ジャニーズWESTメンバー分析 第4回:神山智洋、クリエイティブな才能を発揮 確かなパフォーマンス力が示す存在感

 昨年コロナの影響で中止となり、1年越しに『METROCK』の出演が決定したジャニーズWEST。メンバーの出身地である大阪会場で初のフェス出演を果たすことになった7人の魅力にフォーカスする。第4回は神山智洋。

グループの“カッコイイ”を担う中心人物

ジャニーズWEST
ジャニーズWEST

 ジャニーズWESTにおいての“カッコイイ”要素のカギを握っているのは間違いなく神山智洋だ。

 神山のマルチな才能の一つは、トラックメイカーとしての顔だ。これまでもジャニーズWESTの数多くの楽曲の作詞作曲を手がけている。中でもファンの間でも人気の高い「Evoke」は、ライブで披露することでグループの新たな一面を引き出すきっかけになった。同曲はゴリゴリのEDMサウンドであるが、イントロが流れた瞬間に会場全体の熱量が一気に上がる高揚感を体感することができる。また「Survival」は少し大人目線のロックな楽曲で、骨太な7人の姿を伝えた。そして「Tomorrow」では、熱いメッセージが込められた歌詞に心が揺さぶられたファンも多いのではないだろうか。作詞作曲の才能に関してはもちろん、ジャンルを問わない振り幅の広さが神山の武器。楽曲の数々は、神山の“ジャニーズWESTに歌わせたい曲”をテーマに制作された。メンバーでありながらも、プロデューサー目線で新たな分野を開拓し挑戦することで、7人の魅力を増幅させているように思う。

ジャニーズWEST -〈VR〉「Survival (Short Ver.) 」from ジャニーズWEST LIVE TOUR 2020 W trouble

卓越したダンススキルとコレオグラファーとしての顔

 そしてもう一つの“カッコイイ”要素は、コレオグラファーとしての神山が手がける7人のダンスパフォーマンスである。幼少の頃からダンスに明け暮れた日々を過ごしていた神山は、関西ジャニーズJr.時代から秀でたダンススキルを披露。大阪松竹座のどこで踊っていても、誰もが「神ちゃんだ」とわかる存在感を放っていたことを思い出す。

 ジャニーズWESTのパフォーマンスにおいて、神山は濵田崇裕とともにアクロバットを担当することも多く、文字通り目を引く存在である。また自身のスペックの高さから、難しいダンスパートに関してもメインやソロを務めることもあり、彼のダンスに魅了されてファンになったという人も多いだろう。神山はグループで振り付けを担当することもあり、ライブで彼の手がけた振り付けで踊るメンバーがたまらなくカッコイイとファンの間でも大好評だ。特に印象深かったのが、自身が作詞作曲も手がけた前述の「Evoke」だ。激しいだけではなく、細かなカウントや複雑なフォーメーションを交えたパフォーマンスは圧巻の一言に尽きる。また「Drift!!」では、ハンドルを回す仕草やカギを置く仕草を取り入れた大人っぽい振り付けに新鮮な印象を受けたが、ドルフィンを取り入れるなど心憎いエッセンスもプラスしていた部分に“おしゃれ番長”の神山らしさを感じた。

 ジャニーズグループの中でも歌唱力で高い評価を得ている神山は、重要なパートを担うことが多い。高く伸びやかで透明感のある歌声は、歌番組に出演するとジャニーズファン以外からも注目が集まる。過去に『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)で「サムシング・ニュー」を披露した際も、SNSに「ジャニーズWESTの金髪の人、歌が上手い」といった声が多く寄せられ、検索枠に「ジャニーズWEST 金髪」「ジャニーズWEST 金髪の人」が挙がるなど話題となっていた。ライブでの煽りのセンスも右に出る者がないほどで、一瞬にして会場全体が大きなグルーヴ感に飲み込まれていく光景は圧巻である。

ジャニーズWEST -〈VR〉「サムシング・ニュー (Short Ver.)」from ジャニーズWEST LIVE TOUR 2020 W trouble

 

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