『EXILE TRIBUTE』特別インタビュー
中務裕太×吉野北人×木村慧人×日髙竜太 Jr.EXILE特別インタビュー 互いの印象からEXILEヘのリスペクトまで語り合う
EXILEデビュー20周年を記念した企画『EXILE TRIBUTE』に、そのDNAを継承するJr.EXILEの4グループが参戦。昨年12月1日から4週連続でリリースされたトリビュートシングル作品はそれぞれのMVも話題を呼んでおり、EXILEの原曲MVとも併せてYouTubeのコメント欄が盛り上がるなど、興味深い展開を見せている。
今回はそんな4グループから、中務裕太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、木村慧人(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、日髙竜太(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)の4人によるスペシャルなクロストークをお届けする。作品や番組などでの共演歴が意外に少ないというこの面々から、果たしてどんな発言が飛び出すのか。また各人がアーティストとして活躍している今、大先輩であり憧れの存在であるEXILEをどのように見ているのかについても語ってもらった。(古知屋ジュン)
「(中務)裕太くんは優しいよねって、よく話題になる」(日髙)
ーーJr.EXILEの中でも結構珍しい顔合わせだと思うのですが、普段はどんな感じで交流されているんですか?
中務裕太(以下、中務):事務所で顔を合わせるくらいですね。(日髙)竜太とはランチに行ったりすることもありますけど、ほくちゃん(吉野)とか、本当に会わないよね?
吉野北人(以下、吉野):本当にそうですね。この顔合わせはレアだと思います。
ーーお二人は映画『HiGH&LOW THE WORST』やドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』(日本テレビ系)に一緒に出演されていますよね。
中務:実は僕ら、一切出演シーンが被らなくて、撮影時期も入れ違いだったんですよ。
ーーそうでしたか。中務さんと日髙さんはランチでどんなお話するんですか?
日髙竜太(以下、日髙):何の話してましたっけ……?
中務:本当に他愛もない話ばっかりですね。「最近可愛いと思った女優さんとかいる?」みたいな(笑)。
ーー(笑)。EXPGでのレッスン時期が被っていたりとかもないですか?
木村慧人(以下、木村):僕と竜太くんはずっと一緒にレッスンを受けていました。竜太くんが宮崎から上京してきた時、記念に一緒に写真撮ったくらい仲良くて、一緒にいることも多いです。でも今日はちょっと恐縮しちゃっていますね。
ーー木村さんから見た日髙さんはお兄さん的な存在で、でもメジャーデビューはFANTASTICSのほうが少し先という。
日髙:この中では一番後輩です。不思議な感じですよね。
ーーでは、今日座っている席順で隣の人を紹介してほしいのですが、まずは木村さんから日髙さんについて、お願いします。
木村:竜太くんはシンプルに面白くて“宮崎が生んだギャガー”みたいな……。
日髙:何そのキャッチフレーズ! 恥ずかしい(笑)。
木村:ふと発する言葉が面白いんですよ。人柄はめちゃくちゃ優しくて、どんなことしても怒らないぐらい。あと竜太くんと僕はアニメが好きなので、よく一緒にそういった話をしていますね。
ーー2人はどんなアニメが好きなんですか?
日髙:少年ジャンプ系の作品が多いですね。
木村:「これ面白かったけど観た?」みたいに普段からおすすめ作品を紹介し合っています。
ーーでは、日髙さんから見た中務さんはどんな先輩ですか?
日髙:後輩みんなが思っていることだと思うのですが、もうとにかく優しい先輩です。BALLISTIK BOYZのグループ内で先輩の話が出る時にも「裕太くんって優しいよね」って話題になるくらい。特に印象的だったのが3年くらい前かな、初めてGENERATIONSの数原(龍友)さんと裕太くん、FANTASTICSの(八木)勇征くん、(中島)颯太くんと、うちのよっしー(加納嘉将)でご飯を食べに行った時に、たまたま帰りのタクシーで僕とよっしーと裕太くんが一緒だったんです。そこで急に裕太くんが私物のネックレスを僕たちにプレゼントしてくださったりして「なんて優しいんだ!」ってすごく感激したことがあります。
ーーでは、そんな中務さんから見た吉野さんの印象は?
中務:THE RAMPAGEが結成されることになって初めてボーカル3人を見た時に「この子(吉野)は大丈夫かな、ごはんはちゃんと食べているのかな?」とちょっと心配になりましたね(笑)。でも実際にパフォーマンスを見ると、九州男児なので男らしい血が騒ぐタイプというか、ステージで歌い出すと本当に人が変わる。そこがほくちゃんの魅力だなと思いました。ギャップがズルいですよね。そりゃみんな好きになるわ! っていつも思っています。
吉野:ありがとうございます(苦笑)。
ーーでは、吉野さんから見た木村さんはどんな後輩ですか?
吉野:すごくマメなイメージがあります。誕生日とかも絶対にLINEをくれますし、Instagramのストーリーとかにもメッセージを上げてくれます。あと先輩・後輩に関わらず、視野を広く持って人と接している印象がありますね。可愛がられやすくて、まず人に嫌われないタイプなんじゃないかと思います。
ーー弟キャラで可愛がられつつも、EXILE TRIBEのフィクサー的にいろいろなグループの人と絡んでいける、みたいな感じでしょうか?
木村:そうかもしれないです(笑)。
「THE RAMPAGEの持つ色気もしっかり見せていけた」(吉野)
ーーすでに『EXILE TRIBUTE』の各グループのMVがかなり話題を呼んでいますが、MVになった楽曲を中心に見どころ・聴きどころなど伺えればと思います。GENERATIONS「SUPER SHINE」(原曲:2008年リリース)は、原曲MVのオマージュ的な演出がたくさん散りばめられていますよね。
中務:そうですね、GENERATIONSは原曲MVでEXILEの皆さんがかけていたサングラスをスタイリストさんにお願いして探してもらったり、あとスーツの衣装も当時のEXILEをイメージして用意してもらいました。ほかにも随所に原曲へのオマージュが散りばめられているので、原曲のMVと観比べて探してもらえるとより楽しんでもらえるかなと思います。
ーー原曲のラインダンスの振りも印象的でしたが、それをどう再構成していったのでしょうか。
中務:今回は僕と(佐野)玲於で話して全体のコンセプトを固めていきましたが、ラストサビはEXILEと同じ振り付けにしようと決めて、そこ以外は全部オリジナルで作っています。今のGENERATIONSらしさと、当時のEXILEの空気感をブレンドしたような感じに仕上がったかなと。
ーーキラキラした原曲の持ち味もありつつ、関口(メンディー)さんや佐野さんのラップが入ったり、振り付けはかなりタイトでGENERATIONS色が強いですよね。オマージュをしているけど、すごく個性や遊び心が感じられるなと思いました。
中務:そうですね。僕らはEXILE TRIBEの中でも個性が特に強い7人が集まっていると思うのでそのカラーはあえて残しつつ、その中でもEXILEへのリスペクトの想いを込めて、今回の作品には取り組ませてもらいました。
ーーTHE RAMPAGEは「No Limit」(原曲:2013年リリース)をカバーしていますが、当時のEXILE(14人)よりもメンバーが多いんですね。シンクロ感のあるパフォーマンスで、すごく迫力がありました。
吉野:僕らはやはり人数的にもEXILEさんに近いので、良くも悪くも一番比較されやすいチームかなと思います。そこに関してチーム内でもかなり話し合って、細かいニュアンスまでしっかりと振り付けを揃えるようにしました。やはり16人いると各自の振り付けのニュアンスが微妙に変わってきちゃったりするのですが、今回はやましょう(山本彰吾)さんが細かく振り付けを作ってくれて、僕らボーカルもイントロからメロ部分まで踊っているので、大人数でも揃えるところはしっかり意識しています。いつものTHE RAMPAGEはヒップホップテイストでストリート色が強いイメージですが、今回は衣装も白地にゴールドの刺繍だったり、EXILEさんのイメージに寄せてみました。その中でTHE RAMPAGEの持つ色気もしっかり見せていけたのかなという自負はありますね。
ーーあと、MA55IVE THE RAMPAGEのラップパートもど迫力でしたね。皆さんならではのアレンジが効いているなと思いました。
吉野:そうですね。MA55IVEはシングル曲の「SILVER RAIN」から、THE RAMPAGEの楽曲にも参加するようになったんですけど、厚みのあるラップが入ることで楽曲で出せる幅が広がりましたね。今回のトリビュート企画でもMA55IVEのラップが入ることで自分たちのカラーが自然に出せますし、そういったところでTHE RAMPAGEの魅力や強みもしっかり見せられたかなと思います。
ーー「No Limit」はEXILE HIROさん勇退前のラストシングル曲で、ダンスブレイクでもHIROさんがセンターでしたが、HIROさんの位置に立つパフォーマーの方々は緊張しなかったのかな、と気になりました。
中務:誰が踊っているんだっけ?
吉野:(岩谷)翔吾、(長谷川)慎ちゃん、陣さんが入れ替わる形ですかね。みんな、めちゃめちゃ気合いが入っていましたよ。翔吾、BOBBYさん(EXILEの母体となったJapanese Soul Brothersのメンバーであり、HIROとともにファッションリーダーとしても知られていた)からいただいた帽子を深く被って、その世界に入り込んでいましたから。
木村:あのキャップ、そうなんだ。すごい!