DISH//をタフにした強く信じる気持ち OKAMOTO’Sも登場、10周年ライブをレポート

DISH//、10周年ライブをレポート

 本編ラストでは、オープニング映像で使われていた音声が5年前のライブMCだということを明かしたうえで、当時から想いは変わらないと語り、「‟DISH//のやっているエンターテインメントはスゲーぞ!”と言い続けた5年間でした」と振り返った。自分たちならではのやり方を模索していった日々が、年末に控えた『第72回NHK紅白歌合戦』出場をはじめとした‟みんなが喜ぶ出来事”に結実しているのかと思うと非常に喜ばしい。また、そうしてここまでの10年に想いを馳せながらも、次の10年について、「ただ楽しく笑って音楽やって‟気づけば俺も34だよ”みたいな、そんな10年後を迎えられればと思います」(北村)と語っていたのが印象的だった。

 受験生のテーマソングとして広まりつつある「沈丁花」が、飾らない感謝を伝える歌として観客へ届けられたところで本編終了。そしてアンコール。1日目にははっとり(マカロニえんぴつ)、3日目にはあいみょんがサプライズで出演したそうだが、この日はOKAMOTO'Sの4人が登場。彼らがDISH//に提供した「僕たちがやりました」を総勢8名で演奏した。2017年に行われたツーマン以来4年半ぶりの共演である。北村とオカモトショウ(Vo)のツインボーカルに、矢部とオカモトコウキ(Gt)のツインギターなど見どころ盛りだくさんだが、DJをやるかと思いきやステージのいたる所で終始スティックを振り続けたオカモトレイジ(Dr)がハマ・オカモト(Ba)に「あなたは何のパートの人なの?(笑)」とツッコまれるオチつき。「ロックバンド、DISH//と一緒にやれて嬉しいです」(ショウ)という感想とともにOKAMOTO’Sの面々が去ってからもDISH//一同は気分が高揚している様子で、残る2曲もフルテンションで鳴らしたのだった。

 「明日のことを考えずに全てを出し切ってしまった!」(橘)、「そうだね」(泉)、「今日が最高だったら最高だぜ! イェーイ!」(矢部)と笑い合いつつ、「あるよね、DISH//のライブ特有の温かさ」(橘)、「こういう時間を毎日過ごしたいものですね」(北村)と確かめ合った4人。情熱に駆られ、‟過去最高”の更新を目指すロックバンドとしての前のめりさ、ファンとの関係性がもたらす温かさを胸に、DISH//の10周年イヤーが始まっていく。

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