稲垣吾郎、カジヒデキ&野宮真貴と“渋谷系”を語り合う 音楽、ジャケット……今も残り続ける魅力とは?

 稲垣吾郎が月曜・火曜のパーソナリティを務めるラジオ番組『THE TRAD』(TOKYO FM)では、4月キャンペーン「東京ラジオ」と連動して特別企画「東京の街から生まれた音楽」をオンエアした。

 なかでも4月12日は「渋谷系音楽とは何だったのか」をテーマに、カジヒデキと野宮真貴をゲストに迎え、渋谷系音楽のトークで盛り上がった。稲垣にとって渋谷といえば、渋谷区に30年以上住み続けていることから、出身地の板橋区に次いで「第二のふるさと」と公言している街。

 渋谷区の広報誌『しぶや区ニュース』(No.1452)では、長谷部健区長とも対談を果たしており、2021年の渋谷区成人式にもサプライズゲストとして登場したことも記憶に新しい。渋谷の街と共に人生を過ごしてきた稲垣にとって、渋谷系音楽がどのような存在だったのか。改めてその気持ちを知ることができる貴重な放送回となった。

 番組冒頭からカジヒデキが登場すると、稲垣のテンションも上がり「渋谷系音楽は、泥臭さや生々しいものがなくて、とにかくオシャレ」と声を弾ませる。そして渋谷系音楽の出発点とも言われるフリッパーズ・ギター「恋とマシンガン」を流すと、「カッコいい! こんなにジャズだったんだ」と、改めて今聴く新鮮さを噛みしめるシーンも。

 そんな懐かしさがこみ上げた稲垣の耳がさらに喜ぶ楽曲も流れてくる。それはスウェーデンのバンド、The Cardigansの「Carnival」だ。実はこの曲は、1995年に稲垣がコンサートのソロコーナーでカバーした思い出の曲でもある。今でも、自身のソロラジオ『編集長 稲垣吾郎』(文化放送)のテーマソングにも起用しているほど、稲垣にとっては大切な1曲。

The Cardigans – Carnival

 「(カバーした当時)お客さん、ポカーンとしていたけど(笑)」と照れくさそうに語る稲垣だが、そのことを知ったカジヒデキは「センスがいい」と感激していたという。かねてよりキラキラとしたアイドルでありながらも、どこかミステリアスな雰囲気を醸し出していた稲垣。その魅力は、「こだわっているのに、“力み”がない」渋谷系音楽とリンクしていたように思う。

 また、Webでの配信サービスが充実している現在とは違って、当時は店頭でレコードやCDを購入することも音楽を楽しむ一部だった時代だった。90年代前半、宇田川町のレコード店『ZEST』で働いていたカジヒデキは、レコードショップの袋もオシャレの一部となり、ジャケットのアートワークに惚れ、いわゆる「ジャケット買い」をする楽しみもあったと振り返る。

 続いて、野宮真貴が登場すると「信藤三雄さんがジャケットを手掛けたら渋谷系ですね」という言葉が飛び出し、「あれ? ってことは僕も?」と嬉しそうな声を上げる稲垣。SMAPの23thシングル『SHAKE』をはじめ、7thアルバム『SMAP 007〜Gold Singer〜』、さらにはSMAPのアルバムレコーディングに参加したミュージシャンによる音楽ユニット・Smappies名義のアルバム『I』『II』……など、信藤三雄のアートワークとSMAPとの縁は非情に深い。

 改めてそれらのジャケットを見返してみると、やはり洗練されたオシャレさは色褪せない。アイドルでありながら、ジャケットに顔写真を全面に押し出さないデザインでいくというのは、当時としてはギリギリの挑戦だったはず。今でこそ“音楽性に注目してもらいたい”という思いを込めて、そうしたジャケットの作品を見かけることも増えたが、SMAPこそがその開拓者だったとも言えそうだ。

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