Sexy Zone、ONE OK ROCK、Creepy Nuts、THE RAMPAGE、Kep1er……今週リリースの新譜5作をレビュー

 毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は9月7日リリースのSexy Zone『Trust Me, Trust You.』、Creepy Nuts『アンサンブル・プレイ』、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『THE POWER』、Kep1er『FLY-UP』、そして9月9日リリースのONE OK ROCK『Luxury Disease』を加えた計5作品をピックアップした。(編集部)

Sexy Zone『Trust Me, Trust You.』

 Sexy Zoneの通算22枚目のシングルは、メンバーが出演するTVドラマのタイアップ楽曲2曲を収録。平井 大が書き下ろした表題曲「Trust Me, Trust You.」は菊池風磨出演の『トモダチゲームR4』 (テレビ朝日系)主題歌。アタックの強いリズム、エッジの効いたドラマティックな旋律、友情と裏切りをテーマにした歌詞が響き合い、聴く者に鮮烈なインパクトを与える。カップリング「Sleepless」は佐藤勝利が主演をつとめる『赤いナースコール』(テレビ東京系)オープニングテーマ。海外クリエイターによるトラックは、エレキギターとダンスサウンドが刺激的に融合。抑制のきいたメロディラインとともに、葛藤や焦りを抱えながら、それでも未来に向けて進み続ける意思を描き出している。大人の表情を滲ませるボーカル/コーラスも魅力的だ。(森)

Sexy Zone 「Trust Me, Trust You.」 (YouTube Ver.)

ONE OK ROCK『Luxury Disease』

 前作『Eye of the Storm』(2019年)から約3年7カ月ぶりのニューアルバム。「Renegades」(『るろうに剣心 最終章 The Final』主題歌)、「Broken Heart of Gold」(『るろうに剣心 最終章 The Beginning』主題歌)を含む本作の総合プロデューサーは、Green Day、My Chemical Romance、 Paramoreなどを手掛けたロブ・カヴァロ。ヘヴィロック、エモ、エレクトロなどを融合したハイブリッドなロックサウンドはさらに精度と強度を増している。先行配信された「Save Yourself」もそうだが、“自分の判断と価値観で自由に生きろ”というメッセージも(現代社会と個人のバランスを含め)本作の軸としてあるのだろう。アメリカでの本格的な活動がスタートして約7年。1stアルバム『ゼイタクビョウ』と同じ意味のタイトルを掲げた本作によって彼らは、その真価を問われることになりそうだ。(森)

ONE OK ROCK - Let Me Let You Go [Live Documentary Video]

Creepy Nuts『アンサンブル・プレイ』

 アニメ『よふかしのうた』(フジテレビ系)OPテーマに起用された最新曲「堕天」、Ayase・幾田りら(YOASOBI)とのコラボ楽曲「ばかまじめ」、『極主夫道 ザ・シネマ』主題歌「2way nice guy」などの話題曲を収めたニューアルバム。アニメ、映画をはじめ大型タイアップ曲が満載だが、まったくセルアウト感はなく、むしろ“やりたいことを追求しまくっている”という印象が強い。DJ松永が繰り出す鋭いビート、R-指定の吐息だけのラップによる過激なインスト曲「Madman」、バイト中、学生時代の同級生の女の子を見かけた際のあまりにも残念すぎる出来事を映し出す「友人A」、別れ話が繰り広げられるラブホテルの一室を舞台にした「フロント9番」など、リアルで独創的な視点から生まれた新曲も充実。すべてのリスナーに“これ、自分のことかも”と思わせる現場感もすごい。(森)

Creepy Nuts Album 『アンサンブル・プレイ』TRAILER

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