新しい地図の3人が絶やさなかった音楽への情熱 喜び分かち合った今年の活動を振り返る
まだ知らぬ顔を披露してくれた香取
1月期ドラマ『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』(テレビ東京系)にて、民放ドラマ5年ぶりの出演を果たしたことから始まった香取の2021年。その初回放送時にはアーティスト名がふせられていた主題歌「Anonymous (feat.WONK)」が、後に香取の新曲だと明かされるサプライズも仕掛けてくれた。
香取の音楽活動は、誰もが知る“慎吾ちゃん”に留まらない新しい顔を見せてくれる面白さがある。その工程は、まるで彼が美術作品を作り上げる姿と重なる。ときには段ボールや壁がキャンバスになることもある。画材も絵の具だけでなく、ときには自分自身の内視鏡写真やX線写真、さらには髪の毛や私服までも取り入れていく香取のアート。個性豊かなアーティストたちとのコラボを積極的に行なっているのも、新しい表現の幅を広げる素材との出会いを楽しんでいるかのようだ。
ソロステージ『さくら咲く 歴史ある明治座で 20200101 にわにわわいわい 香取慎吾四月特別公演』においても、大きな声での会話が難しい現状を憂うばかりでなく、スマホ入力で観客とリアルタイムで対話していく柔軟な発想と斬新な舞台演出で楽しませてくれた。まだまだ私たちの知らない香取慎吾が秘められているということ、その可能性を示唆する音楽活動にワクワクせずにはいられない。
音楽を愛し、自由に楽しみ、そして新しく作る喜びを分かち合う。来る2022年は、ぜひとも彼らの音楽を思う存分ダイレクトに感じられる世界になることを祈るばかりだ。