ORANGE RANGE、nobodyknows+……2000年代J-POPがリバイバルヒット、再注目される共通点とは?
6月22日放送の『テレ東音楽祭2022夏』(テレビ東京系)に出演するD-51も、2000年代にヒット曲を持つアーティストとして注目したいグループだ。彼らが2005年にリリースした代表曲「NO MORE CRY」は、ドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)第2シーズンの主題歌に抜擢。当時まだKAT-TUNとしてCDデビューする前の亀梨和也を始め、速水もこみちや小池徹平といった、その後高い人気を得ていく出演者が揃い、最終回の視聴率は32%を記録した。その主題歌ということもあり、ドラマと共に同曲も大ヒット。2005年のオリコン年間チャートでも名だたるアーティストらに交じって13位にランクインした。
そんな「NO MORE CRY」のリバイバルヒットはテレビ出演だけではない。スマートフォン向けリズムゲーム『D4DJ Groovy Mix』に「NO MORE CRY」のカバーが収録されることが発表された。同曲に合わせてゲームをプレイできるようになると、Twitterでは当時を懐かしむ声と共に、楽曲のカバーを喜ぶプレイヤーで溢れた。リズムゲームを通して2000年代の楽曲に触れられる状況もまた、リバイバルヒットのきっかけになるかもしれない。
他にも2006年にリリースされたmihimaru GT「気分上々↑↑」がアニメ『パリピ孔明』(TOKYO MXほか)のエンディングテーマとしてカバーされ、アニメの盛り上がりと合わせて注目を集めるなど、2000年代の楽曲が様々な形でリバイバルヒットしている。そのすべてに共通しているのが、楽曲リリース当時には存在していなかったツールや、今ほど注目度が高くなかったコンテンツがリバイバルヒットのきっかけ、もしくは軸となっている点だろう。TikTokやYouTube、スマートフォンゲームアプリ、SNS上で盛り上がる深夜アニメなど、ネット環境やSNSの発達で当時よりもユーザーがコンテンツや過去楽曲へアクセスしやすくなったことも、リバイバルの理由のひとつだと推察される。2000年代楽曲と2022年ならではのコンテンツ、この組み合わせは今年の音楽シーンの鍵を握りそうだ。