ジャニーズWESTメンバー分析 第4回:神山智洋、クリエイティブな才能を発揮 確かなパフォーマンス力が示す存在感

生真面目に向き合う姿勢で演技力にも高い評価

 このようにジャニーズWESTの中でトラックメイカー、コレオグラファーとしての顔を持つ神山。作詞作曲はもとより、ギター、ベースなどの楽器演奏までこなすマルチな才能は止まるところを知らない。しかし、彼の才能はこれだけではない。俳優としての神山にも注目したい。

 筆者が俳優の神山にある種の怖さを感じたのが、重岡大毅とダブル主演で挑んだドラマ『宇宙を駆けるよだか』(Netflix)だ。バラエティ番組などで見せる神山からは想像できない陰のある表情など、深みのある演技が印象的だった。それを確信したのが、今井翼の代役として出演した舞台『オセロー』のイアーゴー役だ。シェイクスピア4大悲劇の一つであり、錚々たる共演者の中で先輩の代役という重責を背負い、満身創痍で挑み見事に演じきった。舞台の上に立つ姿からはアイドル・神山智洋は微塵も感じられず、イアーゴーそのものであった。また初単独主演舞台『LUNGS』では、若いカップルが直面する問いを発端に展開するスピーディな会話劇にも挑戦。二人芝居で100分という膨大な量のセリフに挑戦し、その確かな演技力に演劇ファンからも高い評価を得ていた。元来の器用さと、超がつくほど真面目な芝居への向き合い方が結果として表れた形だろう。神山はヒール役にも定評があり、役者としての幅広い活躍も非常に楽しみである。

愛されるべきは、外見か、中身か―『宇宙を駆けるよだか』予告編

 バラエティ番組ではスイーツ男子、美容男子としても活躍の場を広げる神山。彼が手がける“カッコイイ部分もありまっせ”なジャニーズWESTのパフォーマンスを見て、普段の底抜けに明るい7人とのギャップからさらに沼にはまってしまったという人も急増中だ。果たして神山が次に見せたいジャニーズWESTとはどんな姿なのか。楽しみでたまらない。

あわせて読みたい

ジャニーズWESTメンバー分析 第1回:重岡大毅、確かな演技力に宿るリアリティ 底抜けの明るさ持つ不動のセンター
ジャニーズWESTメンバー分析 第2回:小瀧望、難役にも挑む俳優としての誠実な姿勢 ギャップ生む無邪気な一面も
ジャニーズWESTメンバー分析 第3回:桐山照史、抜群の歌唱力とバラエティ力で牽引 繊細な演技にも定評

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる