日向坂46 佐々木久美&美玲、『HINAKOI FILMS』で再認識する欠かせない存在感 W佐々木ならではの甘酸っぱい青春物語に
日向坂46のスマートフォン向けゲームアプリ「ひなこい」と連動したオリジナルドラマ『HINAKOI FILMS』の第3弾が、YouTubeチャンネルにて4夜連続で公開された。今作では一期生の佐々木久美&佐々木美玲がW主演を務めている。小坂菜緒が7thシングル『僕なんか』でセンターに復帰した際、両脇のポジションを務め話題になった2人だが、本記事では改めてグループを牽引するW佐々木の存在感に注目してみたい。
まず久美&美玲主演の『HINAKOI FILMS』第3弾は『君と僕の、ひなたの初恋~恋と友情の真剣勝負 編~』と題した作品。親友関係だった久美と美玲だが、同じ人を好きになってしまったため、不本意ながらも険悪な関係になってしまうという切ないストーリーだ。ほかにも一期生の加藤史帆、二期生の濱岸ひより、三期生の森本茉莉が出演している。
久美も美玲も、ドラマでの演技経験は豊富なメンバーだ。けやき坂46時代に『Re:Mind』(テレビ東京系)、日向坂46としては『DASADA』(日本テレビ系)を作り上げた。美玲は2021年放送の『声春っ!』(日本テレビ系)で主演を務めている。日ノ輪めいこを演じ切った経験は、彼女の中でも大きな財産になっているはずだろう。
今回の『HINAKOI FILMS』第3弾は全4話で、それぞれ2〜5分という短尺の内容ではあるが、見どころは随所にある。まず仲が良かった時代の2人の自然体なやり取り、久美が想いを寄せる先輩男子にアプローチしているところを偶然覗いてしまった美玲の切ない表情など、青春時代の甘酸っぱさが見事に表現されている。また、「髪の毛染めたてで黒っぽい」レアな加藤の姿も楽しむことができる(※1)。
後輩として2人の仲を心配する濱岸と森本も良い味を出している。ひかりTVオリジナルドラマ『ボーダレス』でドラマ初出演を果たした濱岸は、その際、劇中で弱視の少女・八辻圭を演じ、放送終了後のSNSでは「濱岸ひよりちゃんの演技に思わず涙」「濱岸ひよりさん演技上手すぎないですか? 目が見えない役ってだけでかなり難しいと思う」といった賞賛の声が寄せられていた。宝塚歌劇団を見て育った濱岸は自然とその能力が養われていたのだろうか。『HINAKOI FILMS』第3弾では出番こそ少ないものの、流暢なセリフ回しで魅了している。また、MVなどの撮影はこなしているが、演技経験の少ない森本の姿も必見だろう。同級生という設定の濱岸相手にタメ口で喋っている姿はとにかく新鮮だ。