岩田剛典や白濱亜嵐に続き、お茶の間に広がるEXILE TRIBEの新たな顔たち THE RAMPAGE & FANTASTICS注目メンバー
2021年9月27日にデビュー20周年のメモリアルイヤーに突入したEXILEを筆頭に、音楽活動だけでなく、さまざまな分野で才能を開花させているEXILE TRIBE。近年はJr.EXILEと呼ばれる若手グループのメンバーも、ドラマや映画、バラエティ番組などに単独出演する機会が増えている。その中でも、現在、演技面で目覚ましい活躍を見せているのが、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEとFANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバーたち。そこで本稿では、お茶の間に広がりつつある“LDHの新たな顔”をピックアップし、紹介していく。
EXILEとはアーティストである以上に、生き方である。そんなオリジナルメンバーの想いと生き様を継承し、俳優の道へと足を進めた後輩たち。彼らの俳優歴も気づけば10年近く経っており、新たなフェーズに突入している。例えば、2014年のEXILE加入後に本格的に俳優活動をスタートした岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)は、当時ドラマ『ディア・シスター』(フジテレビ系)の櫻庭永人(ハチ)役で見せた子犬のような笑顔を脱ぎ捨て、現在Netflixで配信中のドラマ『金魚妻』では官能的なシーンに初挑戦。2014年には「まだ自分のお芝居を見るのが恥ずかしい部分もあります」(※1)と語っていた岩田だが、今作では“純愛”の奥に、年齢を重ねたことで滲み出した色気や、積み重ねてきた努力が光り、先輩であるEXILE TETSUYAはEXILE20周年のインタビューで、名実共に人気俳優になった彼のことを「僕らの代表的な顔」(※2)と讃えた。
それは他のグループにも言えることで、GENERATIONS from EXILE TRIBEも、劇団EXILE風組の一員としてLDH入りを果たし、グループとしてデビューする前から数々の作品に出演していた白濱亜嵐や、少女漫画原作の映画に多数出演し、“Jr.EXILEの王子様枠”を牽引してきた片寄涼太の活躍をきっかけにして、グループを大きく育ててきた歴史がある。そして、初めは学生や新人といったフレッシュな役で視聴者を虜にした彼らも、役として少しずつ大人の階段を上っていく。次の世代に道を継承していくのだ。
近年はLDHが贈る2つの総合エンタテインメントプロジェクトが、本格的に俳優業をやりたいJr.EXILEにとって登竜門となっている。不良たちの抗争や友情ドラマを描いた『HiGH&LOW』シリーズと、“王子が大渋滞”というコンセプトを掲げるラブコメディ『PRINCE OF LEGEND』。激しさと優しさを併せ持つEXILEの音楽性のような2本の柱は、メインキャストの顔ぶれを見ても、『HiGH&LOW』はEXILEと三代目JSB、『PRINCE OF LEGEND』はJr.EXILEと大まかに区別されている。だが、2作品に出演し、話題を集めたメンバーたちがいた。個性豊かな16人で構成されるTHE RAMPAGEの面々である。まず、『PRINCE OF LEGEND』で兄が大好きなヤンキー王子・京極竜役を演じた川村壱馬は、『HiGH&LOW THE WORST』では主演の座を射止め、友達想いで天真爛漫な花岡楓士雄役を熱演。それまでTHE RAMPAGEのボーカルとしてカリスマ性を発揮していた彼は、役柄を通して親しみやすい一面を届けることで、より愛される存在へと変わっていった。同グループの吉野北人は、『PRINCE OF LEGEND』の天堂光輝、『HiGH&LOW THE WORST』の高城司というクールなキャラクターたちを見事に演じ分け、映画『私がモテてどうすんだ』やドラマ『トーキョー製麺所』(MBS/TBSドラマイズム)で主演を務めるように。3月6日に1st写真集『As i』の発売も控えている彼は、アーティストとしても俳優としても“表情で魅せる”ことに長けたメンバーと言えるだろう。
『PRINCE OF LEGEND』で吉野と共にダンス王子を演じていた長谷川慎も、昨年放送された学園ドラマ『顔だけ先生』(フジテレビ系)に森戸朋也役で出演し、陰の薄いキャラクターと体脂肪率を4%まで絞ったという肉体美のギャップで注目の的に。2019年にもYouTubeドラマ『主人公』のオーディションを受けて難役に選ばれるなど、俳優業に意欲的な彼は、「グループの活動では出会えなかったような方々にいろんな作品を通してまず自分のことを知っていただいて、そこからTHE RAMPAGEを知っていただきながらグループに貢献していくことが役割だと思っています」(※3)という宣言通り、グループの看板を背負いながら、着実に新しい世界を開拓している。
また、2022年初秋には前述した『HiGH&LOW THE WORST』の続編の公開が控えており、同作には川村・吉野のほか、グループとしてデビューする以前から『HiGH&LOW』シリーズに出演している龍(芝マン役)と鈴木昂秀(辻役)も、引き続き出演することが発表されている。これまでも、俳優の前田公輝演じる人気キャラクター・轟洋介と彼を慕う芝マン&辻コンビの絆、プライベートでの仲の良さがハイローファンを度々唸らせていたが、再びの共演でまたSNSが賑わいそうだ。
……と、ここまで映像作品を中心に紹介してきたが、THE RAMPAGEは舞台にも強い。昨年はRIKU、陣、長谷川、鈴木、岩谷翔吾、藤原樹が出演する舞台『REAL RPG STAGE「ETERNAL」』が上演され、演技だけでなく、華麗な殺陣やライブパフォーマンスでも観客を魅了した。同作で主演を務めたボーカル RIKUは、高い歌唱力はもちろん、パフォーマーと見間違うほどの頼もしい肉体を持ち、舞台上でも存在感抜群。2月24日から上演される『Musical「天使について」~堕落天使編~』にも出演予定で、ロックからオペラ、アリアまで幅広いジャンルのミュージカルナンバーを23曲も歌唱するという。グループでもロックやラテン調、ヒップホップなど、多彩なジャンルの楽曲を歌いこなしてきた彼がこの舞台に挑戦することは、THE RAMPAGEの音楽にとっても大きな一歩となるはずだ。