'S NIGHT”』
「ALL LOVE」は、ソロプロジェクト以前からある楽曲で、三代目 J SOUL BROTHERSの2015年のアルバム『PLANET SEVEN』に収録されていたものだ。今市はこの楽曲について「愛がテーマ」と語り、「自身の活動の目的は愛を届けること」「今市隆二を表している曲だと思います」と述べてから、ゆっくり歌い出した。
バンド演奏とダンサーによる短いショーケースを挟んで、三代目 J SOUL BROTHERSの2016年のアルバム『THE JSB LEGACY』に収録されていたR&Bナンバー「Over & Over」へ。ファンキーな「Over The Night」で今市がファンにジャンプを呼びかけると、東京ガーデンシアターのフロアが大きく揺れた。続けて「Catch my Light」へ。ゴージャスな雰囲気に包まれながら本編は終了した。
鳴り止まないアンコールの拍手を受けて、ステージ上のライトが再点灯。今市とダンサーによる5人でのダンスから、今市が「行くぞ東京!」と呼びかけて、80年代に傾倒した「FUTURE LOVERS」が披露された。
今市は、MCで11月に迎えるデビュー12周年について言及し、「幸せなことよりも辛かったことのほうが多かったし、“キツいな”と思う瞬間もありました。それでもステージに上がり続けて本当に良かったと思います。ステージに上がることによって、みなさんから笑顔とパワーをもらって、自分の心を奮い立たせて走り続けてきたなと思います。今、俺がここにいるのはみなさんがいてくれたからです、本当にありがとう」と深く感謝した。そして、盛大な拍手を送る客席を、今市は噛みしめるように見つめた。さらに、「悲しいこと、辛いことの先には、幸せがあると証明していくので大丈夫。辛いこともその先に幸せがあるための出来事だと思ってほしいし、自分の存在や歌で、ファンのみなさんの背中を押していけたらと思います。一緒に頑張っていきましょう」と呼びかけた。
ファンへの感謝を込めた「Thank you」をしなやかに歌い上げた後、曲名をファンから公募した「星屑のメモリーズ」について「みなさんと作った曲です」と紹介。爽やかなメロディが淡い感傷を残し、観客の振るペンライトのオレンジの輝きが会場を埋め尽くした。
「星屑のメモリーズ」の終盤、今市は「必ず隣にいます」と観客に語りかけた。ソウルミュージックやR&Bへの愛情、エンタテインメントへの情熱、そしてファンへの感謝に満ちた『RYUJI IMAICHI CONCEPT LIVE 2022 “RILY'S NIGHT”』東京公演だった。