秋山黄色、デビュー3年目で夏フェス本格進出　ソロで体現する“ロック”な存在感

　アーティストがライブで楽曲を披露する際には、大きく分けてふたつのタイプがいる。ひとつは、音源としてリリースされた楽曲を再現するタイプ。もうひとつは、音源の形を崩すことを恐れず、ライブだからこそできる表現に徹するタイプだ。秋山黄色は紛いもなく後者なのである。アッパーなチューンではオーディエンスを煽るようなパフォーマンスをみせ、乱れながらギターをかき鳴らす。感情をにじませながら絶叫にも近いトーンで歌うこともある。「ナイトダンサー」のような楽曲も音源とはまったく違う表情を見せることになる。

　耳にする機会の多い主題歌やCM曲からイメージされるポップさとは異なるからこそ、ライブでしかできないパフォーマンスを行う秋山黄色に驚きと興奮を覚えるのだ。歌うときもギターを弾くときも、そしてMCをするときも至るところで感情が爆発している。その爆発具合が清々しく、故に秋山黄色を語るうえで“ロック”というキーワードは外せなくなる。

　8月3日に配信された新曲「ソーイングボックス」は、打ち込みのサウンドや、テクニカルなリズムメイクが印象的なナンバーになっている。ギターも洒脱に歪ませた音が特徴的で、綺麗にまとまっている。音源ではライブのようにゴリゴリに煽る素振りは見せず、むしろスタイリッシュさが感じられる。しかし、ひとたびライブになると、がらりとその表象を変えるかっこよさがあると確信できる。

　だから、秋山黄色の立ち位置は独特なのである。音源とライブの違いがあまりにも鮮明で、もっと言えば、スタイリッシュさを増す音源に対してライブはどんどんエモーショナルになってきている。

　メジャーデビュー3年目の夏。数々のフェス出演を通じ、シーンにおける秋山黄色の存在感はさらに増していくはずだ。

■楽曲情報
秋山黄色「ソーイングボックス」
2022年8月3日配信リリース
配信URL: https://erj.lnk.to/9cSb2nWN

■ツアー情報
『秋山黄色「一鬼一遊TOUR Lv.4」』
10月1日（土）NHK大阪ホール
10月13日（木）中野サンプラザホール

・チケット一般発売日(2公演ともに)：8月27日（土）
・券種 / 料金：指定席/￥6,500-(税込/ドリンク代無し)
※備考
・未就学児入場不可(小学生以上のご入場される方全てにチケット必要)
・枚数制限：お1人様4枚まで
・チケット購入に際しての注意事項
https://www.akiyamakiro.com/live/archive/?49253

■関連リンク
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