Sexy Zone、ONE OK ROCK、Creepy Nuts、THE RAMPAGE、Kep1er……今週リリースの新譜5作をレビュー
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『THE POWER』
表題曲「THE POWER」は、9月9日公開の映画『HiGH&LOW THE WORST X』主題歌。THE RAMPAGE、NCT 127、BE:FIRSTメンバーの共演や、『HiGH&LOW』シリーズと『クローズ』『WORST』のクロスオーバーが再びが実現したことなど公開前から大きな話題に。楽曲は、その熾烈な物語を堂々と彩るパワフルなダンスポップナンバーとなっている。デジタルな質感を強調したシンセをはじめ、全体のサウンドデザインはクールで洗練されているが、その上に重なる〈すべてをチカラに変えていくから〉という渾身の宣言は熱いバイブスを放っている。映画を通して、初めてTHE RAMPAGEの音楽に触れるであろうNCT 127、BE:FIRSTのファンは、きっと大きなインパクトを受けるはずだ。また、ギラギラとした鮮烈な闘志を燃やす同曲は、グループにとって原点回帰的なナンバーであり、今後THE RAMPAGEの新たな代表曲になっていくと思う。〈Againstな魂がX〉〈天上天下 上も下もない〉など、劇中歌として映画と共鳴する歌詞が随所に散りばめられたダークなカップリング曲「Fallen Butterfly」も必聴だ。(松本)
Kep1er『FLY-UP』
満を持してリリースされる日本1stシングルの幕開けを飾る「Wing Wing」は、グループにとって初の日本語歌唱曲だ。同曲は、万華鏡のように次々と新しい展開を見せるカラフルなポップナンバーで、羽ばたきをイメージした“Wing Wingダンス”もとてもキュート。また今作には、先んじてオリジナル版がリリースされていた「Up!」と、韓国デビュー曲にして、日本国内でもストリーミング累計再生回数1億回を突破した「WA DA DA」の日本語版も収録される。「WA DA DA(Japanese ver.)」は、『THE FIRST TAKE』での披露も大きな話題となったので、すでにパフォーマンスを目にした人も多いと思う。歌唱後、メンバーたちが「〈さぁ行こう〉がいいよね」と語っていたように、日本語の独自のリズム感やフロウを随所に活かした同曲を、オリジナル版と聴き比べてみるのも面白い。もう1つの新曲「Daisy」を含めた全4曲を収録した今作は、Kep1erと日本のリスナーとの絆をさらに深めるための架け橋となるはず。今後の日本での活動への期待が高まる。(松本)